公安特捜班捜査行 わが愛 知床に消えた女   作:新庄雄太郎

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4月に松本を舞台に書いてみました。


愛と殺意の中央本線

「はい、公安特捜班。」

 

「すいません、こんな時間に電話して。」

 

「おお、どうした。」

 

「あなたは、水戸くんのこと覚えてる。」

 

「ああ、確か、海山商事に入社したんじゃなかった。」

 

「そうなの、今度、松本に転勤する事になったんですって。」

 

「えっ、松本、松本っていう事は長野か。」

 

「そうなの。」

 

「それは仕方がないな、じゃあ見送りに行くのか。」

 

「ええ、今新宿駅にいるの。」

 

「それで、何時の列車なんだい。」

 

「えーと、確か9時00分発の特急「あずさ7号」に乗るって言ってたわ。」

 

「そうか、じゃあお金出しておくから、いくら払えばいいんだ。」

 

「何円でもいいわ。」

 

「そうか、じゃあ明日には出しておくから。」

 

そう言って、高杉は妻の君枝は祝い金を高杉に渡して、松本駅へ向かった。

 

松本駅

 

「はい、これ私と夫から。」

 

「ああ、ありがとう。」

 

「これで、松本でも頑張ります。」

 

「しっかり、やれよ。」

 

「はい。」

 

プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルーッ

 

と、発車ベルが鳴った。

 

まもなくー、9時丁度発中央本線経由特急「あずさ7号」松本行が発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。

 

と、アナウンスが流れた。

 

ファーン!。

 

と、警笛を鳴らして特急「あずさ」は松本駅を発車した。

 

特急「あずさ」は新宿と松本を結ぶ特急列車で、ヘッドマークには梓川が描かれている。新宿を9時に発車し、途中停車駅は立川、甲府、小淵沢、上諏訪、下諏訪、岡谷、塩尻、終着松本へは11時54分に到着する。

 

11時54分、特急「あずさ7号」は松本に到着した。

 

「やっと、松本か。」

 

と、ホームへ降りて、社員寮へ向かった。

 

翌日、公安室に妻と一緒に妹の留美と一緒に捜査班にやって来た。

 

「どうした。」

 

「大変なのよ、水戸くんが行方不明なのよ。」

 

「えっ、行方不明?。」

 

「ええ、特急「あずさ7号」に乗って松本へ着いているはずだよ。」

 

「それが、支社と社員寮に電話したら来てないって。」

 

「それ、本当か。」

 

「ええ。」

 

そこへ、南と高山がやって来て詳しく話を聞くことにした。

 

「じゃあ、新宿から特急「あずさ」に乗って松本へ行ったんだね。」

 

「ええ、9時発の特急「あずさ7号」に乗って松本へ行ったのは分ってるの。」

 

「なるほど、つまり水戸は松本で下車した後に行方が分からなくなったんだね。」

 

「ええ。」

 

「わかりました、早速捜索してみます。」

 

と、南と高山は新宿駅で聞き込みをすることにした。

 

「あのー、この男性知りませんか。」

 

「ああ、さっき9時の「あずさ」に乗って行く所を見たぜ。」

 

「それ、本当ですか。」

 

「ええ。」

 

「どの辺に乗って行ったかは。」

 

「そうだな、グリーン車に乗っている所を見たぜ。」

 

「この辺りか。」

 

「ええ。」

 

南と高山が調べた結果、水戸は新宿から特急「あずさ7号」に乗っていたことが判明された。

 

「調べた結果、水戸は9時発の特急「あずさ7号」に乗って松本へ行った事が判明しました。」

 

「高山、特急「あずさ7号」の到着時間は。」

 

菅原は高山に言った。

 

「えーと、終着松本へは11時54分と判明しました。」

 

「と言う事は、降りた直後に行方をくらましたって事になるな。」

 

「つまり、寮へ行く前に松本へ行って観光したって事は。」

 

「いやー、そこまでは。」

 

「とにかく、下車して行方不明になったから、又連絡が来るよ。」

 

「そうだな。」

 

そして、次の日。

 

「はい、公安特捜班、えっ、水戸らしき男の死体!?。」

 

「えっ。」

 

次の日、南と高山と高杉夫婦と留美と一緒に行って見ることにした。

 

「お兄ちゃん、おにぃーちゃーん!。」

 

と、水戸の亡骸で留美は泣きついていた。

 

「水戸武雄さんに間違いないですね。」

 

「はい。」

 

「あのー、被害者がどうしてここに。」

 

「あのー、あなたは。」

 

「東京中央鉄道公安室の南です。」

 

「おお、あなたが鉄道公安隊の方ですか、はっ、松本署の川村です。」

 

「それで、被害者の水戸はどうしてここに。」

 

「はい、調査したところ松本駅から美ヶ原高原から白樺湖へ行っていた事が分かったんです。」

 

「ほう。」

 

「でも、どうして美ヶ原高原に。」

 

「見当もつかなかったわ。」

 

「それで、手掛かりになるのは。」

 

南は川村刑事に言った。

 

「ええ、実はですね松本駅からこの乗車券が見つかったんです。」

 

「えっ、本当だ。」

 

「検印は4月15日か。」

 

「つまり、松本へ行った事は確かですね、でもどうして美ヶ原高原へ行ったんですかね。」

 

「それで、死因は。」

 

「死因は、絞殺による窒息死です。」

 

「と言う事は、犯人は友人か知人による犯行とみて考えてもいいですね。」

 

「ええ。」

 

松本から戻った高杉と南と高山は、事件の経緯を説明した。

 

「殺害された水戸は新宿から特急「あずさ」に乗って松本へ行った事が分かった、そこから美ヶ原高原へ行き、絞殺された。」

 

「と言う事は、水戸は彼女と一緒に信州へ旅行に行こうと言ったんじゃないかな。」

 

と、小海は言う。

 

「それ、確かか小海。」

 

「ええ、同僚の話だと彼女は高校の同級生と判明しました。」

 

「その名前は。」

 

「確か、上川美香って言ってたけど。」

 

「彼女の話だと水戸と一緒に信州へ旅行する事になってたんです。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「ええ、乗ったとしたら。こうです。」

 

高山は、早速時刻表を見て見た。

 

新宿発9時00分 中央本線特急「あずさ7号」に乗車

 

松本着11時54分 下車

 

松本で昼食を取り、そこから美ヶ原高原のバスに乗って高原へ行った。

 

犯行時刻 14時15分頃

 

「そうか、犯人は前もって松本へ来ていたって事は。」

 

「おう、それも考えられるな。」

 

「とにかく、上川に聞き込みをして見るか。」

 

「はい、じゃあ僕と小海さんで聞き込みに行ってきます。」

 

「うん、頼むよ。」

 

高山と小海は、早速上川の家へ行って聞き込みをすることにした。

 

「えっ、水戸くんが。」

 

「はい、実はですね美ヶ原高原で絞殺されて亡くなられたんです。」

 

「でも、どうしてこんな事になるなんて。」

 

「彼は松本へ転勤されることは聞きませんでした。」

 

「はい、私は離れるのはつらいけどあえて休みに信州へ旅行に行く事になったんです。」

 

「そこって、美ヶ原高原から白樺湖ですか。」

 

「ええ、そうよ。」

 

調べた結果、上川は水戸と一緒に信州へ旅行する予定だったことが判明した。

 

「と言う事は、犯人は誰ですかね。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、特急「あずさ7号」に乗って見ようじゃないか。」

 

「ええ、班長乗りましょう。」

 

次の日、高杉と南は新宿駅で特急「あずさ7号」に乗って見ることにした。

 

「特急「あずさ7号」はデラックス車両だから、グレードアップしているんですね。」

 

「ああ。」

 

「乗って見ましょう。」

 

「ええ。」

 

ファーン!。

 

「と言う事は、松本へ行く時は「あずさ」だから、ん。」

 

「どうした、南。」

 

「わかったよ、犯人はこれを利用したんだよ。」

 

「それ、本当か。」

 

「名古屋から「しなの」に乗って松本へ向かったんだ。」

 

「え、それ本当か。」

 

「ええ。」

 

南と高杉は、松本へ行き、調べて見たら被疑者と思われる男が名古屋発の特急に乗って下車した事が分かった。

 

そして、次の日。

 

「ええ、確か、この日は名古屋へ行っていましたよ。」

 

「それ、本当ですか。」

 

「ああ、本当さ。」

 

「その時、松本へは行きましたか。」

 

「松本、何で俺が。」

 

「ええ、あくまでも参考に伺いたいんです。」

 

「そうだな、松本に行く時はは名古屋から「しなの」に乗るんですよ。」

 

「そうなんですか。」

 

「ああ、それに乗ったと思うぜ。」

 

彼の名前は浜田礼二、その日は新幹線に乗って名古屋へ行っていた事が分かった。

 

「ほう、名古屋へですか。」

 

「ええ、何か引っ掛かるんですね。」

 

「やはり、犯人はあの人だ。」

 

「高山は、そう思うのか。」

 

「うん、調べたら名古屋から特急に乗って来たと考えられるんだ。」

 

高山は桜井と南に言った。

 

「そうか、その可能性もあるのか。」

 

「ええ。」

 

「なるほど、そうゆう事か。」

 

高山は、早速時刻表を調べて見たら。

 

東京発7時03分 東海道新幹線「ひかり3号」に乗車

 

名古屋着8時58分 下車

 

名古屋発11時00分 中央本線特急「しなの15号」長野行に乗車

 

松本着13時09分  下車

 

そして、浜田は美ヶ原高原へ行き、水戸を絞殺。

 

松本発14時30分 中央本線特急「しなの19号」長野行に乗車

 

長野着16時05分 下車

 

長野発16時18分 信越本線特急「あさま28号」に乗車

 

上野着19時15分 下車

 

「しめたっ、19時45分には上野へは戻れるよ。」

 

「これで、浜田のアリバイは崩れたな。」

 

「ええ。」

 

そして、次の日浜田は名古屋へ行った後に松本へ行き、そこから上野へ向かったと分かった。

 

「やはり、犯人は浜田か。」

 

「ええ、奴は信越本線に乗って東京へ行ったんです。」

 

「なるほど、犯人はそのトリックを使うとはな。」

 

「ええ。」

 

そして、浜田は松本へ行くと、南と高山と桜井が確保にやって来た。

 

「おい、浜田、もう逃げられねぇぞ。」

 

と、南は言った。




犯人は名古屋から松本から上野へ向かっていたとは思わなかったな。
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