「そんな馬鹿な!真田さん、今になって止まれと言うのですか?!」
「落ち着いて話を聞いてくれ古代。前提条件が崩れたのだ。今や外のことなど構っていられる状況じゃない。」
「だからといって、助けを求めてきたテレサを見捨てるんですか!?」
「見捨てる訳では無い。それよりも危急の事態が発生しただけだ。今地球からでたら戻れるか分からないのだぞ?」
「どういうことなんですか?!」
「真田、少し下がってくれ。古代、俺が話そう。」
「キーマン!?何故ここに·····?」
「まず最初に、地球連邦に譲渡した植民地惑星と資源惑星からの通信がとだえた。これらはほとんどがガミラス資本のままだが、代官として地球連邦の官僚組織が多少だが整備されていたのに、だ。」
「·····本当ですか真田さん?」
「ああ、同時にケンタウリ星系に赴いていた探査型のD級が1隻音信不通になっている。」
「次に、我々とガミラス本星との通信がとだえた。大使館との通信回線はガミラス内部でもトップクラスに強力で安全なものだ。ガトランティス如きに破れるセキュリティでは無い。」
「·····どういうことだ、キーマン·····?」
「3つ目に、艦隊識別コードがおかしなことになっている。地球駐留ガミラス装甲旅団の艦艇のほとんどは新造艦艇だが、一部の艦艇は本国から連れてきた古い物もある。そいつらのコンピュータが一斉にバグを吐いてきた。ガミラス軍参謀本部統一管理コードと言う艦隊を一元管理するコードがあるが、命名基準が変わる前の物にな。そしてその基準が変わったのは地球歴で2190年だ。」
「つまり·····ガミラスが侵攻してくる、前ということか·····?」
「古代、この前に大規模な時空震があっただろう?あの時以降、こうなったのだ。」
「·····けど真田さん、これと出航の取りやめに何が関係あるんですか·····?」
「これは私の仮説に過ぎないが·····地球は別次元の宇宙に飛ばされた可能性がある。我々が過去に辿った歴史と似たような、時間軸のズレている世界に·····」
「で、エーレンベルク軍務尚書、地球の件はどうするつもりかね?」
「大丈夫です、リヒテンラーデ公。既に
「1個艦隊も動かす必要があるのかね?たしかにガルミッシュ要塞に攻撃を仕掛ける反乱軍の対処も大事だが、あれは数も少ない。ブラウンシュヴァイク艦隊に任せてもいいのではないか?」
「閣下、門閥貴族共の軍事的無理解を軽視しすぎです。やつらはクロプシュタット如きに苦戦しておるのですぞ。ガルミッシュ要塞を陥落寸前まで追い込むような敵に門閥貴族艦隊では勝てるとは思いません。それに予算としても、どうせ叛徒共にぶつける予定だった艦隊、大して変わりはないでしょう。」
「しかし、これに勝てば金髪の小僧がまた昇進してしまう……それは非常に良くない結果だ。」
「なに、その程度でしたら必要経費です。ガルミッシュ要塞が陥落した場合の交通網の寸断による経済への打撃の方がより辛いでしょうぞ」
「確かにそうだが……しかしなぜこのような奥地に反乱軍共が……」
「どうもですが、自由惑星同盟を僭称する叛徒共とは違う敵の可能性があります。」
「となると……第2のアーレ・ハイネセンか?外縁腕にも新たな叛徒なんぞ対応できんぞ!」
「これは由々しき事態です。直ちに閣議にかけた方がよろしいかと……」
「そうだな、貴官は閣議招集の工作をしていてくれたまえ。」
「総統閣下、少しお耳に挟みたいことが……」
「なんだね、艦隊司令。私の食事を邪魔するほど重要な案件なのかね……?」
「はい、閣下。ディッツ少将率いる銀河方面軍から、急報です。あきらかに恒星間規模の国家を複数確認、ボラーに非ず、との事です。」
「何?銀河系にまともな文明圏を築いているのはボラーだけではなかったのかね?」
「観測結果への猜疑は分かりますが、事前調査はビーメラからの超長距離探査のみでした。反応の輻射などの可能性で見落とされたことは充分有り得ます。」
「して、どうするのかね?」
「そのための前衛旅団です。現在ドメル大佐率いる第6空間装甲旅団が近傍で観測された重力震反応地点に向かっていますが、その彼らから、『あきらかに人為的な加工がされている小惑星要塞を発見、交渉のため使者を送るも、撃沈されたためやむなく応戦中』との事です。」
「分かった。続報があり次第私の元まで上げてくれ。」
「以上がP級哨戒艇がシリウス星系への偵察を行った結果になります山南指令。」
「なるほど、シリウス星系には大規模な港湾施設と500隻程度の駐留艦隊、ねぇ。」
「何をぼさっとしている!とっとと派兵する準備をしなければ!」
「芹沢さん、まぁ落ち着いて。で、この報告映像の通りなら多分違うと思いますが、バレル大使。彼らはガミラスの艦隊では?」
「違いますな、ゼルグート級を500隻も建造する計画なんぞありません。それに見た目が違います。」
「尚のこと急がねばならないでは無いか!こんな目と鼻の先に異星人の拠点なんぞ!」
「まぁ、待ってください。今の艦隊戦力では彼らを追い出すどころか返り討ちにあいかねない。こちらで策をねっておきますからね?」
ディッツ提督を銀河方面軍司令に押し込みました。
この世界線だとまだガミラスは2190年なのでゲールくんは早すぎるかな、と
なにか設定あったら実質オリキャラだと思ってください。