これはなんの物語の世界でしょうか
Hints:空飛ぶパワードスーツ…?
「オーディオログ作成開始」
任務の為、火星の衛星、ダイモスにあるマスドライバー施設から出撃してから早数時間。
予定ならそろそろ惑星間ジャンプゲートから離脱する時間だろう。
ジャンプゲートから出ればそこは地球、この星系に存在する知的生命体の暮らすもう一つの星だ。
今回の任務はその地球にあるパワードスーツ操縦士の養成学校へ編入生として潜入し、地球の内情視察、並びに可能であれば地球と火星連合の交流の切っ掛けを作る…というものだ。
この任務が成功に終われば、火星の発展にも繋がるだろう。
「オーディオログ作成終了。データをブラックボックスに保存」
…さて、録音も終わったし建前はここでやめよう。
なんでこんな一部の人間しか扱えないとかいうイカれた欠陥と不具合不具合アンド不具合まみれでしかも総数が3桁しかねえゴミカスナメクジみてぇな空飛ぶパワードスーツのなり損ないみたいなモンのために地球なんぞに行かにゃならんのだ。
しかもその機体の絶対数が決まってるせいで乗れる奴がなんかのぼせ上がってる?ふざッけんなバカチンが。
何が『この機体以外の機種のデータも収集してきてね♡』じゃイカレマッドマゾオッ〇イ博士が!わしゃブチ切れるぞ。
こんなもん乗るなら火星で使い慣れた競技用パワーローダー乗り回してた方がウン万倍も楽しいわい。
だいたいぬぁ〜にが任務じゃい!こちとら一般人やぞクソッタレ。そもそもそこから小一時間ほど問い詰めてやりたいね!
つーかそもそもまだ15のガキを1人でこんな遠く離れた異星に向かわずなバカタレクソタレファッ〇ン大人共が。
そんなことを自分の首から提げている灰色に輝く結晶のついたこの忌々しいペンダントを睨みながら思っていると、ふいに目の前のディスプレイからこの艦に搭載されたAIがジャンプゲート離脱の連絡をしてきた。
『ジャンプゲート離脱予定地点に到着します。対ショック姿勢を取ってください』
おっと、もう着いたか。
『ジャンプゲート離脱まで10、9、8…』
着席ヨシ、ベルト固定ヨシ、対閃光バイザー装着ヨシ、各計器正常ヨシ。
『ゲートから離脱します』
一瞬の閃光と振動のその後、眼前に灰色の小さい衛星と、その背後に青い星が見えた。
地球だ。
「ふむ、地球の偉人が確か地球を見てなんか言ったらしいな…なんだっけ、あれ」
『「地球は青かった」地球の宇宙飛行士、ユーリイ・ガガーリンの言葉です、パイロット。それにしても確かに青いですね、この星。あ、オーロラが見えます。あの辺りが北極圏ですね』
「ユーラシア大陸も見えるな」
『降下予定地点の日本列島も見えます』
「地球、か…今から気が滅入るな。ベータ、ドロップポッドは?」
『いつでも出せます。作戦内容の最終確認を行ってください』
「了解。えーと…?」
この作戦の第1段階、『地球圏への到達』は既に成功している。
というか俺が生きてる時点でもうあと地球に向けて降下して、あとは合流地点で対象に接触…と。はぁ〜あ、こりゃ何事もなく終わるなぁ。
だがこの時、俺は一切想像もしていなかった。
まさかたかが学校に行くだけであんなに大変な目に遭うとは…。
続かない
次回、まえがきにて正解発表
このお話は続かないので設定も擦りません。悪しからず。