とある隠居魔術師と使い魔   作:花韮

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あらすじにある通り、Noraノベルのポップノベル機能を前提に書いています。
ですので、ほぼ会話分のみで構成されています。

これで60%ギリギリだったかと思いますが、会話分内の改行を無くせば少しは地の文を増やせたかなと思います。
カツカツすぎて泣いた。


それは柔らかい花の匂い

それは柔らかい花の匂い。

 

「さて、用意するものはなんだったか」

「フロワロの蜜とヘーベルフラワー、あと蒸留機も忘れてる」

「ああ、そうだったそうだった……久しぶりに作るからな、忘れていた」

「およそ百三十二年と四ヶ月ぶりだね、珍しい」

「昔はよく貴族のご婦人方がこぞって買って行ったものだがな……」

「流行り廃りは流れ者だからね」

「今はもっといい商品があるしなぁ、私は好みではないが」

「ケバケバしいよね、目がチカチカするし」

「音もうるさい」

「男たちはどう思ってるんだろう、あんなの」

「さぁな、たまに男も買っていくが、まぁまず騎士では無いな、そういう奴は」

 

「さて、材料が揃った。

 まずは蒸留器に水とヘーベルフラワーを入れ、火にかける」

「フロワロの蜜を冷やして、蒸留器の出口にセットして、と」

「あとは様子を見つつ待つだけか」

「……ひまですにゃあ」

「まぁな」

「これ、別に魔術師じゃなくてもできるよね?

 なんでつくってあげてるの?」

「俺の場合、最後に軽く魔法をかけている。

 魅了とかではないぞ?

 むしろそれらを打ち破る類のものだな」

「なんでそんなもんを?」

「……こういうのは大概、社交界で身につけるものだ。

 当然別の令嬢も、他の魔術師のものをつけているわけだ」

「……ああ、それで、金さえあれば倫理観は投げ捨てられる連中が、魅了魔法もりもりの奴を売って、社交界が荒れたんですね?」

「正確には、とある男爵令嬢が第一王子と第二王子と宰相の息子と騎士団長の息子と隣国の王子に手を出してな、その騒動の折、公爵令嬢にこいつを渡したら、魅了は無事解除された」

「うっわクソビッチ」

「まぁその時の国はもうないが、騒動事態はなかなかその後も続いていたようだ。

 詳しくは知らないが、隣国との戦争まで発展したとかなんとか」

「ろくでもないなぁ……」

 

「む、出てきたな」

「乳白色の、綺麗な精油だね。

 んー、いい匂い」

「ふむ、猫のお前でも良いと感じるのか」

「猫じゃない、猫魔神だ」

「どちらでもいいが、面白いな。

 お前にも一つやろうか?」

「そこまでじゃない、メシの匂いの方が好きだし」

「そうか……ちょっとそこの棚の瓶取ってくれ」

「はいはい」

「スポイトで、上澄みをとって、瓶に入れる……と」

「蜜を冷やすためだけに使うのが、なんか勿体ない」

「これを茶に入れて飲むと美味いぞ、花の香りが残っていてな」

「ふーん」

「最後に……"seal a purification"」

「いつも思うけど、付与魔法って地味だよね、ちょっとピカってするだけだし」

「ん……まぁそうだな、見せるものでもなし、派手でも困るが」

「そうだけど、アンタって派手に魔法使いたいとか思わないの?」

「研究している方が好きだからな。

 それより、これで"白の香水"の完成だ。

 箱に詰めたから、客に届けてくれ」

「はいはーい」

「寄り道は届けてからだぞ」

「分かってるって!」

「……さて、今のうちに昼メシでも作るか」

 

・・・

 

「なんか、また例の男爵令嬢みたいな子がいるんだってさ」

「ああ、なるほどな、時代の流行り廃りは巡るからな……」

「で、伝説に出てくる魔術師なら、なんとか出来るんじゃないかと思って依頼したんだって」

「買い被りだ、道具は結局、使う人次第だよ」

「うまく魅了から剥がせるといいね?」

「別に国がどうなろうとどうでもいいが、作ったものが役に立つなら嬉しいな」

「アンタって奴は、素直じゃないにゃあ」

 




深夜テンションで書き殴ったので、正直見返すと訳わからんです。
でも動画の方を直すのが面倒なので直しはしません。
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