Lycoris x Recoil x Rogue   作:ハンターキラー(偽)

1 / 5
1 始まり

 

 

 

「えすえいちでぃー(SHD)? 何それ新しい化粧品?」

 

 

 紫色に朝焼ける空の下。

 制限速度をガン無視してスクーターを飛ばす少女が、左耳の小型通信機に問いかける。

 まず返されたのは軽い溜め息。そして、低い男性の声が続く。

 

 

『だったら、ドルインフルなら知っているだろう』

「あー、あれでしょ。マンハッタンから始まった超大規模バイオテロ。確か奇跡的に、アメリカ国内で封じ込めが成功したっていう」

『その封じ込めを成功させたのが、ストラテジック・ホームランド・インターヴェンション、エンフォースメント、アンド・ロジスティクス・ディビジョン……。通称SHD、もしくはシェイドだ』

「あーあーもう長過ぎるー! SHDでいいよ、SHDで。シェイドだと普通に影と聞き間違えそうだし」

『そうだな』

 

 

 相変わらずな少女の軽いノリに、男性は思わず笑ってしまう。

 しかしそれも束の間。赤い制服とプリーツスカートをはためかせつつ、少女がまた問いかけた。

 

 

「で、そのアメリカさん達がどうしたっていうの? せんせー」

『今やアメリカ内ではCIAにも劣らない威勢を誇るSHDだが、やはり一枚岩ではなくてだな。裏切り者や離反者も出てくる』

「でも、普通は国外に出る前に処理される」

『そうだ。しかしごく稀に、生き伸びる人間も出てくるのも、まぁ当然の話だろう』

「ですよねー。つまり、今回のお仕事の対象は……」

『すまない、現場が動いた。一旦切るぞ。……クソ、射線が通らん』

 

 

 世間話のような調子から一転、緊迫した声を最後に通信が切られる。

 不自由な身体をおして先に現場入りしている“先生”が、あんな風に焦るのは珍しい。

 それだけ切迫した事態という証拠だろう。

 

 

「ぅうーん、なんだか面倒なお仕事になりそうだなぁ……っとぉ!」

 

 

 スクーターをドリフトさせながら急停車。少女は──錦木千束は、とあるビルを見上げる。

 なんの変哲もないそのビル内で、今まさに、死闘が繰り広げられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻。

 秘密機関、Direct Attack──通称DA司令部は混乱の極みにあった。

 

 

「ブラボー、チャーリー、並びにデルタも沈黙! 標的は未だ健在の模様!」

「どういう事だ。標的は単独行動しているはずだ」

「ま、間違いありません。送られてくる情報からも、標的は一人としか」

 

 

 司令を努める女丈夫──楠木の冷たい言葉に、どうにか答えるその助手だったが、彼女も戸惑いを隠しきれない様子だ。

 叱責すべきかと口を開きかけ、しかし無理もないかと溜め息に変える。

 

 

「リコリス4チームの包囲網を一瞬で透り抜け、逆に三つの班を壊滅させる……。これが“元エージェント”の実力という訳か」

 

 

 苦笑と共に、眼前に広がる無数のディスプレイを見やれば、事前情報に基づいて設置された監視カメラが、惨々たる有り様が広がっていた。

 頭部や制服を赤く染めた少女達が、地に伏せ、壁に身体を預けて、微動だにしない。

 

 リコリス。

 DAの手足となるべく教育された、戸籍を持たない少女達。

 年端もいかない彼女達ではあるが、その戦闘力は決して低くない。

 昨今流行りのPMC──民間軍事会社の兵士程度ならば、数で劣っても余裕で対処できるくらいの力はあったはず。

 それが、ものの十数分で。

 

 これだけでも最悪に近い状況であったが、悪い事は重なるもので、突如としてディスプレイにノイズが走る。

 

 

「どうしたっ」

「システムに侵入者です!」

「そんなっ、ラジアータが……ダウンします!」

 

 

 オペレーターの悲鳴に合わせたように、司令部の全照明が落ちる。

 すぐに補助電源が作動して復旧するも、ディスプレイに映し出されたのは現場の監視映像ではない。

 平時なら愛らしく、この状況では挑発としか思えないデザインの、リスのアイコンが揺らめいていた。

 そして、この混乱はもちろん、司令部だけに留まっていなかった。

 

 

「司令部、司令部っ! こちらアルファワン、応答してください司令部!」

 

 

 超高性能AI、ラジアータによる恒常的情報支援。

 これが途絶えた事により、アルファチームのリーダーである春川フキも、かつてないほど動揺していた。

 リーダーのそんな姿を見たせいか、チームメンバーの篝ヒバナは、不安な表情を隠せない。

 

 

「ど、どうするのフキ……?」

「……エリカがやられた。他の班とも連絡がつかない。この三人でどうにかするしかない!」

 

 

 雑多な物資がそこかしこに積まれたフロア。

 その中央、窓から離れた入り口に近い場所に、腹部を赤く染めた少女── 蛇ノ目エリカが倒れている。

 側にはレインコートを着た人影があったが、フキ達の視線を察知したのか、素早くエリカから距離を取り、遮蔽物へと身を隠してしまった。

 

 元々のオフィスで使われていたのだろう、パーティションのこちら側に居るのは、短髪の少女・フキ、波打った髪の少女・ヒバナ。

 そして最後に、今まで無言だった長い黒髪の少女──井ノ上たきなだけ。

 早急に事態を収拾しなければ不味い。

 たきなはそう判断し、フキに相談する間も惜しんで動き出す。

 

 

「私が行きます。動きを止めたいので、フキさんとヒバナさんで援護を」

「お、おい待てっ!? ──クソ、やるぞ!」

「う、うんっ」

 

 

 パーティションから飛び出して、前方に走りながらハンドガンを連射。フキとヒバナも援護射撃を行う。

 精度は期待できないが、敵を遮蔽物から出させないための制圧射撃なので、問題はない。

 急いでエリカの付近にある遮蔽物へ辿り着き、どうにか彼女の身体を引っ張り込むと同時に、敵の放った銃弾が床を削る。

 

 

(相手の武器は、恐らくデザートイーグルの改造品。銃弾がなんであれ、一発貰えば戦闘不能になる)

 

 

 不朽の名作オートマティック・マグナム。その口径はいわゆるマグナム弾が一般的だが、非常に大きな殺傷力を持つ50AE(アクション・エクスプレス)弾を撃てる型もある。防弾性の高いリコリスの制服でも、貫通する可能性は大きい。

 仮にゴム弾であっても、当たり所が悪ければショックで気絶か骨折、もし体内で砕けるホローポイント弾を使われていれば……考えたくもない。

 見たところ、エリカは顔を苦悶に歪ませているが、まだ息はある。早急に手当てをすべきだけれど、しかし状況が許してくれないだろう。

 

 たきなは背中のバッグから手鏡を取り出し、遮蔽物の外にかざして敵の様子を伺う。

 フキとヒバナが、互い違いに射撃を続けているおかげか、敵はフロア入り口近くの遮蔽物に釘付けとなっている。銃だけを晒しての盲打ちをしているが、その一発一発が恐ろしく、脅威度はさほど変わらない。

 

 

(四発、四発、リロード。四発、二発、二発、リロード。……今!)

 

 

 一人静かに、敵のリロードタイミングを計っていたたきなは、また遮蔽物から銃が出てくるだろう時を見計らい、自らも上体を晒す。

 狙うは敵の武器。チャンスは一瞬あるか無いか。

 それでもたきなは賭けに出て……驚きで眼を剥く。

 敵も同様に、遮蔽物から身を乗り出していた。左手に何か、金属板のような物を構えて。

 

 

(あれは、盾?)

 

 

 間に合わせにしては、作りが凝っているように見えた。小口径の銃弾ならば止められるだろうか。

 ともあれ、敵の攻撃手段を奪うべく、デザートイーグルに向けて銃弾を放つたきな。

 だがしかし、敵はそれを読んでいたかのように身体を滑らせ、金属板で弾丸を受け止める。

 すると、たきなのすぐ側を“何か”が高速で通り過ぎた。

 

 背筋に悪寒が走る。

 直感とも言えるそれに従い、遮蔽物に伏せながら射撃を続けると、たきなが撃った数だけ遮蔽物に“何か”が撃ち込まれた。

 ここまで来たら、もう間違いない。反射されている。

 

 

(弾が跳ね返……どうやって!?)

 

 

 逸らす・弾くならまだしも、銃弾を跳ね返す盾だなんて、見た事も聞いた事もない。

 それを見たフキ達も試しに攻撃するが、やはり銃弾は跳ね返り、慌てて身を隠す羽目に。

 加えてデザートイーグルの銃弾も降ってきては、身動きの仕様がなかった。

 

 

「あんのバカっ、逆に足止めされてどうするんだ!」

「ヤバい、ヤバいってフキぃ、あんな装備あるとか聞いてな──ひいぃっ」

 

 

 毒づくフキに縋り付かんばかりのヒバナは、髪を銃弾が掠めると、堪らず悲鳴を上げてしまう。

 ややあって、どちらからともなく銃撃が止まった。

 たきな達は反射を警戒して無闇に撃てず、敵も遮蔽物に隠れたたきな達を撃てない。

 盾ではなく脚を狙えば……とも考えたが、上手い具合いに下半身だけを遮蔽物に隠していて、結局は膠着状態だ。

 耳の痛くなる静寂が、焦りをより強くしていく。

 

 

(なんとか、なんとかしないと………………?)

 

 

 ふと、違和感を覚える。

 再び手鏡を使って、たきなは違う角度から敵の様子を伺う。

 軽くはないだろう盾と銃を構え、微動だにしていない。

 

 そのまま数秒。

 朝日が地平線から顔を出したのか、窓から差し込んだ陽光が、たきなの元へ届く。

 手鏡の反射した光が、敵を貫通して向かいの壁を照らした。

 

 

(実体がない? ……立体映像!?)

 

 

 たきなの顔から血の気が引く。

 敵側の遮蔽物の裏には、廊下へと通じるドアがあったはず。

 もしも自分が敵の立場なら……。

 

 

「フキさんっ、敵がそっちにっ!」

「は?」

 

 

 回り込まれた、と警告しようとした次の瞬間、振り向いた先で、ドンッ、と蹴破られる音がした。

 宙を飛ぶドア。

 ヒバナの額に赤い花が咲く。

 フキは咄嗟に撃ち返すが当てられず、胸に花を咲かせて倒れた。

 

 敵は、余裕を見せつけるような、緩い動作でたきなへと銃口を向けようとする。

 が、その時すでに、たきなは全速力で敵へと突貫していた。

 

 

(盾を使われたら不味い、距離を取ったら撃たれるだけ、なら……!)

 

 

 活路はもう、接近戦に見出すしかない。

 片手に銃、もう一方にコンバットナイフを構え、張り付くように立ち回るたきな。

 敵は既に盾を捨てていて、同じく銃と、リュックに提げていたのだろう手斧を構えて、相対していた。

 

 

(く……っ、近接戦でも手強い……!)

 

 

 ティーンエイジの女性ならではの小回りで、何度かナイフを掠めさせるたきなだが、レインコートの下にアーマーを着込んでいるのか、手応えは堅かった。

 ならば間接を、と狙いを定めるも、セオリー通り過ぎたのか、以降は掠りもしなくなってしまう。

 敵の攻撃を捌くので精一杯で、隙をついての銃撃なんて言わずもがな、である。

 

 近場で見る敵の顔は、厳ついマスクで隠されていた。

 眼孔部は紫色のミラーシェード。口周りの左右には大仰なエアフィルターらしき物が据えられている。あまり見かけないデザインだが、バイオハザード対策装備なのだろう。

 と、戦闘中にも無意識に敵を観察していたたきなの耳が、異音を捉えた。

 

 

(……何、この音?)

 

 

 きぃぃん……という、何かが収束していくような。何かが充填されていくような音。

 そこまで考えが至り、ようやく気付く。

 あんなデタラメな盾を使うなら、この距離で有効な別の装備があっても、おかしくはないと。

 

 

「しまっ──」

 

 

 離れようとした途端、世界から音が消え、上下がひっくり返った。

 武器を取り落とし、ふらふら、ふらふらと。

 たきなは覚束ない足取りで彷徨う。

 

 

(おと。おんきょう、へいき。だめ、やられる)

 

 

 ぐるぐる。ぐるぐる。

 視界が回り、ボヤけ、焦点が定まらない。少しの間を置いて、ようやく耳鳴りが襲い掛かってくる。

 いつの間にか、壁際まで歩いていた。いや、歩かされていた? 背中が軽い。

 霞む視界に敵の姿を探せば、少し離れた所で、リコリスに支給される鞄から非殺傷兵装を……拘束帯を撃ち出すアンカー・シューターを取り出し、持ち主であるはずの、たきなへと。

 

 

「あっ、うっく!」

 

 

 瞬く間に、両の手脚と胴体が壁に撃ち付けられ、身動きが取れなくなってしまう。

 万事窮す、とはこの事か。

 最早たきなに抵抗する術は無く、死刑執行を待つばかり。

 

 しかし、絶望に暮れるたきなを他所に、敵であるはずの人物は、興味深そうにアンカー・シューターを確かめたのち、動かないフキとヒバナからもリコリスの鞄を回収。

 そしてそのまま、たきなに背を向けて歩き出す。

 

 

「……え?」

 

 

 一歩。また一歩。

 遠ざかっていく“彼”、もしくは“彼女”の背中が。

 まるで、お前に殺す価値など無い、とでも言っているようで。

 

 

「どうして……」

 

 

 気がつけば、たきなは自分でも驚くほどの、大きな声で叫んでいた。

 

 

「どうして殺さない!? どうして、私だけ……っ!」

 

 

 悲痛な叫びに、遠ざかる背中が止まった。

 たきなが睨み続けていると、なぜだか気不味そうに後頭部を掻き、その人物は脚を返す。

 フキ達の側まで来ると、今度はしゃがみ込み、背負っていたリュックサックから小型バッグのような機械を取り出して展開。

 細々と操作をしたと思ったら、二人の鼻先で何か、カプセルを割った。

 すると。

 

 

「──かはっ、ごほ、ごほっ……! なんだこの匂い……!」

「ううう……くっさぁ……っていうか痛いぃ……」

 

 

 死んだと思っていた二人が、意識を取り戻した。

 あの赤色は血ではなく、塗料? 殺す気が、そもそも無かった?

 

 

「どうして、非殺傷弾を……」

 

 

 知らず漏れた問い掛けに、答えられるはずの人影は、もう視界から消えていた。

 最初から、誰も居なかったかのように。

 

 

(負けた。たった一人に。完全に。完璧に)

 

 

 事前情報があり、戦場までしっかりと整えた上で行われた、元米国政府工作員の排除作戦。

 それが、終わってみればどうだ。

 失敗だなどという言葉ではとても足りない、この有り様は。

 

 壁に飾られる少女の標本と化したたきなの拳が、強く、強く握り締められる。

 胸中で激しく渦を巻く感情は、果たして如何様なものか。

 本人すらもまだ、理解してはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 未明の攻防から数日後。

 打って変わって天気が崩れてしまった東京で、花散らしの静かな雨音が、廃墟となった雑居ビルに響いている。件のビルとは別物件である。

 事業主が撤退してからは誰も寄り付かず、ゴロツキや浮浪者の溜まり場となっていた場所だが、しかし今は、たった一つの人影しか存在しない。

 

 大きなリュックを背負った、迷彩柄のレインコートを着る人物。

 身長は170を少し超える程度で、男性、もしくは長身の女性であるかもしれない。

 それだけならば、天気もあって、雨宿りしているように見えなくもなかったけれど、顔につけた異様なマスクがそれを否定する。

 リュックにも抜き身の手斧が複数提げられているとくれば、一般人と間違えるはずもないだろう。

 

 

『……まず最初に、これが非正規の任務である事を明言しておくわ。

 同時に、この音声データが、いざという時の“貴方”の身分証明にもなるでしょう。

 暗号化はされているけれど、確認は忘れないように』

 

 

 不意に、その人物が右腕の時計を操作した。

 耳小骨を振動させるイヤホンから流れたのは、凛とした女性の声。

 

 

『DA、ダイレクトアタックと呼ばれる組織を知っているわね。

 そう、私達の同盟国が生み出した、極めて合理的かつ、非人道的な公的秘密機関よ。

 孤児となった幼い少女に戦闘訓練を施し、リコリスという工作員として活動させているわ。

 どんな理念があろうとも、所詮はチャイルドソルジャー……。胸糞悪い、けれどよくある話ね』

 

 

 雨に煙る街を見下ろし、その人物は静かに佇む。

 聞こえる声から、酷く疲れた様子が伺えた。

 

 

『問題なのは、こちら側のエージェントが、あの国に潜り込んだ形跡が発見された事。

 本来なら自分達で対処すべきだけど、私達が活動を許されるのは、あくまで自国内のみ。

 海を超えてしまえば、その管轄は中央(CIA)になる……。でも、彼等ではきっと対抗できない。最悪、あの連中が出てくる可能性もある』

 

 

 音声はそこで一旦途切れ、深い溜め息が差し込まれる。

 ぎしり、と軋んだのは椅子だろうか。

 

 

『分かっているわ。“貴方”の生まれ故郷だから。たったそれだけで、私達はこの問題を押し付けようとしている。

 表向きはおろか、裏からの支援すら難しいこの任務を。そして、二度と戻っては来られなくなる任務を。

 よりにもよって、“貴方”に』

 

 

 ぎしり。

 また軋む音。

 違ったのは、それが歯軋りのように聞こえた事だ。

 

 

『……それでも、手をこまねいて見ているわけにはいかない。前世紀の悲劇を繰り返してはいけない。それだけは、絶対に』

 

 

 何か、大きな決断をする直前の、大きな深呼吸。

 ついで告げられるのは、いつもの調子の、しかしながら、いつも通りとはいかない任務。

 

 

『エージェント。“貴方”にはローグ(ROGUE)となって日本に潜入してもらう。先に潜り込んだローグと、手引きした連中を始末し、そして──』

 

 

 時計を操作し、音声データを中断した人物は、窓辺に背を向けて歩き出す。

 その時計と右肩の装置──SHDテックに、赤いリングが灯されていた。

 

 

 

 

 






  ディフレクター・シールド
  二枚の小型バリスティック・シールドが組み合わさったシールド。
  表面は更に細かな、角度を微調節可能な超硬合金の無数の板で構成されており、片方のシールドで受け止めた銃弾を、反対側のシールドに向けて逸らし、更にそれを逸らす事で銃弾を跳ね返す。
  コの字と介の字を足してイメージすれば分かりやすいと思われる。
  運用には****(検閲済み)による演算が必要不可欠であり、反射時に相殺してしまう運動エネルギーを補うために磁気加速も行うので、多量の電力供給を必要とする。
  また、使用者にも相応の習熟が求められ、未熟な使用者の場合、たった数発を受け止めただけでシールドが破損する。

  デコイ
  非常に高精度の画像投影を行い、視覚欺瞞を行うプロジェクター装置。
  機能としてはただそれだけであり、役立てられるかは使用者次第である。

  バンシー・パルス
  前方扇状に指向性の特殊音波を放ち、範囲内の対象を混乱させる。
  主に三半規管への影響が大きく、耐性のない人間であれば十数分は行動不能になる。逆に耐性のある(訓練を受けた)人間には効果が薄く、適切な装備をしてさえいれば無効化も容易い。
  使用に際してはチャージが必要で、このチャージ時間によって効果範囲が変化。広く短く〜狭く長く、と変わっていく。
  チャージ無しで瞬間的に使用した場合、効果範囲は使用者から半径1mほどの円にまで狭まる。
  なお、チャージの際に特徴的な音が発生してしまうため、これを察知されない、もしくは察知されても問題のない運用を心掛けられたし。

  サポート・ステーション
  小型バッグサイズながら、ステーションの名に恥じない多機能医療機器。
  様々な薬品と、極限まで小型化された機材が詰め込まれており、隔離可能な空間さえあれば、磁場を利用して無菌室を作り出し、簡易手術すら行える(音声ガイド付き)。
  薬品としてはモルヒネやインスリン、24時間に一度だけ投与可能な瞬間止血剤などが含まれる。
  フキ達に投与されたのは、呼吸器を介して対象の意識を強制的に覚醒させる、いわゆる気付け薬である。副作用として数日間、嗅覚がバカになってしまう。
  機材としてはAED、各種手術用具、複合毒の分析機などがコンパクトに収まっている。
  加えて特徴的なのが堅牢さであり、非展開時なら銃弾はもちろん、至近距離でグレネードが炸裂しても動作に支障をきたさない。
  エージェントは一人につき一台、サポート・ステーションを携帯する事が推奨されている。
  戦闘中に使用? もし出来たら遠心分離機をry(byジェシカ・カンデル)



 ドルインフルの仕掛けが、アメリカ国内のみに限定されていたら……というディビジョンのif世界とリコリコのクロスでした。時系列はぼかすもの。
 被ってるのはヴァイルで、背負ってるのはソロプレイと半盾のお供なメメント。無数のテックが超赤く光ってます。
 ゲーム内の仕様や設定と本作では、様々な差異が出てますが、創作の都合という事でご了承下さい。
 無印では普通にエキゾ複数装備できますしね。2にもニンジャのバックパック欲しい。ニーパッドは要らん。スキルに関しては完全に個人の見解です(特にディフレクターとサポステ)。

 リコリコの本編が最後まで失速せず続いてくれたら、続きを描くかも知れません。早く設定資料集とか欲しいなぁ。
 ちなみに、リコリスとの戦闘はマジもんの潜伏ローグによる御膳立て。
 ではでは。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。