Lycoris x Recoil x Rogue   作:ハンターキラー(偽)

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5 それぞれの日常

 

 

 

 たきなの場合

 

 

「…………」

 

 

 喫茶リコリコの地下にある射撃練習場で、銃声が響く。

 普段よりも重いそれは、使い慣れたDA支給のハンドガンではなく、先日の一件で入手したローグの銃──ケルドカスタムから放たれたものである。

 射手は長い黒髪を揺らす少女──井ノ上たきな。

 

 

(凄く、使い易い)

 

 

 ワンマガジンを撃ち終えた感想が、これだった。

 普段使いの弾薬は、主に9mm。リコリスはやはり少女であり、その手は比較的小さめなので、一般的かつ、マガジンの装薬数の調整が簡単な口径が選択されている。

 対して、ローグの銃が発射するのは45ACP。威力は折り紙付き、相応に反動も大きいはずなのに、命中精度は9mmの時と変わらない。

 構える時に先端の重さが気になったものの、撃ってみるとその重さが反動をマイルドにしてくれており、結果、使い易いという感想に至る。

 

 

「……確か、ローグは……」

 

 

 ふと思い立ち、リコリスバッグを手に取るたきな。

 その肩ベルトを左手に、盾のように構えて銃を添わせる。

 幾度か対峙した際、ローグがそうしていたように。

 元々、リコリスのバッグは防弾素材で作られているため、理に適っている使い方だ。

 が、どうにもしっくり来ないようで、首を傾げてしまう。

 

 

「違う、こうじゃなくて……」

 

 

 原因は、銃の添わせ方だった。

 今度は銃の側面を添わせるのではなく、少し角度をつけ、側面とアンダーバレルの境目を、バッグに押し付けるようにして添わせる。

 片手で構える事の不安定さを、バッグを支えに解消するためである。

 

 銃声が続けて18発。

 精度は……若干の悪化が見られた。

 しかしそれも、まだ慣れないせいだろう。

 

 

(……改善の余地あり、と)

 

 

 ローグの動きを真似るという、屈辱感も抱きかねない行為だったが、意外にもたきなは好感触を得ていた。

 それというのも、見習うべき先輩リコリスの千束が、良くも悪くも天才肌で、真似のしようがなかったというのもある。

 天才が天才を育てられるとは限らないのだ。

 

 バッグを置き、持ち慣れないグリップを指でなぞると、とても滑らかな手触りが返ってくる。幾度も握られ、その人の手の形に添って擦り減っていた。

 ローグは、何を思ってこの銃を使い、そしてあの時、投げ捨てたのか。

 この使い込まれ方からして、ひょっとしたら、彼(もしくは彼女)にとって大事な銃なのでは。

 たきなは一人、そんな事を思っているのだった。

 

 

 

 

 

 千束の場合

 

 

「ううむ……むむむ……うぬぅ……」

 

 

 客の全く居ない、喫茶リコリコの店内にて。

 和服姿の錦木千束は、座敷に胡座をかいて唸っていた。

 その顔と言ったら、みずきがこの場に居たとすれば「一週間くらい便秘してる時の顔みたい」と評するだろう。

 が、そんな苦しげな表情から一転。

 クワっと眼を見開くと、凄まじい勢いでテラス席へと通じる窓へ駆け寄り、開け放つと同時に銃を突きつける。

 

 

「そぉこだぁ! ……あれ」

 

 

 しかし、ひとっ子一人居ない。

 向かいの家の塀に留まったカラスが、退屈そうに嘴をカパカパさせているくらいである。

 

 

「うーん、おっかしいなぁー? 気のせいなのかなぁ……」

 

 

 得心のいかない顔で、引き金を弄ぶ千束。銃は銃でも水鉄砲なので、鉛玉は出ない。ちなみに入っているのはレモン水である。

 ここ最近、千束は妙な視線を感じ続けていた。

 といっても、視線の主の影も形も見えないのが、先日の傭兵達の尾行と違う点だ。

 おかげでいつもの冗談と勘違いされ、誰にも取り合ってもらえず、こうして直感に従い犯人を見つけようとしているのだが、本日も空振りだった。

 そろそろ自分の勘を疑いたくなってくる所だが、そこへ『ジリリリリ』と電話のベルが鳴る。

 千束は気持ちを切り替え、見た目だけが旧式の受話器を取り上げた。

 

 

「はいはいはーい、毎度ありがとうございまーす! お口に甘味と幸せをお届けします、皆さまの心のオアシス喫茶リコリ」

『くぉらぁああっ! 錦木千束ぉおおおおっ!!』

「ひゃいぃんっ!?」

 

 

 耳をつんざく怒声に、思わず尻尾を踏まれた犬のような悲鳴が上がる。

 聞き覚えがあるその声は、DAの主任医師である、色んな意味で脂の乗った女医……山岸のものだ。

 

 

『いつになったらこっちに来るの。体力測定、済ませてないのはもうあんたを含めて二人だけよ』

「あ、あはは……申し訳……ん? 二人?」

 

 

 これでもかと声に乗せられた怒り。

 知らず、見えもしないのにヘコヘコと頭を下げまくる千束だったが、最後の言葉が引っかかった。

 山岸の言う体力測定とは、リコリスとしての活動免許を継続更新するために必要不可欠なものである。

 遅刻常習犯の千束自身はともかく、この時期になってまだ受けていないリコリスが居るのは珍しい。

 

 

「ちなみにもう一人って?」

『フキ。まぁ、あの子は怪我もあったし、色々と忙しいから分かるけど……あんたは違うわね』

「うぐっ。いいいいやいやいや、そんな事はありませぬぞ? わたしだって色々と忙しくてですねぇ……」

『はぁ……。とにかく! 早いうちに来なさい。あっちの件もあるんだから』

「はーい……」

 

 

 山岸が口酸っぱく注意を促すのは、心配してくれている証拠。

 分かっているからこそ、不服ながらも、千束は小さくなってDA本部行きを承諾した。

 そして、受話器を置いて溜め息を一つ。

 

 

「いやはや、難儀なもんですなぁ、と。ま、生きてるだけで丸儲けですけども」

 

 

 カウンターに背中を預けて、胸の辺りを指で小突く。

 服越しでは当然だが、仮に裸で手を置いたとしても、鼓動は感じられないだろう。

 けれど確かに、胸の内で脈動しているものがある。

 物理的にも、心理的にも。

 

 

「仕方ない、小憎らしいアイツのツラでも拝みに行きますか!」

 

 

 そう言いつつ、千束の表情は明るい。

 ちょっと気に食わないヤツに会う事すらも、全力で楽しんでやろうとでも言うように。

 それは、人生を謳歌している少女の姿、そのものであった。

 

 

 

 

 

 ミカの場合

 

 

『随分と騒がしいですね』

「全く、あの子は……」

 

 

 千束が犬のような悲鳴を上げた裏では、ミカが携帯片手に頭を抱えていた。

 最近のスマホは精度が良いらしく、電話口の相手……楠木司令にも聴こえていたようだ。

 

 

「で、そちらではどうなっている?」

『何の事でしょう』

「とぼけるな。ローグとかいう奴だ」

 

 

 気を取り直し、楠木を問い詰めるミカ。

 定期連絡のついで……と言うには、重過ぎる内容である。

 誤魔化しは効かないと悟ったか、楠木が溜め息混じりに応えた。

 

 

『悩みの種、としか言いようがありませんよ。

 容易に足跡を掴ませたかと思えば、以降は一切の痕跡を見せずに雲隠れ。

 そこへ先日の奇襲……。これではローグではなく、ゴーストとでも呼んだ方が相応しい』

「ふむ。言い得て妙、だな」

 

 

 楠木の言い分はもっともな物だった。

 だが、これらの情報から推察される事もある。それは、ローグを支援する者が存在する、という事である。

 ローグの活動が日本で確認されて、一ヶ月半が経過している。つまり一ヶ月半、日本で生活しているということにもなる。

 人間とは生きるだけでも様々な痕跡を残すものであり、近年ではそれがデジタル的にも記録される。だというのに痕跡一つ得られていないという事実が、電子情報戦のプロによるサポートを示唆している。

 まぁ、ローグが戦闘も電子戦もこなすマルチタスカーだった場合、破綻してしまう推察ではあるが。

 

 

『実はDA内でも、ローグの処遇を巡って意見が対立しています』

「……と言うと?」

『断固処分すべきという強硬派と、奴の装備や技術を取り込むべきという穏健派、ですね。上層部でも割れているのが困りものでして』

「なるほど……」

『一応言っておくと、私は強硬派です。奴の懐柔は不可能でしょう』

「だろうな」

 

 

 気が緩んだのか、楠木は内情の愚痴も溢し始める。

 厳格な管理体制下にあるDAでも、こうした思想問題は付きまとう。

 

 千束達の報告から判明した、ローグの確かな戦闘力と、米国内でしか運用されていなかった特殊兵装。

 これを脅威と見做して、変わらず排除を試みる強硬派。

 逆に取り込む事が出来れば……と考え、ローグ懐柔を目指す穏健派。

 

 これまで一枚岩で活動し続けてきたDAを割ってしまうなど、その影響力が伺えると同時に、ある種の懸念も抱かざるを得ない。

 このままでは、対ローグ最前線に駆り出されるであろう、千束とたきなが脅かされる可能性だ。

 

 

「本当に対処できるのか? 話に聞くだけでも、リコリスの手には余るだろう」

『対処できるようになってもらうだけです。例え相手が悪漢だろうと幽霊だろうと、確実に狩る……狩人(ハンター)に』

「…………」

 

 

 しかし、ミカの心配など無視して、楠木はこう言い放つ。

 ハンター。

 彼女がどういう意味合いで、この言葉を使ったのか。

 それを理解できないままに、けれどミカの嗅覚は、言い知れぬ不穏さを嗅ぎ取っていた。

 

 

 

 

 

 みずきの場合

 

 

「どぅふ、うふふひひぃ……いい男ぉ……」

 

 

 調理場で飲んだくれていた。以上。

 

 

 

 

 

 ウォールナットの場合

 

 

『うーん、おっかしいなぁー? 気のせいなのかなぁ……』

 

 

 ドローンのマイクが拾う音声を聴きながら、ウォールナットは早鐘を打つ心臓を抑えていた。

 

 

「あ、危なかった……。アイツの勘は動物並みだな」

 

 

 カメラに、声の主である千束は映っていない。真っ暗だ。

 それというのも、いつものようにタクティシャンドローンを飛ばし、走査信号を発した途端、窓辺へと移動し始めた千束に驚き、テラス席の下の隙間に逃げ込ませたからだ。危うくバレる所だった。

 

 どうしてウォールナットが、喫茶リコリコにドローンを飛ばせられたのか。

 それは、先日の戦闘で投げ捨てたケルドカスタムのグリップに、超小型発信機が埋め込まれていたからである。

 必ず回収するだろうと見越しての仕込みだったが、上手く行った。千束の勘には困りものだけれど。

 毎回と言っていい確率で信号を察知されるため、そういう“何か”が彼女に埋め込まれていると考え始めたくらいだ。

 

 ちなみに、ウォールナットは現在、トイレに籠ってドローンを操作していたりする。タブレット端末で。

 集中したい時は狭い場所が良い……らしい。

 

 

『くぉらぁああっ! 錦木千束ぉおおおおっ!!』

『ひゃいぃんっ!?』

「……ん? よし、来た!」

 

 

 それはさておき、リコリコをドローンで監視しているのは、ロボ太の居場所を探った時と同じように、発信電波の逆探知を目的としている。

 丁度、リコリコに電話が掛かってきたタイミングで、ドローンが不審な電波をキャッチした。

 が、それはDA本部からの通信ではなく、第三の──ウォールナットと同様にリコリコを監視している、“何者か”の使う盗聴電波。

 そして恐らく、その“何者か”が 標的(本物のローグ)に繋がっている。

 

 ロボ太から新しく得た情報で、ウォールナット達はそう睨んでいた。

 この監視は、標的のシンパを探り出すのが真の目的だ。

 そのために、リコリコに属する二人の少女こそが、現状ローグに一番近しい存在なのだと、そう演出したのだから。

 

 

「信号増幅。電子ヒドゥン展開。海外の中継基地は排除、国内に限定」

 

 

 ヘッドセットを急いで被り、高速でタブレットをタイピングしながら、音声入力による補助も追加で行う。

 カスタマイズ品とはいえ、本来、タブレットなどで行える芸当ではないのだが、ローグから貸し与えられたSHDテックが、彼女の肩で稼働している……並列処理しているので、通常では考えられない処理速度を実現していた。

 ところが……。

 

 

『────に来なさい。あっちの件もあるんだから』

『はぁーい……』

「……ちっ、切り上げたか。今日はここまでだな」

 

 

 千束達が通話を終えると、途端に不審な電波は消えてしまった。

 結局、分かったのはいくつかの中継基地のみ。それも、これまでと違う場所ばかりで、パっと見では共通点が見当たらない。

 しかし、データというものは、積み上げれば積み上げるほどに有用性を増す。

 ましてや、ウォールナットは分析においてもプロ中のプロ。どんな些細な痕跡も見逃さない。

 

 

「地道な作業は苦手じゃない。どっちが先に尻尾を掴むか、勝負だ」

 

 

 顔も名前も分からない誰かに対し、挑戦的な笑みを浮かべる。

 なんの事はない。ウォールナットもロボ太に劣らず、かなりの負けず嫌いなのだ。

 さて。勝負に勝つためにも、エネルギー補給は必要不可欠。

 ローグに買ってきて貰ったシュークリーム(チョコ・カスタード・イチゴの三種)を食すべく、ウォールナットはトイレから駆け出すのだった。

 

 

 

 

 

 ロボ太の場合

 

 

「くそ……なんでボクがウォールナットなんかの手伝いを……」

 

 

 ウォールナットが頬をクリーム塗れにしている頃、ロボ太は地下の電算室でブツクサと文句を垂れていた。

 垂れているのだが、決して不機嫌ではなく、どちらかと言えば上機嫌だった。

 ローグに半ば……いや、ほぼ拉致同然に連れて来られたセーフハウスで、新たに構築したPC環境は、すこぶる上等な代物だったからだ。

 元の環境も悪くなかったのだけれども、SHDテックとやらを根幹にした演算システムは、もはやスパコン並みと言っても過言ではない。

 生粋のハッカーであるロボ太にとって、地獄に居ながら天国を味わわされていると同義なのである。

 

 そんなロボ太が現在行なっている作業は、単純な調べ物。

 裏社会の動きに始まり、流通、株価、催し物……果てはテレビの生放送スケジュールまで。とにかく調べまくっては時系列的にまとめるという、正しく苦行、地獄である。

 こんな事にこの演算力と時間を費やすなんて……! と拳を震わせるロボ太だが、ローグに突きつけられた銃口を思い出し、すぐさま作業に戻る……という繰り返しが続いている。

 忙しく、同時に退屈な時間だった。

 

 

「だいたい、なんで生きてるんだ? リコリスは失敗した……?」

 

 

 となると、思考は横道に逸れ、別の事を考えてしまうのが人間というもの。

 ロボ太が思い浮かべたのは、やはり不倶戴天の敵であるウォールナット。

 奴が死んだという情報を得たからこそ、ロボ太はその犯人の一味と思しきリコリスを狙い、ひいては飼い主のDAを引きづり出そうと考えていたのだが……。実際のところ、ウォールナットは生きていた。

 

 暗殺が失敗したなら、失敗したなりに証拠が残るはずだし、継続して狙うだろう。だが、DAはウォールナットへの対処を終了したと思われる。

 押し付けられた作業の合間に、隠れて調べてみたのだが、ハッカーに対するDA、およびリコリスの動きは見られず、DAを支援する超AI・ラジアータの防御もザルのまま(ウォールナットの仕込みのおかげ)。

 という事は、ウォールナットは死を偽装し、DAはそれに騙されたという事になる。

 

 

(というか、冷静になって考えると、ずいぶん都合よく情報を得てないか? ボクは)

 

 

 ローグとウォールナットの協力関係を鑑みるに、偽装はローグ、もしくはローグの関係者が行ったと見るのが妥当。

 では、ロボ太にリコリスの存在を知らせた“あいつ”は、ローグの存在を知らず、けれどリコリスとDAの存在は知っていた?

 何か不自然だ。

 あのタイミングで、喉から手が出るほど欲しかった情報を、ピンポイントで提供するだなんて。

 

 もしも“あいつ”が、DAの存在も、ウォールナットの死の偽装も、ローグの事も知った上で、限定した情報をロボ太に教えたのだとしたら。

 ロボ太がリコリスに接触しようとすれば、ローグが出てくるかもしれないと踏んでの、情報提供だったとしたら。

 

 

「いったい何処のどいつなんだ……? このロボ太様を当て馬にした“オマエ”は……!」

 

 

 込み上げる激情に任せ、ロボ太は被り物越しにモニターを睨む。

 頭に血が昇っているのではない。負けず嫌いに火が着いたのだ。

 全ては憶測に過ぎないけれど、もう既に心は燃え上がっている。

 実を言うと、ローグやウォールナットにも一泡吹かせてやろうと画策しているものの、現状では達成できないため、その捌け口となるものをロボ太が見逃すはずもなかった。

 

 こうして、ロボ太は知らず知らずのうちに、深みへと嵌まっていく。

 誰が敵で、誰が味方かも分からぬまま。

 

 

 

 

 

 ローグの場合

 

 

「…………」

 

 

 電算室の隣。

 小さいながら射撃レーンが設けられた作業部屋に、ローグは居た。

 その前には作業台があり、LEDスタンドライトに照らされた雑多な部品が並べられている。

 知識のある人間が見れば、それが銃を構成する部品である事に気付いただろう。

 慣れた手付きで部品が組み立てられて行き、やがて、一丁のアサルトライフルが姿を現す。

 グリップを握り、ボックスマガジンを兼ねたプロセッサーの電源を入れると、そのARは周辺の環境……作業台や工具、ローグの衣服に合わせて体色を変化させた。

 

 カメレオン。

 

 Vectorと呼ばれるサブマシンガンを改造した物で、5.56mm弾を発射するARである。

 SMGを由来とする高い発射レートも特徴で、左側面の液晶パネルはデジタルサイトと連動し、射撃観測が可能。上記のアクティブ迷彩も含め、DARPAの技術を詰め込まれた一品物(エキゾチック)な銃だった。

 

 

「……っ」

 

 

 折り畳みストックを展開。背後を振り向きながら、用意しておいた全身ターゲットを撃つ。

 50発入りの弾倉は、2秒と経たないうちに空となった。

 その間にも狙いが動き、弾痕は脚、心臓、頭部を穿っている。

 液晶パネルを確認してみると、標的との距離は20m。それぞれ15発、21発、14発が当たっている。つまり、全弾命中である。

 

 満足気に頷いたローグは、プロセッサーの電源を切り、排倉。弾薬箱からの弾込め作業に移る。

 本国から持ち込めた武器は少ない。

 かつては歩く武器庫とも言える銃の収集家だったローグが、断腸の思いで選び抜いたうちの一丁が、このカメレオンなのだ。

 そして、わざわざメンテナンスしているという事は、カメレオンが必要とされる事態を想定しているという事でもある。

 

 平穏な時は瞬く間に過ぎ去り、季節もまた移り変わっていく。

 一足早い、夏の足音が聞こえていた。

 硝煙と鉄錆の臭いを纏う、足音が。

 

 

 

 

 







 お、カバー外ついてる。使わないかもだけど一応取っておこう。
 という感じで倉庫が埋まっていく。ディヴィジョンあるあるだと思います。

 更新遅れて申し訳ありません。新レジェとか行ってました。まじヤバですわ。
 どうにかタイダルはクリアしましたが、マニングが長くて大変過ぎる。弾薬箱追加せぇや! ピーピーも蘇生兵も蘇生ドローンもグレポン野郎もいい加減にry
 ……ま、いつも通りっちゃいつも通りなんですが。
 ARダメがRFダメにもなってるし、修正早よぅ。ゴッドなキンブレとポリスM4とP416とその他もろもろを返せ。
 ところで、ゴーストリコン:ワイルドランズの60フレーム対応もまだですかね?(作者はこれしかゴーストやってません)
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