トレセン学園の隠れた名店   作:[]REiDo

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前回のあらすじ
シリアス嫌いのトレーナーはシリアス壊しのために叫んだ。以上。







覚悟を決める時は目を開け(後)

 

「いやー、弁当持ってきたのはいいんだが飲み物持ってくんの忘れてなー!」

「え、ちょ、なn

 

 遮る。

 

「コンビ二近いからよ! そこで買って来てくれねぇ!?」

「待って、ねえm

 

 遮る。

 

「ああ、金の心配ならいらねぇぞ。最近下したからな! ほれ、財布はポケットに突っ込んどくぞ!」

「……――あ! トレーナーまさk

 

 

 有無を言わさずその言葉を遮る。

 恐らく、俺がやろうとしていることの意図を察したのだ。それを言葉にしようとしたのだろう。

 だがさせない。

 

 それはテイオーとの溝を生んでしまう可能性があるから故に。

 

 

「てなわけで頼んだぞウィング! 今は暑いからな! 少しはコンビニの空冷に浸りながら()()()()()()()()()()()()買ってきてくれ!」

 

 

 

 


 

 

 

 てなわけで、theごり押し戦法によりウィングはこの場を離れコンビニへ買い出しに向かった。

 去り際にウィングの恨めしい目をもらったが……まあ仕方がない。後で愚痴は聞いてやろう。

 

 とにかく、テイオーとウィングの引きはがしは成功だ。これで余計なしがらみを生むことはないはずだ。

 人間関係ってのは問題を起こした当人同士がその場にいるだけで、凸凹した醜い関係になりがちだからな。そんなギクシャクしたものにはあいつ等を育てる人間としてさせたくないし、俺個人としてもさせたくない。

 

 

「……ふぅ。テイオー、ちょっとこっち来て手伝ってくれ。ブルーシート広げるから」

「う、うん」

 

 

 悟られないよう、極力自然に、いつも通りの俺を演じる。

 テイオーが目をぱちくりさせて少しどもる様に戸惑ったが、多分さっきの俺の奇行にどう反応していいのか困ってるのだろう。

 つっても、俺の奇行はいつもの事だ。今回に関してはゴールドシップほどの気分奇行でもないし、テイオーが違和感を感じるほどの行動にはなってないはずだろ。多分な(不安)

 

 

「そっちの端を持ってくれ、そうそこな。よし、せーので広げるぞ。せぇーのっ!!」

 

 

 バサッバサッ、とテイオーと一緒にブルーシートを広げて座る場所を確保する。木陰になる良い場所に敷いたから直射日光にさらされることはない。 

 端っこをそこら辺に落ちてる石で固定したら、俺は芝生に転がるように寝っ転がる。

 テイオーはその俺の隣に足を延ばす感じで座った。

 

 

 

 

 

 少しの静寂。

 風が流れる音が耳を往々し、背後に堂々とたたずむ木の葉の束がカサカサと擦れあう。

 目を閉じ、季節風を楽しむ。

 

 

「テイオー」

 

 

 ――そして、俺はその音が切れるタイミングで勝負に出た。

 

 

「オーバーワークでもしようとしたのか?」

 

 

 その言葉にテイオーがビクリッと体を震わせる。

 テイオーが反射的に起こしたその反応が『負い目』のそれだと、俺は即座に察知した。

 

 

「……それ、アスウィーから聞いたの?」

「いや、()()()()だ。大分遅れてきたろ? テイオーの元気の無さといい、理由としちゃこんなもんかってな」

「……すごい。当たりだよ」

「やっぱりか」

 

 

 当然、これはウィングがこの件に関係ないと錯覚させるための裏づけを取る嘘に過ぎない。

 少しでもヘイトを俺へ向けるための言葉の誘導。問題を起こした当人たちの関係を悪化させないための予防策だ。

 まあ、俺との関係は悪化する可能性は残ってるが仕方ないだろう。責任を抱えるとはこういうことだ。

 

 残念だったなウィング。お前だけには背負わせねぇよ。はっはっは(勝利)

 

 

「あはは……ごめんねトレーナー。アスウィーにも止められちゃったんだ。少しのオーバーアップでも体に害だよって」

 

 

 目を細めてテイオーの表情を眺める。

 

 意気消沈。

 

 その言葉が今のテイオーには最も似合っていると感じた。瞳の奥には活気といえるものはほとんど無い。

 いつもの生き生きとした覇気は見る影もなく――いや、無理に引き出そうとしているのか。

 だが、そうしようとするテイオーが余計に……口が悪くなるが惨めに見えてしまう。

 

 

「なんで謝る必要があるよ?」

「……え?」

 

 

 ――んでだ。

 俺は、そんなテイオーの言葉に純粋な疑問を覚えた。

 

 

「だってボク、トレーナーの言うことも守れずに……アスウィーにも迷惑をかけたし……」

「お前がそうしたいと思ったのは、勝つための執念からだろ? 実行にまで移そうとしたその努力を否定する権利は俺には無いさ」

 

 

 片目を瞑りながら、吐き出すように語る。だってそうだろう?

 当人でもない人間が、勝つために努力してる子をどうして『馬鹿じゃねぇの』と否定できる?

 

 なんなら俺がその場に居れば「もう少しやってこい」と言っていただろう。

 【トレーナー】としては失格かもしれないが、やりたいことを止めるのは俺の信条に反するからな。

 結果的にウィングは止めたようだが、あれもアイツなりの信条なのだろう。

 

 俺とウィングでは『勝ち負け』の価値観が違う。アイツが現役のころもこの話題で少しは揉めたものだ。そして――

 

 ――だからこそ生まれる行動の違いが出てしまった。

 

 こればかりはこの可能性を考慮していなかった俺の責だ。

 横に寝ていた体を起こして、俺はテイオーに頭を下げる。

 

 

「むしろ謝りたいのは俺の方だ。俺がその場にいれば、もっと臨機応変に……それこそお前らにも迷惑なんて掛けなかった」

「なんでトレーナーが悪いみたいになってるのさ。悪いのはボクなんだよ。しっかり言うことを聞かなかった僕が悪いんだって」

 

 

 そんな俺を見て、ムムッと不満な表情をしながら俺に言うテイオー。

 ……譲らねぇなコイツ。

 

 だが、いい流れだ。

 これなら、()()ができるかもしれない。

 

 

「だからこういうのは監督不届きつって俺が悪いわけであってだな……」

「でも行動しちゃったのはボクなんだし、アスウィーにもいろんな迷惑かけた。だから悪いのはボクだって!」

「いや、だからそれを総じて【トレーナー】の俺に責任があってだなぁ!」

「むぅ~! トレーナーの分からず屋!」

「なにおう!?」

 

 

 油をぶっかけた炎みたいに会話のスピードに火が付く。

 しまいには声も大きくなっていって口論はどんどんヒートアップする。

 

 ギャーギャーギャース!!

 

 テイオーは譲らない精神で声を荒げ始めた。

 そしてその眼には、先ほどまではなかった活気が少しずつではあるが戻りつつある。

 

 ――()()()()()、と。

 

 内心でほくそ笑みながら数分の間、俺はテイオーとの言い合いを繰り返した。

 …………ところで、俺の知り合いに怒ってる女の子に性癖を感じる友人(変態)がいるんだが、そいつと同じ(へき)を持ってる奴いないか? いたら俺に教えてくれ。今後の人間観察の参考にしたい。

 

 

 

 

 数分後。

 

 

「ぜぇ……はぁ……」

「トレェ……ナァ……。意地……張りすぎ……」

 

 

 ほぼ息継ぎなしで喋ってたせいで頭が痛てぇ……酸素が足りん。

 

 広場にしかれたブルーシートの上には、背中を合わせて疲弊していたトレーナーとテイオーの姿があった。両者とも肩で息をするほど疲れている有様だ。

 小柄なテイオーの背中は、小さいながらもとてつもない力強さを感じる。ウマ娘の人並外れた筋力からか、それとも抱えた思いの大きさからか――あるいはその両方か。

 ……両方だろうなぁ。

 

 口論の内容はほとんど『謝罪をしたいからお前はそれ受け入れろ』といったもので、その最中には他愛もない言い合いもあったりした。

 

 何を話してたかについてだが……まあいろいろ。

 

 

 やれ『普段のトレーニングでもトレーナーも一緒に見てくれればよかった』だの。

 (趣味活あるから無理)

 

 やれ『トレーニングの顔出し、週3回じゃ足りないから4回に増やしていい?』だの。

 (全力拒否。土下座もした)

 

 やれ『ただの意地じゃんかぁっ!!』だの。

 (意地です。生き意地です、すまん)

 

 

 ……うん全部俺が悪いな。紛れもなく、どう考えても俺が悪いわ。はい。

 だからテイオーよ、俺に謝らせろ。な???

 

 

「やだ……絶対、けほっ……ゆずらないから」

「おま、げんき……げっほッ! あ"ぁ"……元気出しやがって……さっきまでの消沈ぶりはどこ行ったよ……」

「そんなの……言い合ってるうちにどこかに行っちゃったよ……」

「喧嘩に全力バが……」

「うるさいやい!!」

「いてっ! おま、尻尾で顔をはたくな!!」

 

 

 よし、()()()()だ。(尻尾ではたかれるのは予定外)

 正直言って予想より上手く行き過ぎ感は否めないが、まあそこは俺との信頼感が補強したことにでもしておこう。

 

 テイオーはこう子供っぽいが賢い子だ。

 

 普通の子供が考えるより深く、熱心に熟考する女の子だ。

 だからこそ彼女は一人で考え込み、抱え込む癖がある。

 ただ一人で、がむしゃらにひたすらに走っていたあの時と同じように。

 

 だが、それを前にしっかりとした子供でもある。

 純粋には遠いものではあるが、無垢な子供。

 小難しいことを考えるにはまるで似合わない、ただの子供なのだ。

 

 ――俺がその昔、孤児院で学んだこと【その14】にこういったテクニックがある。

 

【子供の不機嫌は、底に落ちる前に手段を選ばず霧散させるべし】

 

 俺はその手段を『言い合い』という形で実行した。

 

 持久走とかで疲れた時に、最後の直線を全力で走ることによって、その最中だけ疲労が感じなくなる経験をした人は多いよな? まあ簡単に言えばあんな感じだ。

 言い換えるなら『不機嫌』を『怒り』で相殺させた。一時的な思考停止ともいえるな。

 

 孤児院では真っ先に覚えた技術なんだよこれ。子供の不機嫌ってめっちゃ長く続くからさぁ……何とかして別の事考えさせるか不機嫌を鎮めるかしないと、後々めんどい事になるんだよな。

 主に食事時だったり、暴力や暴力や暴力だったり……うっ横腹が……

 

 

「……少し怖いんだ」

 

 

 テイオーが尻尾で俺をはたくのをやめて、一人呟く。

 その声色には、不安と焦りが混ざった焦燥感のようなものが浮き出ているように見えた。

 

 

「ここでもし負けたら、ボクはカイチョーの隣に立つことができなくなる。そう考えるだけで、そう思うだけで……体が震えちゃうんだ」

 

 

 ……さてここからだ。

 

 俺はさっき『言い合い』をすることで、不機嫌を霧散させるという一時的な思考停止を実現したわけだが、現状この手段は問題の解消になったに過ぎない。

 テイオーの中に住まう『心の鎖』の問題を解決するには至っていないのだ。

 テイオーを完全なコンディションにするなら、コレを何とかする必要がある。

 

(だが焦るな。早まるな。無理に踏み込もうとするな。それは逆にコイツの鎖を強く締め付けることもあるんだ)

 

 『トウカイテイオー』のトレーナーとしての最善を尽くせ。ただ寄り添うんだ。

 ゆっくりでいい。解くように、いつもの俺を演じながら踏み込むことを意識しろ。

 

 

「そりゃぁ、なんだ、不安か?」

「…………うん」

「正直だなぁテイオーは」

 

 

 背中合わせながらも、テイオーの様子は手に取るようにわかる。

 落ち込んだ肩に加えて、体育座りで顔を膝に埋める行動は、テイオーの精神が弱っていることを証明するには十分すぎた。

 

 

「無敵のウマ娘……ね。シンボリルドルフの追っかけってのは大変だな」

「…………うん」

「ま、テイオーに関しちゃ初めてのレースだ。緊張もあるわな。ウィングもそんな感じだったし」

「アスウィーも?」

 

 

 自分の先輩分にあたるウィングの話題に食いつくテイオー。

 

 

「そうだぞ? アイツの場合はまあすごかったぜ。ゲートの中ですげぇ顔しててな。あの時は俺も苦い顔をしたもんだ」

「アスウィーが……」

「想像つかねえか?」

「うん。並走する時とか、いつも楽しそうだから」

 

 

 背中合わせで見えないが、今のテイオーはさぞ不思議そうな顔をしていることだろう。その表情を覗き見たい気持ちが俺の中を渦巻くが、グッとこらえて(血の涙)抑制する。

 あとウィングの過去は犠牲になった。すまんな。

 

 

「最初は誰だってそういうもんだ。何かを背負ってレースに出りゃぁ押しつぶされるものはあるもんだろ」

「……でもボクは。ボクはそれに押しつぶされてでもさ!!」

「なあ」

 

 

 今日で4度目になる遮り。

 悪いな、シリアスは嫌いなんだ。何事も楽しい方がいいだろ。

 重圧に押しつぶされる子供を見る苦行なんざ、ただ苦いだけで面白くもない。

 

 ポン、とテイオーの頭に手を置いてワシワシと軽くなでる。

 

 

「それじゃ()()()()()()()

「――――ッ!」

 

 

 頭に置かれた感触に驚いたのか、それとも俺の言葉に反応したのかは分からんが、ビクッと体を震わせてテイオーは硬直する。

 俺はそのまま言葉を紡ぐ。

 

 

「そうだ、面白くない。楽しくない。わかってるはずだろ? 何かに追われながら楽しいはずの事をするなんてよ」

「でも……ボクにはわかんないよ。何かを目指すのって楽しいだけじゃないじゃん。辛いこともあるじゃん! それを楽しいって思うなんて難しい――」

「簡単だ」

 

 

 面倒事なんざ、子供には似合わない。

 やっかみとかは、そういうめんどくせえのは大人に任せればいいんだ。

 けれど、賢いテイオーは『無敵』という成績なんていう肩書の事を考えてしまう。

 

 それが俺には……気に食わない。

 

 

「お前がやりたいように走れ。『無敵』なんて言う肩書なんざ忘れっちまうほど、やりたいことに夢中になれ。ただ走ることだけを考えて、()()()()()()()()()()()()()になっちまえ」

「――――ッ!」

 

 

 何度も言うが、俺とウィングの『勝負』の価値観は違う。

 アイツが、レースに一着という黄金のような『功績』といった輝きを見出してるのに対し、俺にそういうのは一切ない。

 

 俺はただ、ただ――やりたいことを成し遂げて楽しんでるやつを見たいだけだ。

 

 勝敗なんて関係ない。

 最後にただ楽しんだ者が一番の勝者。それが、俺の価値感なのだ。

 

 

「っ、それでいいの?」

「何がだ?」

 

 

 テイオーが正面を向いて、俺の顔を見る。

 

 

「ボクがもし負けても……ボクがもし『無敵』になることを諦めちゃっても、トレーナーはボクに走ってほしいの?」

「…………はぁ」

 

 ベシッッ!!

 

「いたっ! ナニすんのさぁ!」

「見ての通りデコピンだ。さっき俺の顔を尻尾はたいた仕返しも含めてな」

 

 

 テイオーの反応に思わず肩を落とす。

 

 コイツ、俺が最初に教えたこと忘れてやがった。

 教養が足りない奴には罰がいるな。デコピンで済ますが。俺は一応職員であって教師ではないからこの程度で済ましてやろう。

 

 

「俺がお前を誘ったとき、言ったこと覚えてるか?」

「…………あ」

 

 

 ふむ、思い出したらしいな。よし今一度復唱しようか。

 

 

「『とにかく楽しめ』 ほらテイオーも言え!」

「と、『とにかく楽しむ!』」

 

 

 目をぎゅっと瞑って叫ぶテイオー。よし。ご褒美に頭を撫でてやろう。

 あと、軍隊の教官の気分で意外と面白いなこれ。今度から忘れたらまたこれやらせようかな。

 

 ま、それはそうとしてまとめの時間だ。

 

 

「テイオー? 俺はそれ以上を求めちゃいないし、なんならいらない。俺はただお前が楽しむ姿を見れりゃそれで十分なんだよ」

「う、うん。ピエェ……」

 

 

 微笑んで言った俺の言葉にテイオーは目を渦巻のごとく回転させていた。

 ……あれ? 意識ここに非ずみたいな感じになってるけど一体なにが、って

 

(しまった、頭をワシャワシャしすぎた。孤児院の癖は抜けないもんだな。後で髪を整えてやらないと)

 

 反省なり。

 

 

 

 そして落ち着くまで数分後。

 

「う~~……とにかくトレーナーの言いたいことは分かった」

「そりゃよかった」

 

 

 髪を少し整えてやって、頭を抱えるテイオー。

 その可愛らしい様子に少し微笑んで、俺は言葉返す。

 うめき声を上げながらではあるが、元の調子に戻ってきているようだ。

 

 そして、テイオーは言う。

 

 

「でも、ボクは夢を諦めきれない。トレーナーの言ってる『やってほしいこと』はまだわからないけど、それが分かるまでは自分の夢を駆けたい」

 

 

 ――絶対に。と、そういって締めるテイオー。

 

 それは、もう宣言と言っていいものだ。

 俺の言う在り方にそぐわず、自分なりのらしさを往くという宣言。

 

 ――面白い。

 

 俺の在り方で、曲げてしまった()()()の信念と異なる覚悟に、俺は新しい面白さを見出した。

 

 

「……ははっ! いいさ、お前がそう決めたんだ。俺はそれに口出しなんかしねぇよ。やりたいようにやってみな」

「――――うん!」

 

 

 いつしか、その眼には輝きが満ちていた。

 迷いは捨てたようだ。やるぞー!と立ち上がるその姿には、不安など微塵もないように感じる。

 

 いい感じにコンディションも上がってそうだな。よし、問題解決。長い戦いだった。

 

 

「さ、飯の準備をしようか。ウィングが帰ってくる頃には食えるようにするぞー」

 

 

 そう言って俺とテイオーはブルーシートから立ち上がる。

 

 だが、テイオーの問題を片付けたとはいえ、俺にはまだウィングの問題が残ってる。

 アイツの愚痴を聞いてやらないとな。無理言って事を通したんだし覚悟しておかねぇと……嗚呼、この後が憂鬱だ。

 

 

「トレーナー」

 

 

 立ち上がったテイオーの横顔が見える。元気活発なその表情は誰も彼もの悩みを忘れさせるかのような顔だ。

 

 そして。

 

 そんなテイオーは、はにかむように笑い、俺に向いて言った。

 

 

「ありがとね」

 

 

 ……お安い御用だ。やりたいことのためなら俺の身だって削ってやるさ。

 

 

 

 

 





何かを成すために頑張るんじゃなくて、やりたいことをただやりたいから頑張るって生き方もいいと思うんですよね。

オリ主トレーナーはそんな生き方に夢中です。

追記:ブクマ300いってた。感謝なり。


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