箱推し君逃げて、超逃げて   作:Plusdriver

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遭遇

 

『箱推しとは』

 

 

 

『アイドルグループ等で、特定の一人を応援しているのではなく、グループ全体を応援すること』

 

 

 

と、まぁいざ調べてみればこのような意味を知る事が出来るだろう。勿論私もそうだった。あの日、日常に非日常が紛れ込んだあの日、言葉の意味が変わってしまったのだ。

 

 

『箱推し君』

 

 

私はこう呼ばれている。誰にだって?もう分かってるんじゃない?

 

まぁ、とりあえず言っておくべきことがある。

 

 

 

 

『箱推しって、みんなの愛を背負う覚悟をもっているってことですよね!』

 

 

 

 

Q:推しにこのように言われた時の対処法を答えよ。

 

A:取り敢えずその場から逃げ出そう。

 

 

 

問題の先送りかもしれない。

でもこの選択は間違っていなかったのだろう。

 

「箱推し君~」

 

呼ばれてしまったのでもうこの先を記録できないかもしれない。

今どこにいるかだけは、一応ここに記しておこう。

 

今私が居るのは、ホロライブ事務所である。

目の前の壁にはロゴマークが描かれている。

 

うん、自分で言っていてもおかしくなってきた。

何故私はここに居るのだろう。

 

『今度来る~?』

 

こう言われた時、私の頭が真っ白になってしまい勢いで『いきたいです』なんて答えた当時の私の真意を伺いたい。割とマジで。

 

「何してるの~?」

 

おっと、記録も過去を振り返るのも中止だ。

彼女を野放しにすれば、私だけでなく私の友達にも何が起こるか分かったものではない。

 

「この度は御案内頂きありがとうございます、猫又さん」

 

「おかゆでいいよ~」

 

全ての始まりは私の友達のスマホが、彼女に奪われた事から始まったのだ。

 

トーク画面に現れた友達を撮影した写真。

どうみても他者がいなければ撮影できない角度で撮られたものが現れた時、私は寝ぼけていた頭に衝撃を受けたのだ。

 

『僕のこと知ってるの~?』

『はじめまして~』

 

友達がホロライブにて働いているのは知っていたが、いざホロメンがトークに登場するのは予想していなかったのだ。自室でスマホから飛びのいた私は壁に頭をぶつけてしまう。タイミング良く宅配便が届かなければまだ動揺し続けただろう。

 

ここで私は選択肢を間違えてしまったのだ。

 

『私、箱推しでございます』

 

『そっか~』

『みんなの愛を背負う覚悟ってすごいね~』

 

この時はそこまで深くは考えていなかった為に、箱推しと答えてしまったのだ。

 

『みぉーん!』

『大神ミオだよ!』

 

『越えていくホロライブだもんね~』

『こんこんきーつねっ!』

 

『団長は、ショタのご飯会に来ただけだよ!』

 

次々に現れるホロメン達。もはや動揺を隠せずにはいられなかった。部屋の中で暴れ回ること15分程で、ようやく置かれた状況がみえてきたのだ。

 

名乗ってはいないが、年齢と私が大学生であることを答えてしまっていたのだ。

次々に送られてくる、友達に関する彼女達の不満を解決するために回答を探し始めた。

 

友達が「私も箱推しになる!」とか言い出したそうなので、問い詰めることを許可した私は悪くない。

 

 

 

 

 

 

多分。




箱推し君

後にホロメン内部にて情報が共有されたらしい女性。


友達

ホロライブにて働く女性。過労気味。


ゲーマーズ/団長

全ての始まりのメンバー達。彼女達とのやり取りが今後主人公ちゃんの日常を少しずつ浸食していくのだ。

今回登場した推しを教えてね!

  • 猫又おかゆ
  • 白上フブキ
  • 大神ミオ
  • 戌神ころね
  • 白銀ノエル
  • 箱推しでいたい人はこちら
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