箱推し君逃げて、超逃げて   作:Plusdriver

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ぬこ、にゃーんちゃん等、様々な呼ばれ方が存在している猫。猫は液体だし気配を消せる。箱推し君は体験済みさ。


にゃー

会議室から出ると廊下にちょこんと座るこよりんの姿が。とりあえず元の姿に戻ったこよりんを肩に乗せ友達ちゃんの机を目指す。暴走しがちなこよーて(本体)が襲撃して来れないようにするための手段である。…さっきから足咬まれてる感覚がするが一旦我慢しよう。

 

「こよょぉ…」

 

元のミニホロメンズ姿に戻ったこよりんは悲しそうにしている。ふむ、ならば少し…

 

「こよりん、友達ちゃんと暫く一緒にいるかい?」

 

「こよ!?こんこよぉ!!」

 

一度はハニャっと表情を崩すも直様目を輝かせながら頭を上下に降っている。肯定の意思表示なのだろうが、あぁ、イワンコッチャナイ。

 

「ま、まよ…こよ…ぉ…」

 

目を回している彼女に友達ちゃんの机の中で冷えていたマヨネーズを渡す。ちぅーっと音をたてながらチューブから次々に消えていくマヨネーズ達。皆は真似しちゃ駄目だぞ?

 

「ら、ら、い、お〜ん!!!」

 

「えいむっ!?」

 

四足歩行で駆け抜け、勢い良く顔面に衝突してきたぽたんをなんとかキャッチしつつ、でこの痛みに耐える。

 

「らら、い、おん!!」

 

かまって!と言っているであろう顔をしながら尻尾をゆらゆらさせているぽたんを抱えて友達ちゃんの机から離れる。確か自分の机の引き出しの中に玩具が入っていた筈…猫の玩具、猫じゃらし。

 

「ちょっと待っててね〜」

 

「がおがお〜」

 

待ってる間暇なのか気に入っているライフル(プラモデル)のクリーニングを始めてしまった。先日買って放置していた玩具を開封し振り回す。

 

「ほらほらほら〜」

 

「ら!らぁ!ぃおんぅ!!」

 

多段ヒット。対象は消し飛んだ。

 

「えぇ…」

 

目にも止まらぬ猫パンチの連打によって猫じゃらしの先の部分は消し飛んでしまった。使われていた素材である羊の毛が廊下を、カーペットへとヒラヒラと下降している。

 

「がお!」

 

二足歩行で近付いてきて顎を撫でるように催促してきた。褒めろってことね。

 

「ぽたんは凄いね」

 

「らららい、おん♪」

 

ゴロゴロと手から耳から彼女の喉を鳴らす音が聴こえてくる。ふむ、以前猫と暮らした経験から撫で回せるかもしれない。やってみよう。尾底骨当たりをトントンとリズムよく優しく叩けば尻尾がドンドンと高く上がっていく。彼女は最初はびっくりしてたものの気持ちいいのかいつの間にか声を荒げて…

 

PON!

 

間抜けな音と共に煙幕が出てくる。量は少ないがぽたんの姿は綺麗に隠して発生したそれを手で払いながら彼女の安否確認をしようとする。

 

「ぽたん!?無事!?」

 

ガシッと右腕を捕まれぐいっと引っ張られる。ポフンと柔らかいクッションみたいな何かに頭が当たる。

 

「ほらほら、もっと撫でるのだ〜」

 

グルグルと先程よりも大きな音が頭の上から聴こえてくる。さて、冷静になろう。ぽたんの本体であるししろんは身長が高い。つまり…

 

「満足するまで離さないから」

 

大きくなったぽたんは私の身体をギュッとしたまま離さない。辛うじて手が彼女の顎下に届くくらいだろうか。

 

「らら〜いおん♪」

 

まぁ楽しそうなら良いのか、な?




箱推し君

自分がしたことをわかってなかったりする。取りあえずスリスリされそうになったら先に指で顔を撫でれば良いと思ってる。

こよりん

『ミニホロ液』の効果切れにより元の姿に。小さくなってもマヨネーズは飲み物。

ぽたん

撫でられ続けて完全にスイッチの入った狩人さん。箱推し君に羊をプレゼントしようと考えている。大きくなった事に『ミニホロ液』は関係なかったりする。


ミニホロメンズ

特定の条件を満たすと世界で1人だけ本体に近い姿になれる。尚その期間は人それぞれであり、その変化も様々。モチモチした饅頭みたいなフォルムになる者もいたりいなかったり。
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