「……」
ピコピコ
「………」
ピコピコ
…さて、仕事に集中しようとするのを諦めよう。先程から猫耳がソファからヒョコヒョコと顔を出したり、ピコピコ動いていたりするのが視界に入って気になって仕方ないのだ。現在、あのソファにはおかゆしかいない為、構って欲しいのではないだろうか?
スバルが居れば賑やかになるのだが、現在スバちょこるなたんで番組を収録中の筈…残念ながらころねも今日は音声収録で朝から収録である。友達ちゃん?連れてかれたよ、ころねに。
ひょこっ
「……」
おかゆがソファから顔を出して構って欲しそうにしている。構ってあげますか?
「あ」
目が合いました。とてもイイ笑顔です。何されるかわかったものではありません。
「ねぇねぇ箱推し君〜」
「どうしたんですか?」
諦めて椅子を移動させながら会話する。彼女に向き合うように身体と椅子を回転させながら。するとソファから離れて私に近付いてきた。ぐいっと身を乗り出して椅子に座る私が逃げられないように正面から覆い被さるようにしながら、私の手に手を置いて耳元まで顔が近付いてきて…
「ぽたんちゃんにやったこと、僕にもしてよ」
直様両脚でめいっぱい地面を蹴って椅子のキャスターを回転させる。少し角度を付けたせいで削れてしまうだろうが已む無しだ。早くここから逃げ出さなくては。
「あん、急に離れないでよ〜」
危ないじゃんか〜という声を聞きながらも全力で椅子を走らせる。会議室、はダメだ。給湯室、化粧室、等と逃げ場を探すがここは密室に近しい事務所内。やはりここから出なければ自由は得られないだろう。思考を止めずに椅子を走らせる。エレベータなら椅子ごと乗り込めるが追い詰められたら終わりッ!
「なんで誰もいないの!?」
この時事務所に誰もいなかった…というか皆色々と外に出てたりしたらしく頼れる味方はゼロ。現実とは非常であり小説よりも奇なり。
「逃げても無駄だよ〜?」
壁に追い詰められて椅子が動かせない状況に陥る。や、やるしかない、やるしか…!
「ほ、ほらおかゆん…おいで〜!」
「!、…アハッ」
ヤケになった為に声量が大きくなってしまったが仕方ない。両手を広げてwelcomeかもーん!!
「…おお〜、もっと撫でるのだ〜」
胸部に顔を押し付けられ少しだけもにゅっとした感触を覚えながら尻尾や頭、顎下あたりを撫で回す。おかゆの身体が震えたり、二の腕を服越しに噛まれたりしたが問題はない。…時々私から声を出させようとするのだけは論外だが。
「おかゆ〜!収録早く終わったから今から出掛け」
「「あっ」」
この後ころねに追い回された。
箱推し君
猫と暮らしたいがアレルギー持ちが身内に居る為飼えない。時々癒やしが欲しくなる。
猫又おかゆ
ぽたんから「あれ良かったッスよ〜」と聞きやってもらうことに。終盤は顔を見られないように箱推し君に顔面を押し付けてたりする。
戌神ころね
ゆびよこせ!おかゆは渡さない!でも撫でろ!噛ませろ!(箱推し君「め、滅茶苦茶だぁ…」)