自動販売機。通称自販機と呼ばれ、日本各地で見ることができる実に身近な機械である。飲物やお菓子、冷凍食品からゲテモノまで。様々な物が無人で稼働している限り何時でも購入可能なのは素晴らしい利便性と言えよう。まぁ、設置台数が多いのはこの国特有であるのだが。コンビニと自動販売機がこんなに沢山ある国他にはないよ…
さて、自販機に関する自分の知識を確認しながら現実を見てみよう。
「なぁにこれぇ…」
出勤早々事務所の場所を占拠した大型の自販機に目を奪われる。何故自販機が
「おはようござ、えナニコレ?」
「春先さん…」
エレベータから事務所内に入って来た春先さんも困惑している…つまり設置されたのは昨日ではなく明朝の可能性が高い。犯人は始発電車で動いたと思われる、何をしてるのかコレガワカラナイ。
ガタンガタンと突然音を出し始めた自販機から春先さんを連れて離れる。怖過ぎるぞ今のは…!
『社員証をかざしてね!今日の担当ホロメンが決まるよ!』
「「……」」
無駄にホロメンの声で案内された。何やってるんですかねねち。
「…取りあえずやってみますね」
「あ、ハイ…」
やるんだ、と思いながら見守る。春先さんが自販機の社員証認識部に自身のカードをかざすと、設置されたLEDが多色発光し大音量でホロメンのオリジナル曲を流れ始めた。これは『ω猫』のサビ、アレンジ版かな?
「あいた!」
自販機が曲を止めて大きな落下音を発し、長い棺桶のような丸い筒を吐き出す。今の声って…
「貴女のハートをゼロゲッサー!AZKiだよ!今日はよろしくね
「え。こ、困りますぅ!?」
筒の半分が割れて中からAZKiさんが。春先さんのことをマネージャーと呼びながら背中を押して事務所の奥へと連れて行ってしまった。これ私もやらないといけない感じですかね?
『ほらほら〜、早く
何処かにカメラあるなコレ。ねねち、見ているなぁ?
「ま、気楽にいきますかね」
ピッと認証した音と共に『迷宮なラビリンス』のサビアレンジ版が流れ出す。発光色もちゃんと5色、つまり…
「ギャッ!」
「おっとと」
「うわぁあ〜!?」
「め、めがまわるぅ…」
「マヨ…まよぉ…」
自販機は筒を5つも吐き出した。確定ですね。開く前にこの場を離れましょう。
「逃がすか!総員、囲めぇ!!」
最初に飛び出してきたラプラスの指示により、次々と筒から飛び出してくる。囲まれた…!
「ほらほら、大人しく捕まるでござるよ〜」
「コラボの打ち合わせに立ち会って貰いたくて…」
「
「
「さぁ、大人しく専属マネージャーになるのだぁ〜!」
壁に追い詰められ、逃げ場が無くなる。ち、近いよみんなぁ!?
「おはよ、うわぁ…」
と、友達ちゃん!!素晴らしいタイミングで出勤してくれてありがとう!
「え、怖…何?」
友達ちゃんが自販機の前に立つと自販機が水色に発光し上下左右にガタガタと勢い良く揺れる。
ピロピロピロピロ、デン!
『『『『大当たり!!!!!』』』』
ねぽらぼ全員のボイスが流れ筒が自販機から出て、出て…
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!
「うわぁ!?え、え、え!?」
沢山の筒が出てきて次々と、ホロメン達が出てくる。あっ、これって…
「友達ちゃんは、皆を担当するマネージャーだよ?」
ラプラスを横抱きにして、holoXの皆と事務所の奥へと走り出す。後ろから聞こえる音が、自分の耳に残らないように。
「私達は、家族なんだから★」
そら先輩の圧からは逃げるに限るッ!
箱推し君
本日限定holoX担当マネージャー。
春先のどか
本日限定AZKi担当マネージャー。
友達ちゃん
本日限定全ホロメン担当マネ。終わり。