地下鉄の改札を通り、地上へと上がる。今日私はある物を食すためだけにこの街に足を運んだのだ。
「えっと、このまま直進だった筈…」
友達ちゃんと一度足を運んだ店の前には行列が。思ったよりも待たなくて良さそうで良かった良かった。
「ん?」
スマホが通知を知らせてくる。どうやらランチタイムに友達ちゃんが捕まらないと相談がきていた。こういう時は平穏を守るために__
『先日友達ちゃん、ルイねぇと飲みに行ったんだよね』
爆弾を投下します。これで私のランチタイムは護られる。さてさて、本日は如何が為さいましょうかねぇ…!
「んー、塩よりはソースな気分かな」
シーフードは有りで、肉増し、卵増しにネギ増しのトリプルコンボ!麺の量は程々にしとこうかな。
「いらっしゃいませー!食券買って外でお待ち下さい〜!」
店員の指示に従い券売機で先程のメニューを選択し現金を投入する。ふへへ、これで私の優勝は確実なものとなる…!
5分程待てば店内へと案内される。カウンターだけの店からは濃厚なソースの薫りが拡がっている…素晴らしい!!
「お待たせしました!肉、卵、ネギ増しになります!!!」
「ありがとうございますっ!!!」
湯気と共に私の正面へと置かれた皿は私の望んでいたものを大量に乗せていた。もはや考えるよりも早くカウンター上の割り箸へと手が動く。綺麗に素早く割って合掌!!
「いただきます!」
そう、本日私がここまで来てまで食べたかったのは焼きそばである。ホントに、仕事とか関係無く平日の昼にここまで来たのだ。休み時間?時間内でなんとかしてみせるさ。それを考えるのは食べ終わった後の私だよ。
「うへぇ〜、この艶〜」
薫りも素晴らしい。店に充満してる薫りの正体は私を満足させてくれるトンデモないものであるッ!
ズルズルズルッ!
こだわりの麺によく絡んだソースの香りが、
ソースが絡んでいるのは勿論麺だけではない。一緒に炒められたシーフードや肉が新たな食感と共に更なる旨味を演出してくる。イカやエビが、口の中で踊るようなのだ!卵は優しいように思えるが、これもまた麺と同時に食べれば新たなる食感を生み出していく…!ネギ、ネギ!ネギネギ!!シャッキシャキ!
「ッ!」
やるしかない!
卓上調味料へと手を伸ばす。紅生姜、天かす、マヨネーズ、どれも相性が良いのは分かり切っているのだから、ここは我儘に、我がままにアレンジしよう!
素早くそれらを麺へと絡めたりかけたりしてアレンジを終える。
「お、おぉ…」
圧巻である。皿には既にマシマシになっている焼きそばに紅生姜と天かすが混ぜ合わさり、トドメのマヨネーズが私を誘っている。食べなくては…冷めてはモッタイナイ!
「…!…ッ!」
至福の時であるっ!
……だが、それは有限であり終りがある。
「ごちそうさまでした…」
麦茶をコップ1杯程々に注ぎ、飲み干す。
さぁ、午後も頑張っていこう!!
箱推し君
友達ちゃんを売り、1人至福の時間を楽しんだ。テイクアウトも出来る店なのでホロメンに紹介しようか迷うことに。彼女の机の上のAちゃん先輩祭壇は、今も何も変わらない。
友達ちゃん
逃げの技術が欲しい。
垂れ流しちゃん
また置いてかれた…