「「Bawbaw!!」」
「助けてー!!!」
差し入れに3日連続ポン・デ・リング各種2個ずつを渡して好感度をバグらせた友達ちゃんがフワモコ達に襲われそうになっているのを視野に入れつつ、水を飲む。水系ペットボトルに有りがちなプラスチックの変形音を鳴らしながら半分程飲んだところでキャップを閉め、リップクリームを塗る。こう秋が終わり冬に季節が移行するかどうかの時期は妙に乾燥しやすいのだ私は。割れるよりかはマシなのでちゃんとケアはするが。
「箱推し君ガード!」
「あー」
椅子を回転させられ机とサヨナラ、フワモコとコンニチワ。無防備な私はただの壁でしかない。
「ところで友達ちゃんや、アイコンタクトって知ってる?」
「え、突然何?」
それは互いに視線を交わすこと。英語圏では会話の基本として行われる行為である。さて問題、ここ数日間友達ちゃんはどうやってドーナツ入りの箱を彼女達に渡していたでしょうか?
「そりゃ、仕事中にだからモニターからほぼ視線を逸らさずに箱だけ彼女達に差し出してたけど…」
うーん、となると
「
ってドーナツの箱を突き出しながら視線を逸らす友達ちゃんが想像できるなぁ…うん。
「声出して無くても勘違いされるよそれは」
「えぇ!?」
ハイハイ、フワモコー。落ち着いてね、私は何もしないよー。
「ツンデレ友達ちゃんは!」
「「
流石双子息ぴったり。きっと毎日ちゃんと出社できて偉いとか考えて渡してたんだろうけど、流石に頻度がなぁ…というか、これ他のホロメンにバレたらゲームのログインボーナスの如く皆出社しそう。
「baw…baw…」
「baw…baw…」
ジリジリと左右から迫りくる2人、椅子の後ろで何とか隙を狙う友達ちゃん。そして仕事の手が物理的に止められている私。しょうがない、あの手を使うことにしよう。
スマホでdiscordを開き、現時点での本日配信予定無しで出社している有能なホロメンに通話を繋ぐ。1拍空けてから話す。
「事務所でフワモコが暴れてるけど来るならおいでー」
伝えるべきことしか述べず返答は待たない。これでいい。多分収録終えて一息付いていたタイミングだろうから。
すると廊下からコツコツと音が聞こえてくる。来たね。
「待ったかねー?holoXの女幹部、鷹嶺ルイただいま推参!!」
走ってきたらしく少し紅くなった頬を含めて美しい…まぁ、ポンコツ気味な時もあるが頼れる味方だ。
「え、holoXの重い幹部?」
Oh…これには私もヘッドクラップ。おでこからいい音が。
「重いって胸が?それとも想いが?」
「は?」
あーあ、ルイねぇ怒っちゃったよ。仕事戻れなーい。
フワモコとルイねぇに追い掛けられる友達ちゃんを見つつ、仕事を全てノートパソコンでできる状態にして事務所を後にしましたまる。
「誰か助けてhelp me〜!」
「自業自得って言葉、知ってる?」
箱推し君
最近推し活し過ぎて金欠気味。まだ溶ける予定なので四苦八苦。
垂れ流しちゃん
友達ちゃんの背中に隠れていた。箱推し君の椅子が回転した際に何処にも足をぶつけなかったのは机の下に彼女がいたから。
友達ちゃん
好感度バグらせたらし込みガール。最近はたらし込んだ結果の処理に追われる日々。助けてー!!!