「
突然の発言。作業停止。画面を見ても情報が処理できない。本人に気付かれないようにそおっとソファへと視線を移す。
「…」
何なんだろ、あのポーズ。ジョジョかな?
彼女はネリッサ。ネリッサ・レイヴンクロフト。
友達ちゃんの家にフワモコと共に現れお泊りしてく不思議な存在だ。
突然ホロメンの皆を口説いたりといった、唐突な行動で周りを困惑させたり等、エピソードトークに何も困らない面白い高身長なお姉さんである。
ふと思い出したが、流石に友達ちゃんの家では服を着ているのだろうか?
…なんか考えちゃ駄目な気がするので思考を停止する。ワタシハナニモカンガエナカッタ、イイネ?
珍しく1人で外を眺めながら何を思考されているのだろうか?結構思考がオリーや船長に近しいみたいだし、なんとなく分かるかもしれない。
こう、何ていうのだろうか。彼女は自分の推しがいる事務所に入った、そしてその時点で私にとって推しとなるのだ。
言語化してみたけどなんだコレ。とりあえず黄昏る彼女から視線を外す。きっと一言出てしまった言葉なのだろう。普段から皆に抱き着いたりしてるし、甘えたいんだろうなぁ…
グリン
「…」
モニター越しから熱い視線を感じる。絶対コッチ見てるよ。というか何で今私以外オフィスにいないのさ…!
「えぇ…」
チラリと覗き見てしまった。頭だけコッチ向いてるよ。貴女はカラスであってフクロウではないでしょ!?
「I…want to…」
そのままの体制でスライド移動でコチラに向かって歩み始めた。どうなってるんだそのカラダ!?
「…about……sisters…」
なんかずっと言ってるけど小さ過ぎて何も聞こえない。流石に読唇術は身につけてません!しかも英語だし!
明らかに私の心と身体は緊急事態えまーじぇんしーを発令し全力での逃走を推奨してきてる。でも肝心の脚が動かねぇ…仕事がまだ終わってないッ!
なんかイイ笑顔でサムズアップしてる先輩の姿が思い出される。イマジナリーAちゃん先輩、なにか良い解決案とか有りませんかね?
『うーん…諦めて大人しく仕事しましょう。きっと今日も残業ですよ』
あ、ハイライト無くなった。ふふふって笑ってる、解像度高いなぁ私。
さて、現実逃避はここまでにして現在進行系で迫るネリッサにどう行動すべきか…!
ある!1つ手が残ってた!机の引き出し、一番下の収納スペースの多い場所を引き出す。普段ならこんな事しないが、皆で早く帰る為に!残響したくない!
「ゴメン!」
布団を掴みその中身が落ちないようにネリッサへ向けて投げる。その中身はきっと私に味方してくれる筈だ…!
「んミュ…aaaaaaaA!!!!?????」
がうるん、射出。目標は対象をロックオンした模様。確実に確保する為に行動を開始したのを目視!この隙にパソコンのデータを保存、クラウド上で共有、一時的外出申請、そしてこの場を離脱する!
廊下に出たら聴こえてきたAdventメンバーの声に安心感を得ながらもその場を後に…後に出来なさそう…なんかFuwaMoco走ってきてるし。
箱推し君
事務所内で走り回ってはいけません!(ブーメラン発言)
フワワ/モココ
箱推し君を押し倒し停車、まもなく上に追加で飛び込んでくる模様
シオリ
ニコニコ笑顔で皆を見守るお姉さん…なんですが全然おしとやかとかではなくちゃんとはっちゃける人
ビジュー
箱推し君の上のフワモコへ向けてダイブ、箱推し君は潰れる
ネリッサ/がうるん
胸に抱かれたがうるんは再度夢の世界へ。廊下へと足を運べば皆がいて笑顔に。箱推し君は犠牲となる。