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星街さんに拘束されたままの私は、椅子ごと移動させられることで会議室へと辿り着いた。ここのドアノブは以前、天音さんがその握力によって鍵を突破してきたことで有名なのだ。うん、取り替えないとこの会議室はいつまで経っても鍵がかからない部屋になってしまう。
「みんな~、箱推し君を連れてきたよ!!!」
長机が複数並んでおり、各自椅子に座ってこちらを見ている。設置されたホワイトボードにはでかでかと『最推し決定戦』と書かれている。所々落書きがあるのは、気にしたら負けなんだろう。
「今回、皆に集まってもらったのは他でもない。我らが箱推し君の最推しを決定するためだ」
ゲンドウポーズを取りながらサングラスを反射させ、白上さんはそう言った。先日口にしてしまった事が私を拘束するといった結果に繋がったことに気が付いた私は、一か所だけ囲まれている場所へと目を向ける。
『共通点から彼女を推している』
そう言ってしまったんだ、私は。ルイさんに抱かれたラプラスは静かに寝息を立てながら寝ている。良かった。
「と、いう訳で様々な企画を行い箱推し君の最推しに相応しいホロメンを決めたいと思う!」
「異議あり!」
「却下ぁ!!」
ダメだ、却下されてしまった。
「まぁ今日はもう遅いしそれぞれの配信もあるので、また明日!!!」
解散し、会議室から次々に出ていくのだがその中に星街さんの姿があった。あの、これ解いてもらわないと私帰れないんですけど...
結局、皆においてかれた私は迎えに来てくれた友ちゃんによってようやく解放された。でも白上さんは分かっているのだろうか?
明日、私事務所に来ないんだけどなぁ...
後日談になるが、結局最推し決定戦は未だ続いている。企画やイベントの裏側、ライブの時もだ。毎回捕まって審査員をやらされている。お陰で疲れがたまってきているのか体が重い。癒しを得るためにお菓子をつまみ口元へと持って行く。
「はいこれ」
「.....」
サクサクと良い音を事務所に響かせながら消えていくスティック状のお菓子達。膝の上で感情を殺しながら咀嚼しているのは先程捕獲した垂れ流しちゃんである。
「で、どの情報を教えちゃったの?」
「....」
無言で液晶を指差し、どの情報をホロメンにばらしてしまったのかを確認していく。思ったよりも多い。つい最近のプライベートなものまでバレてるのか...
「イラスト、描く?」
私の隣の席へと移動した彼女は、自前のタブレットを取り出し絵を描き始めた。私も作業に戻る。度々存在だけは把握していた、伝書鳩行為を行っている犯人。それがイラストレーターの垂れ流しちゃんだ。
うん、私ホロメンじゃない最推しが決定してしまうかもしれない...
箱推し君
前回と同じく拘束済み。何かあるたびに巻き込まれる。
友ちゃん
彼女も情報を伝える伝書鳩行為を行っている。まぁ、大体相手は企業なのだが。
垂れ流しちゃん
イラストレーター。小柄で無口な幼女。伝書鳩行為の犯人。
あ、Twitter始めました。
この中で捕まえるなら誰がいい?
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箱推し君
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友達ちゃん
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垂れ流しちゃん
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まだ見ぬスタッフを求めて