「収録お疲れさまでした」
「疲れた~」
目の前で机に対してだらけているのは私と同じインターンな沙花叉。収録を終えて無事に本日の業務が終了した彼女と共に私はとある喫茶店を訪れていた。
「何が飲みたいですか?」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
「なんて?」
上手く聞き取れなかったが、取り敢えず何を注文しているかは分かった気がする。うん、なんだか分かる気がする!
「ありがと~!」
「いえいえ。ホント、今日はお疲れ様でした」
本日の収録はまさかの5本立て。朝から夕方まで拘束された以上、事務所でも見たことないレベルで溶けているのが現状である。私は途中から参加したが、既に何というか仮面を付けてすみっこでぼそぼそ言っている彼女は恐怖の対象でしかなかったです。
注文した商品を受け取り彼女へと渡せば、溶けていた姿からすぐさま元に戻る。フードを被ったままだがその姿は彼女らしさを感じられる。対面の席につき、自身の注文したものを飲んでいく。このメニュー、友ちゃんに教えて貰ったけど甘過ぎるんだよなぁ...
「ねぇねぇ箱推し君?」
「何ですか?」
「最近、ルイ姉とデートしたって本当?」
何時の間にか仮面を付けていた彼女に詰め寄られる。いやあの、あれは仕事だったわけですし...
「あれはりっちしょこらのミーティングだったので、他には何も」
「でもその後行ったんだよね?」
あ、あれはちょこ先生とルイ姉の買い出しに荷物持ちとして同行しただけなんですが!?
「はい、ギルティ」
捕まる前にソファから落ちるように脱出し、喫茶店を出る。店内が騒がしくなるのを気にすることなく走り出すが、流石は掃除屋。あっという間に並走されていた。
「ぽえぽえぽえ~?」
声は可愛いのに仮面の眼は一切笑っていない。この後、確実に私は彼女に捕まるのだろう。その際一体何をされてしまうのか。ホント、それが心配。最近友達ちゃんが団長の犠牲になったばかりだし。
「はっ、ここは!?」
体中から痛みを感じつつ目が覚めた私は何処かの部屋に手足を縛られていた。何かがしつこく動いているのがわかる。
「し、尻尾!?」
何時の間にか背は縮んでいるし、狐耳、尻尾が生えている。明らかに薬を盛られている。
『目が覚めたかな~?箱推し君~』
「さ、沙花叉さん!?」
私が見上げてやっと見える位置にあるガラス越しに沙花叉の姿があった。マイクで声を届けているってことはこの部屋は隔離されているのだろうか
『今から箱推し君を欲しがっている先輩達を送るから、頑張って生き残ってね~?』
「え、あ、えっ!?」
大きな音と共に開かれた扉の向こうからケモミミ生やした集団が見えてきた。先頭には刀を持った侍の姿もある。
「ロリ狐っ娘、みーつけた」
箱推し君
しばらく沙花叉の配信を見ることが出来なくなっていた。
垂れ流しちゃん
実は部屋に入って来て尻尾をモフモフしていた。
友達ちゃん
ロリ狐っ娘だって!?なんで呼んでくれなかったの!?
今回登場した推しを教えてね!
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箱推し君
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沙花叉クロエ
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鷹嶺ルイ
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癒月ちょこ