【飯テロ、注意】
今日も今日とて、リモートワークもあるのに出社せざるを得なかった私、箱推し君は午前のミーティングを終え、会議室を飛び出した。既に時刻は13時。朝食が早かったからか、いつも以上にお腹の空いた私は料理店の並ぶ道へと吸い込まれ、迷い込んでいく。この道にはあの店が、あっちの店には馴染みのある行き付けの店が。この道、本当に楽しい。
「ん?」
ふと、道から出てしまい見覚えのある大通り付近へと出てしまう。戻らないとと思った矢先、私の視界には見慣れないものが映り込んだ。肉そばだ。しかも、この店はできてから全然日が経っていない。
「そばかぁ...」
その店はテナントとして入っているらしく、自動ドアが開ければすぐに店を一望できた。肉そば一本のメニューに、立ち食いそばであるという点。興味を持たないという意見はもはや私の耳には届かない。進もう、この道を。今日はここにしてみよう。
新規開拓!この瞬間と、出会えた美味いもので私は幸せになれるのだっ
「いらっしゃいませ!」
小さな券売機がその存在感を出している。色合いから店に馴染んではいるが、ここから始めるんだぞ?というチュートリアル感を感じずにはいられない。
「...やはり」
ふと口から漏れ出てしまったが、やはりメニューは外の看板に有った通り肉そばしか存在してないようだ。ワクワクを抑えるように温かいものを食券により注文。セルフな水を用意して振り返れば、向かうべき席が用意されているではないか。箸、生卵が用意されたそこへと付けば、もはやただの待ち時間ではない。食欲に溺れかけた私を何とか理性で繋ぐ己との戦闘時間。ある漫画家が言っていた、『最も難しいことは自分を乗り越えることさ!』って。
「お待たせしました~」
店主が持って来たそれに、私の視界は奪われた。ラー油だ、ラー油が入っている!!今迄何度も手を出そうとしていたあのラー油の入ったそばを食べる事が出来るのだっ!
「い、いただきますっ!」
力の入っている手を何とかしつつも、割り箸を割り蕎麦を掴む。見慣れた細麵ではなく、太麵なそれはワシワシとした食感を生んでくれることは間違いないだろう。昔、おじいちゃんと一緒に打った蕎麦を切る際にわざとらしく厚くしたものの食感を思い出しつつも肉そばの付け麵を口へと運ぶ。
「ごほっ、ごほっ」
ラー油特有の辛さを器官でも感じつつ、ごまでデコレーションされた麵へと意識を戻す。このごま、食べる上でその難易度を上げているものの、物凄い存在感だ。辛くなっても美味いのは流石だと言わざるを得ないっ
肉を食べようと箸で摘まんでみれば、下から玉葱と長ネギが現れる。私の好物である薬味に心奪われつつも肉を食べれば、もはやそれは辛さの連続攻撃。まるで牛丼屋で食べた牛鉢を付けダレにしたそれは、もはやこれだけでおかずと言えるものであった。ダメだぞ、お代わりできないか考えては。まだ食べ始めなのだぞ!?
「ずずずっ、はぐっ」
辛さと旨味に身体を温められ、今の私はさながら人間芝刈り機。バリバリバリ
半分程食べたところで、机の上に用意されていた生卵へと手を伸ばす。割り入れ、付けダレへと混ぜ合わせれば、辛さを少し抑えた逸品へと早変わり。これで蕎麦を付ければ...
「...うん!」
思わず声が漏れてしまったが、このまろやかさの追加されたものも、改めて美味しいと私を躍らせてくれる。もう刈るべき草は残ってないのでは?え、まだある?刈ります刈ります!!!
「蕎麦湯、お持ちしました~」
そ、蕎麦湯まであるのか!?...落ち着け、ここは肉そばの店なのだ。ないわけがないだろう?
蕎麦を食べきり、残った付けダレに蕎麦湯を混ぜていく。再度熱を得たスープはその姿を少しづつ変えていく。飲んだらヤバイ色をしている。赤いのに、身体が欲しがっているのかドンドン飲んでしまう。
熱い、辛い、旨い。飲むのを辞めるたびにこのループへと突入する。飲んでいく中で、底に伏兵がいることに気が付いた。やはり君か、胡椒!
粗挽きのそれを使い、肉そばの肉、玉葱を炒めているようで、もはやまた食べに来ることが決定した。今度は替え玉もしたい!
「ご馳走さまでした!」
辛ウマやで!というフブキの台詞を思い出しながらも足早に事務所へと戻る。さぁて、午後も頑張って行くぞ!
箱推し君
肉そばの存在がフブキにバレて店を教えることに。香りを追加したいなら、机の上の七味を使うといいよ!!!
垂れ流しちゃん
後を付けていたが、途中でふらふらしていたところを友達ちゃんに捕まった。残念、今回もお預けですね。
お昼ごはんで優勝したことある?
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勿論さぁ!!!
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させて!
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簡単に優勝シタイ!!