この部屋の主であるポルカは感激していた。この状況そのものに。
「じゃあ、サクッと終わらせるから案内よろしくです」
「もっちろん!!!」
自身の部屋に友達ちゃんを招く。まさか先輩達を差し置いて私が先に成功するとは!まぁ、箱推し君の協力もあったし?なんなら失敗したとしても別のプランを提示してくれるくらいには箱推し君は協力的だったなぁ...
「...あれか」
部屋の全体を見渡せるように設置されたカメラの一つに目をやり直ぐに逃がす。流石に交換条件を出されてしまったが、これくらいはどおってことはない。というか、後で頼んだら動画と音声をくれるのではないだろうか?
「狭い部屋ですが、ゆっくりしていってね!!!」
「?そんなこと私気にしないよ?」
仕事モードに突入した彼女を部屋へと入れ鍵を閉める。その音が妙に耳に残ったのはきっと気のせいだろう。
◇◇◇ ◇◇◇
『これでいいはず、確認お願いします』
『了解!』
無事に接続でき、一息入れる友ちゃんを見ながら垂れ流しちゃんで遊び始めた私、箱推し君はそろそろ手を出しそうなぽるねぇを注意深く観察し始める。
『問題ないみたいだから、私帰るね』
『え~?もっと居ていいのに~』
配信席から立ち上がったぽるねぇが友達ちゃんの両肩を掴んでベットに押し倒し...
「...どいて垂れ流しちゃん、ぽるねぇを止められない」
「...よくみて、はこおしくん」
なんと眼を離した隙に抱き枕に移行しているではありませんか。これならありですね。問題はない!!
「...えいっ」
「はうぁっ!?」
変な声出たよっ!?何で私に尻尾が生えて、というか何んで尻尾に抱きついているですかッ!?
「...もふもふ、いい」
...もうどうにでもなれ~
◇◇ ◇◇ ◇◇
「あの、なんでこんな事を?」
「え、私が抱き枕にしたいって思ったからだよ?」
予想外の返答に言葉を詰まらせた隙を突かれ、更に強く抱きしめられることとなった友達ちゃん。既に脱出するためにはポルカを満足させなければならないという事を察してか、無抵抗でありされるがままになっている。
「今だけは、ポルカのモノになって?」
「...仕方ないですね。
この場が自身の部屋であるという真実は、ポルカに特大の安心感と独占力を与えたのだ。具体的に言うと「このまま一緒に過ごそう」だったり、「
「やったぁ!」
「ちょっとそんなに抱き締めないでください!!」
く、くるしいと言いながらも彼女が満足してくれることを願って無抵抗な友達ちゃん。そんな彼女に予想外の援軍が現れたのである。
「ねぇねぇ、一緒にお酒飲も~」
酒。アルコール。日本では二十歳を過ぎなければ飲むことが許されない所謂大人専用のジュース。突然友達ちゃんから離れてベットから降りて冷蔵庫へと向かい取り出すは缶チューハイ。既にその情報を得たことで友達ちゃんはこの部屋からの脱出方法を考え付いていたのである。
「もう、一本だけですからね?」
結論から申し上げると、友達ちゃんはお酒を飲むことが可能なタイプである。しかも、滅多に飲むことはないのに度数の高いものを飲むことが多い彼女に缶チューハイなど、カワイイジュース同然だったのである。
「むにゃ...もっと、そばにいてよぉ...」
眠気に負け始めたポルカをベットへと案内し、就寝させ彼女から貸してもらった(後日返す。絶対に返す)鍵を使い部屋の鍵を閉める。既に夜は深け始めているのか、夜風は少々酔った身体に気持ちいい。
「...後で謝らなきゃ。それともこのまま飲んじゃおうかな?」
彼氏に既に飲んでいることを伝え、仕事帰りの彼と外でお酒を楽しむ。そういうのも楽しいかもと彼女は最寄りの駅へと足を進める。一方その頃、ベットで横になっているポルカはというと
「...うわぁ、そういうことを簡単に言うから皆好きになっちゃうんだよ...」
お酒でいつもよりも赤く染まったであろう頬を両手でムニムニしながらベットの上で転がっていた。原因は友達ちゃんの帰る時の一言である。
「...またね、ポルカおねぇちゃん」
いつもより落ち着いた声で呟くように放たれた言葉はフェネックの耳が拾っていたのである。お陰で彼女の意識は完全に覚醒してしまったのでありましたとさ。
「...また、来てくれるかなぁ」
独りになった部屋に、その言葉は静かに響いていた。
箱推し君
尻尾をモフモフされながらも監視していた。ご馳走様です、ハイ
垂れ流しちゃん
良き抱き枕を発見。定期的に使用するように。
友達ちゃん
箱推し君に全身マッサージをされたことがある。最近の悩みは肩こり。
ポルカ/ぽるねぇ
配信したらおうちデートできた。他のホロメンにバレて...後はわかるね?
今回登場した推しを教えてね!
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箱推し君
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垂れ流しちゃん
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友達ちゃん
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ぽるねぇ