箱推し君逃げて、超逃げて   作:Plusdriver

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ボーナス・トラックその2


箱推し君のグルメ その6

キッチンカー、その名の通りキッチンを内蔵した車であり、様々な食品を扱うことができる。そんな車に私達は用があった。

 

「良かった〜間に合った〜!」

 

「ギリギリになっちゃったもんね…」

 

ランチタイムがほぼ終わりかけの時間帯に、事務所を飛び出し少し息を上げながらも目的地に到着する。そこにはキッチンカーが1台、となればもう考えることはひとつだろう。

 

「「何食べる?」」

 

メニューに載った写真を見つつ、考える。今日食べたいランチはどの品だろうかと。生姜焼き、牛たたき、ビーフカレーの3つの選択肢。生姜焼きとたたきのハーフもある。時間は有限、食事の時間も合わせて昼休みの時間配分を再度行う。まだ悩んでてもいいかな?

 

ふと、店主が助言をしてくれた。

 

「3種盛りもありますよ〜?」

 

3種、盛り…?

看板に文字だけ存在するそれに、空腹で乱れた思考が勝手に解答を叩き出してくれた。ありがとう、店主!

 

「3種盛りでお願いします!」

 

「私もそれで」

 

二人して3種盛りを注文し、完成まで待つ。なんか視線を感じるが離れているのか何処の誰なのか一切の情報が入ってこない。そんなことより我らのランチタイムである!(空腹:強)

 

 

「マヨネーズ、かけますか?」

 

マヨ?

MA-YO?

こよりの好物?

 

「「お願いします!」」

 

考える必要等無い。だって絶対美味しいもん!!

 

完成したお昼御飯を回収し、箸とスプーンを手持ちに加えて近くの公園を目指す。今日は少々暑いので事務所に戻るべきなのだろうが、そうすると問題がある。ホロメン達の存在だ。おかゆが居たら、最悪食べられかねない。まだ覚えてるんだからね?私のポテト食べたの!

 

道中の自販機でお供となる飲み物を購入し、公園へと入る。既に昼過ぎの為か人は疎ら、子供達が元気に園内をかけている。平和とはこういうことなんだろうね。

 

2人揃って座り、弁当の蓋を外す。ビーフカレー、生姜焼き、牛たたき、もち麦ご飯、サラダ。これらが全て一皿に纏まっている姿はちょっと欲張っちゃったかなと思わせてくる。割り箸を使い生姜焼きともち麦ご飯を口に運ぶ。玉ねぎによって柔らかくなった肉から生姜特有の香りと味を楽しみつつご飯を追加で口に運ぶ。うん、美味しい。シンプルだからこその味わいは空腹に悩まされていた私を満たし始める。しかし、まだ終わらないのがこの弁当である。牛たたきを箸でつまみ食べる。ローストビーフなんて久しぶりに食べたから、しっかり味わおうと強く、時間をかけ咀嚼する。こういった料理は独特な味わいや旨味を引き出すことに成功しているものが多い。勿論今回のたたきも。タレは殆どかかってないが旨味自体はちゃんと凝縮、そして滲み出てくる。これご飯足りなくなるんじゃないかなって位に楽しんでるね私。とはいえ、まだビーフカレーが残っている。サラダを半分程食べてからスプーンへと持ち替え、ライスとカレーをすくう。黒カレーがベースの為か、とても懐かしさが湧き上がってくる。今日の品は思い出の品々を思い出すのにぴったりだと思いながら口に運べば、香辛料の香り、味わいの中に煮崩れた牛を発見する。こういうの、箱推し君好き。大好き。

 

「ゴロゴロ肉入ってるね」

 

「そうだね!」

 

友ちゃんとそんな会話をしつつも、意識は弁当へと持っていかれてしまう。煮崩れていない肉をスプーンですくい上げ口へと運べば、カレーの旨味を内包した肉はご飯を私に要求してきた。既に減り続けていたご飯にこの追い打ちはヤバイ。追加で欲しくなっちゃうじゃん!?マヨネーズがかかった部分を混ぜ合わせ、ご飯と合わせて頬張れば、味わいに柔らかさが加わる。面白いなぁ、ホント。この弁当は何処まで私を楽しませてくれるんだろうか?

 

パクパクパク

 

適度に会話をしつつも弁当と私は向き合い、サラダで口の中をリセットさせつつカレー、生姜焼き、たたきと繰り返している間にご飯もサラダも次々に食べてしまった。満足ですぅ…

 

「ご馳走様でした」

 

1人先に食べ終え、のんびりと昼過ぎの公園に意識を向ける。小さい頃は良く遊びに行った地元の公園を思い出しつつも、時代の変化と共に増えた看板へと目をやる。

 

「…」

 

時代の変化を感じるけど、満腹な私には余裕がある!

今なら何でもできそうだ!

 

「ご馳走様でした!凄いボリュームだったね」

 

「そうだね!」

 

また食べたい、行きたいと思える場所がある。人に勇気を与えてくれるのが思い出でなら、きっと今日の弁当も、公園も、友達ちゃんとの食事も、全部全部次に、未来に繋がるものになると私は思う。思い出し、未来もう一度似たような体験をするために進み続ける…

 

「……」

 

「どうしたの?」

 

「ちょっと眠くなっちゃって」

 

「無茶しないでよ?」

 

「そっちこそ」

 

ゴミをまとめて事務所を目指す。帰りにコンビニで買ったアイスを2人で分けて、時間の限りのんびりと。

 

弁当の購入時の視線だが、事務所からポルカとぼたんが見ていたらしく、友ちゃんが襲われかけたのはまた別のお話。




箱推し君

後日独りで別のキッチンカーへ。勿論友達ちゃんと垂れ流しちゃんにバレて後日一緒に行くことに。

友達ちゃん

優勝!一人でズルい!

垂れ流しちゃん

食べさせて…お願い…

今回登場した推しを教えてね!

  • 箱推し君
  • 友達ちゃん
  • 垂れ流しちゃん
  • 尾丸ポルカ
  • 獅白ぼたん
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