「大丈夫?」
「らぷ!」
頭上の
「さて、どうしたものかな」
「ら〜ぷ〜」
梅雨明けの初夏。外の気温は少しずつ上がり夏が来たことを伝えてくる。うん、帰ってくれ。水着のホロメンだけ置いてってくれれば良いから。
「…」
穴を見つめれば見つめるほど、何の情報も得られない事に気が付く。太陽の光が地面に届いており穴が光を遮っていないのはわかる。雲も流れて通り過ぎる。あれは穴、ではないではないだろうか。何か円盤の様なものが空に浮いているとか?そんなこと…あり得るなぁ…
「らぷ?」
頭上の皇ちゃんを回収して見つめれば「どうしたの?」と言うように首を傾ける。kawaii…っと、彼女は宇宙と関係の深いホロメンがモデルとなっているミニホロメンだ。もしかしたらなにか分かるかもしれない。
「あれ、見える?」
「だーくねす!」
穴を指で指して確認すれば、聞き慣れない言葉が彼女から発せられる。すると穴が突然光りだした。
「な、何事ぉ!?」
眩い光で視界がお亡くなり。強風に煽られつつも、その場で耐えるように両足腰に力を入れる。一体何が…
「…リコーダー?」
「だーく、ねす!」
視界に入ったのは、屋上に落ちたリコーダーと空にあった穴が無くなっているという事実だけだった。結局、あの穴も、ミニホロメンズについても何も分からず終いである。
「ら!ぷ!」
興奮気味に手から飛び出した皇ちゃんはリコーダーを掴んで分解し始めた。中から出てきたのは紙。A4サイズのそれには穴の正体と、ミニホロメンズが現れた理由が書かれていた。飛行機に並行世界、同一存在の同時権限等知りたいことが沢山書かれていた。ふぁ〜
納得出来ないが眼の前で起こった事実を噛み締め屋上を後にする。無機質な扉の閉まる音が階段に響く。なんというか、疲れた。何をした訳では無いが休ませて欲しい。この際辞表を提出しに行こうか。そんな事を考えながら階段を降りていたから気が付かなかった。下の階が妙に静かであるという事に。
「…みぃ」
「あれ、皆?」
肩でバランス良く眠る皇ちゃんを気にしつつ、下の階へと戻れば、廊下がミニホロメンズで埋まっていた。え、何事?
「ぬん!」
「あ」
ミニソラちゃんの手に握られていたのは、原型がギリギリ分かる程度に破壊された辞表だった。慌てて胸ポケットを探るが見つからない。いつの間にか落としていたようだ。さて、どうしたらいいものか…
「ゴメンね…」
取り敢えず謝っておく。提出しようとして書類を作ったのは私だし、管理不足も私のせいだ。あの子達に知られないように隠していたのも私。
「どいて皆。私は行かなきゃいけないの」
用があるのは皆がいる廊下の一番奥の部屋、社長室。彼に書類を渡し私は目的を達成しなければならない。
「ぬん!!」
ミニソラちゃんの一声でミニホロメンズが飛びかかってくる。なんとか交わしつつも廊下を進む。足を掴まれようが、噛み付かれようが関係ない。もう私は止まらない!
「皆さんを呼んでおきました!」
声の主は参加していなかったこよりん。皆さんってまさか…
「ホロメン大集合ですよ?」
良し!書類を作り直す為に一旦家に帰るぞ!
「我輩達が」
「簡単に」
「逃がすとは思わないことでござる!」
ミニホロメンズの一部が姿を晦ますと本物が天井裏から出てくる。特性を理解しているものが味方についているなぁ!?
「は、箱推し君!」
友達ちゃんが社長室から出てくる。君そんなところにいたの?
「君を捕まえた人から私達を好きにできる権利が発生するんだって!」
…What!?
「箱推し君逃げて!超逃げて!私達の未来のために!」
何でそんな大役私に任せるかなぁ!?
箱推し君
ミニホロメンズの保護者役。皆の頼れる相談役。
友達ちゃん
箱推し君を辞めさせないために暗躍。自分も便乗して辞めようとしたら連帯責任として「箱逃げ」が始まることに。
垂れ流しちゃん
2人を辞めさせないために前もって社長室に潜伏していた。やってやりました!
穴の正体
巨大円盤。ミニホロメンズを連れてきた犯人の乗り物。
ミニホロメンズの正体
並行世界から連れてこられた本人達。世界のルールとして同一人物が同じ世界に同時に存在できないものがある。
これにて『ミニホロ』シリーズは完結となりますが、本編はこれからも続きますし、なんならミニホロ追加メンバー登場予定です!なので、今後とも『箱逃げ』をどうぞよろしくお願いします!!!
次に会いたいミニホロメンズは?
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EN!
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ID!
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スタッフ!
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この際だから箱推し君!
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友達ちゃん!
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垂れ流しちゃん?