「大将、良いネタ入ってる〜?」
「勿論!」
ガラガラと音を立てて引き戸をスライドさせれば、そこには何故かアイドル衣装のすいちゃんの姿が。まぁ、もう見慣れたし、彼女がここに居る事自体は問題ではないのだ。だってすいちゃんのお店だしここ。
「…来ちゃった♡」
「お、遂に垂れ流しちゃんもここに来たな〜?サービスでフブキから貰った御茶を淹れてあげよう!」
とまぁ、私と垂れ流しちゃんは本日すいちゃんの寿司屋こと、ホロ寿司へとやってきたのであります。
「まぁ話は程々に、良いネタって何を仕入れたのさ?」
「聞いて驚け見て笑え!せい!」
下駄がカウンターの下から出てくる。見事に見覚えのある寿司が5貫…いやいや、これは!?
「み、皆ァ〜!?」
holoxが全員見事に寿司になっていた。どうやら鮮度を見るについ先程来店してホロ寿司を食べてしまったのだろう。なんてこったい。
「おお〜!」
「垂れ流しちゃんも食べているかい?」
すいちゃんの誘惑に完全に負けている垂れ流しちゃんは寿司へと箸を伸ばす。
「ちょっと待ったぁ〜!」
突然入店時に締めた扉が開かれ聞き慣れた声が聞こえてくる。Aちゃん先輩!!
「あ」
驚いた垂れ流しちゃんは箸で摘んでいた寿司を箸ごと吹き飛ばしてしまう。そして摘まれていた寿司峰ルイは先輩の口の中へダイブした。
ポン!
「「「あ」」」
Aちゃん先輩寿司が完成してしまった。どうするのさこれ…
「ま、まぁ、事故を起こるものだし…ほら、某機関車でもそういうタイトルの曲あるし!」
同様が隠せていませんね、一息つけると良いのですが。
「…まぁ、この際だからあの寿司を紹介しましょう!」
すいちゃんは下駄を下げて新しい下駄をカウンター下から取り出す。そこどうなってるのさ?
「じゃ〜ん、春寿司のどかと
下駄を置くとすぐに別の皿が出てくる。
「更にこれが、YAGOO寿司だぁ!」
何やってんですか社長!?
「…!、…!?」
垂れ流しちゃんも私と同じように言葉に困っている。いや、ほんとになんで。
「…これアクリルじゃん!?」
「あ、気が付いた?」
握られていたYAGOO寿司の正体はアクリルスタンドを握った斬新なものだった。いや、食べ物で遊ばないでよ…
「ほら、先日モデル引退してアクリルスタンドになったし、こっちもそうしようかなって」
「何かがズレている…」
頭が痛い。
「マグロの兜ならあるよ?」
「シマッテクダサイ」
ようやく机の上にあった寿司をカウンター下へと運んでくれた。なんで食事前にこんなに疲れてるんだ…
「ホロ寿司は今日も可愛い〜!」
「…」
「待って、垂れ流しちゃん待って」
ホロ寿司を食べると寿司にされる。この店危ない。
「ところでこんなのあるんですが」
カチャ
プラスチック製の皿をカウンターに置くすいちゃん。そこには鮮度の落ちきった寿司があった。
「うわぁ」
「…チェンジ」
寿司達ちゃんである。
「というわけで、2人共寿司になろうか」
「「…」」
ねぇ知ってる?
箱推し君
寿司になりました。
垂れ流しちゃん
箱推し寿司を噛み締めた。
寿司達ちゃん
噛み跡が目立つ。吸われたりしたであろう跡も確認できる。ネタの目は死んでいる。
YAGOO
我らが社長。モデル代役のアクリルスタンドが登場。実は本作初登場。