華織はアルバイトを受けそこに向かうとなんと学食出会った子とその姉妹【五つ子】だった
華織は電話で受けたその依頼主と何やら険悪
一体華織と依頼主に何が
そして五つ子の家庭教師になり風太郎と華織は──────
俺は室内に戻った
「ふざけんな」
俺は絶賛イライラ中
あれ以来だ
こんなにも感情むき出しにしたのは
風太郎「大丈夫か?華織」
「えっ?……あっ…聞こえてたか」
風太郎「ああ……電話か?」
「……まあな」
両親を奪ったあいつを俺は絶対許さない
「なんだよ」
風太郎「今日はかなり気が立ってるな」
「まあいいよ。仕事はちゃっかりするから心配すんな」
とりあえずは勉強しねぇとな
こいつらの成績上げねぇといけねぇんだろ
「それで……お前だけと。えっと確か」
四葉「【中野四葉】です」
「四葉か。他の奴らは?」
四葉「みんなは自分達の部屋に入ってしまいました」
「部屋か。2階か……案内頼めるか?」
四葉「よろこんで!」
俺と風太郎……そして四葉は
「部屋には誰がいるんだ?」
四葉「はい。手前から五月・私・三玖・二乃・一花の部屋です」
「ここが五月さんの部屋ね」
コンコン!
俺は五月さんの部屋をノックした
五月「はい。あっ!?神崎さん……と……貴方もいたんですね」
風太郎「おいなんで俺だけ反応が違うんだ?」
「あんな事言ったら誰だっけ傷つくだろ。自業自得だ」
風太郎「初めて会ったあれか?」
「それ以外何がある。全く………五月さん、良かったらだけど一緒に勉強しないか?聞いた話だと成績がかなり危ないと聞いたからさ」
五月「神崎さん……ありがとうございます。ですがすいません!お誘いは嬉しいんですが…………私はその人と一緒に勉強はしたくないんです。それでは」
ガチャッ
扉は閉められてしまった
「まじか……誰かさんのせいで」
俺は風太郎を見た
風太郎「っ!?なんだよ!」
「女の子の気持ちを考えないからこういう事になるの。わかりましたか風太郎くん」
俺達は次の部屋へ
四葉さんの部屋を飛ばして三玖さんの部屋へ
次の人は部屋に入れてくれた
そこで話そうとしたが
「………………なんでこうなんの?」
初対面だからね
警戒するのはわかる
わかるけどさ
「拷問じゃねこれ」
?「何か言った?」
「何も」
この子の名前は確か【三玖】だっけか
ヘッドフォンを常に首に掛けてる子か
音楽聴くのか?
「とにかく勉強しねぇと危ないんだろ?それなら教えるぞ?」
三玖「別に頼んでない。貴方達の助けは要らないから」
これ以上話しても無駄だと思い、俺達は部屋を出た
四葉「次は二乃の部屋ですよ」
「姉妹の中でも最も敵視してる奴か。なんであんな風に向けてくるのかね」
四葉「根は優しい子なんですよ二乃は。困った事があったら助けてくれた事がありまして」
「それは身内だからでしょ?俺達は、二乃さんからしたら部外者な訳だしな」
風太郎「多分返事すらしないだろ」
「それもそうだな。ここはスルーでいいな」
そうなると残りは
「残ったのは一花さんか」
四葉「あのお2人共」
風太郎「なんだ?」
「?」
四葉「今から一花の部屋に入りますが、驚かないでくださいね」
そう言い四葉さんは一花さんの部屋のドアを開けた
華織&風太郎「えっ!?」
それはもう誰かに荒らされたのではないかというレベルの散らかりようだった
てかよくこんな部屋で過ごせるな
「思った以上に酷いな」
風太郎「確かに。人が住める部屋なのかこれは」
そんな事を言いながら俺達は一花さんがいるベッドに近づく
すると
一花「酷いな、女の子の部屋に入って言うセリフ?お姉さん傷ついちゃうな」
「そこまで思ってないだろ」
風太郎「同感。てか早く起きて勉強するぞ」
マイペース過ぎないか?
ん?
あれって
目に止まった紙を手にした
それは
「これは……(そういう事か。だからなんか名前や見た目に見覚えがあったのは)」
一花「あっ!駄目だよ女の子の部屋で物色しちゃ」
「へぇへ」
俺と風太郎は部屋を出た
「一通り話したがこれは重症じゃねぇか。まずくね?」
風太郎「まだ華織はいいさ。俺なんか全然聞いて貰えないし」
三玖「ねぇ」
「?なんだ?」
三玖「私のジャージ知らない?」
「知らねぇよ」
風太郎「見てない」
三玖「ふぅん。貴方達が来る前にはあったの。貴方達が来る前には」
「俺達が来て盗んだんじゃないかって?アホらしい」
三玖「どういう事?」
「こうは考えないのか?姉妹の誰かが黙って使ってるとか。例えば」
目線を1階のリビングに向けた
「そこの敵視満載の二女とかな」
何故分かったのか俺が2階に登る際にあいつがジャージを着ていたのを見たからだ
あいつのジャージだったのかもしれない
だがさっきの話からしたら可能性はあると思って三玖さんには話した
正直あの次女の二乃って奴とは波長が合わなそうだな
三玖「二乃、それ私のジャージ」
二乃「いいじゃない借りたって。姉妹なんだし」
「黙って借りるのは泥棒と一緒だぞ」
二乃「あんたには言われたくない。まあそれはいいとして、クッキー……食べるかしら?」
少しして残りの姉妹も1階に降りクッキーを食べていた
「あまり空いてない。風太郎食っとけ」
風太郎「は?なんで?」
「お前は食え。金そんなにねぇんだから。それこそ贅沢言うな」
風太郎「うっ……わかったよ」
そう言うと風太郎はクッキーを食べ始めた
俺もクッキー食べてみた
うん…意外と美味いなこれ
料理上手か
二乃「はいこれ飲み物」
「俺はいい」
二乃「っ」
風太郎は黙ってそれ飲んだ
少しして風太郎は寝てしまった
「……はあ。なんのつもりだ?」
二乃「なんであんたは飲まなかったの?」
「飲む気がなかった。それだけだ」
俺はタクシーを呼んだ
「五月さん。悪いけど俺の代わりに風太郎を送ってくれないか?」
五月「何故私なのですか?華織さんが送って行けばいいのでは?」
「少しこいつと話をするからだ」
二乃「私はないわ」
五月「わ…わかりました」
渋々五月さんは風太郎を家まで送ってもらった
「それでなんでそんなに嫌ってんだ?」
二乃「ズケズケと家庭内事情に首を突っ込まないでくれる。不愉快なのよ」
「俺達はお前達の親に頼まれてやってる。成績が悪いなら学べばいいだろ」
二乃「私達には必要ないわ」
「まあと言っても、俺はこの仕事を引き受けたくねぇんだよ」
二乃「だったら辞めればいいでしょ」
「そうもいかねぇだろ。五月さん達の成績が悪いと聞いてるからな。まあお前は拒否るだろうから数に入れてねぇよ」
あんな野郎の仕事なんか─受けたくねぇっての
そんな事言っても始まんねぇのは分かってる
「とりあえず今日はこれで帰る。明日から始めるから……逃げるなよ?」
二乃「教えてもらう必要は無いと言ったはずよ。てか来るな」
「(ったく、こいつが難関だな。まあ風太郎がメインでやってくれればいい。俺は他の奴を教えればいいか)」
部屋を出て1階まで降りた
「そう言えば明日からだっけ。『次の仕事』があるのが。今度のは前よりハードらしいし。平行して出来かな……風太郎には一応話はしといた方がいいな。それと」
今やってるバイト……いや言い方は違うかな
仕事は内容によっては許容範囲なものであれば、今回みたいなハードなものもある
今まではいつも通りにやればいいが今回はそうもいかない
家庭教師というものがある以上、風太郎に迷惑をかける訳にはいかない
すると
四葉「華織さん!」
「?あれ?四葉さん?追いかけてきたの?」
四葉「はい。少し話したくて」
「話?」
俺と四葉さんは近くの広場に行って話す事になった
「話って?」
四葉「華織さんはお父さんと面識あるんですよね」
「そうだけど」
四葉「さっきの怒声……何かあったんですか?」
やっぱそうだよな
「………………」
四葉「すいませんっ!聞いちゃいけなかった……ですよね」
「いや、問題ないよ。そうだな……敬語はやめるか」
サシで話すの久々だな
「俺はあいつを憎んでてな。正直引き受けたくなかったんだ」
四葉「お父さんを憎んで……どういう事ですか?」
「俺の名前……神崎って名前なんだが、俺は養子なんだ」
四葉「えっ?養子なんですか?」
「何故養子になったのか。捨てられたからじゃねぇんだ。居なくなったんだよ……実の両親が」
四葉「っ!?……亡くなったんですか…」
「そうだ。数年前……両親は重い病気にかかってな。入院する事になったんだ」
四葉「手術は」
「したさ。けど虚しく息を引き取った。夏ぐらいだったかな……亡くなったのは」
四葉「でもお父さんと華織さんの両親の繋がりってどうやって…………まさか病院って」
「あいつの病院なんだよ。けど何故かその時に別の患者の手術があってブッキングしてたらしい。あいつは俺の両親の所には行かずそっちの治療をしたんだと」
四葉「それって……あの華織さん」
「なんだ?」
四葉「亡くなった日って覚えてます?」
「亡くなった日か……確か…………【8月14日】だったな」
四葉「っ!?8月…14日」
四葉side
「それって……あの華織さん」
華織「なんだ?」
「亡くなった日って覚えてます?」
お父さんの居た病院に華織さんのご両親がいた
そしてその病院で息を引き取った
そういえばあの時私と五月と一緒に病院に行って
その時確か泣いてた男の子がいた
華織「亡くなった日か……確か…………8月14日だったな」
「っ!?8月……14日(その日はお母さんが亡くなった日……)…………華織さん」
華織「なんだよ」
「華織さんは同じ顔の女の子に会った事ありますか?」
華織「同じ顔の女の子……そういえばあの日にかなり似た子達がいたな。それがどうした?」
「いえっ!!私達姿かなり似てるのでそういう子に会ったことあるかなぁって」
華織「そうか……まあ現に顔が同じ家族がいるってのは不思議だけどな。いや、双子や五つ子なら有り得るか……目の前にいる訳だし」
そうか
あの男の子は華織さんだったんだ
なら京都で会った子は華織さんだったんだね
あの時私は風太郎くんが好きになった
でも今の私が『あの時の子だよ』なんて言えないよ
約束破っちゃってるんだし
100点か……凄く頑張ってたんだね風太郎くんは
私なんかより
華織side
「それでそんだけか?話は」
四葉「えっ……あっはい。もう帰るのに引き止めてすいません」
「別にいいよ。これくらいの事はさ」
四葉さん……変わった子だな
そういえば四葉さんどっかで会ったような気がするんだよな
どこだっけ?
まあいいか……忘れてるって事はそういう事なんだし
四葉さんと話をし終わり各々自分の家に帰って行った
翌日
正午
「おはよー」
風太郎「おはよう華織。大丈夫か?」
「ああなんとかなー。今回の仕事はハードでな。体力が持ってかれる。まあどれも疲れるんだけどな……今回のは特にキツい部類なんだよ」
風太郎「体調崩すなよ。特に勉強を」
「ほんとお前は勉強優先だな」
風太郎「当たり前だ。学生は勉強が本分なんだからな」
「変わったなお前は……あの日以来からだっけ?勉強頑張って来たのって」
風太郎「やめろ恥ずかしいだろ。俺だってやる時はやる男だ」
「京都行ってからだろ確かさ」
風太郎「いいだろその話は。はいこれで終わり!」
「釣れないな風太郎くんは」
風太郎「その言い方はやめてくれ」
そんな風太郎イジりを今日もした俺は今五月さん達の家にいる
そういえば風太郎はもう食べたのか?
あえて聞かなかったけど
「それで何があった?」
風太郎「それなんだが」
俺が来るまでの間の事を風太郎から聞いた
「模擬テストをして全員赤点と……」
まあ知ってるけども
「かなり骨が折れるなこれは」
風太郎「どうしたものか」
「勉強する気にさせればいいだろ?」
風太郎「それが出来ないから悩んでるんじゃないか」
「あ……ソウデスネ。ウン、ナットクシタワ」
風太郎「なんでカタコトなんだよ華織」
風太郎くん
君はどこまで行っても勉強は柔軟でも、人付き合いでは堅物なんだね
お兄さんは悲しいです
風太郎「今なんか変な事言ってなかったか?」
「そんな事ないって。テストの結果見せてくれないか?」
風太郎「ああ」
俺は風太郎から全員分のテストを受け取り確認した
「この中じゃ三玖さんが高いな。下は……四葉さんなのか」
風太郎「全く、ここまで酷いとは思わなかった」
「赤点回避はかなり頑張らないとな。っ?」
これって……そんな事有り得るのか?
「とりあえず俺は五月さんの所に行ってくる」
コンコン
「五月さん」
五月「神崎さんですか?」
「うん。勉強見に来たんだ。入って大丈夫?」
五月「えっ……はいどうぞ」
ガチャッ
「お邪魔します」
五月「昨日ぶりですね」
「風太郎を送って貰ってありがとう」
五月「大丈夫ですよ。妹さんに会いましたし」
「『らいは』ちゃんでしょ。良い子だった?」
五月「ええ。上杉くんよりは。それと」
「何かあったんですか?」
五月「いえ……家族事情と言いますか…」
「聞いたんですね、風太郎の家の事」
五月「神崎さんは知ってたんですね」
「風太郎の親とは知り合いで」
五月「そうなんですね」
「今どんな感じ?」
五月「あはい。今はここをしてまして」
「ああここね。ここは確か」
俺が人に教えるなんて風太郎を教えて以来だな
懐かしいな
「───てすれば解けるよ」
五月「あっ!?本当です!解けました!」
解けて嬉しい顔
風太郎もよくそういう顔してたな
五月「ありがとうございます神崎さん」
「良いよ。問題が解けてよかったよ」
五月「神崎さんの教え方はわかりやすいですね」
「そうでもないよ。最初そんなに成績良くなかったし」
五月「えっ……何点だったんですか?」
「確か…60点くらいだったかな。地頭良いねって言われてたけどさ」
五月「昔でも頭良かったんですね。もっと早くに神崎さんに会っていれば」
「まあいいじゃない?今こうして教えれてるわけだしさ」
五月「そうですね。後は自力でやってみます」
「頑張ってね」
少し勉強を見た後リビングへ戻った
ギュ〜
腹減ったな
今日はオフだから見に来れたけど
あっ!一花さんに会ったら話さないといけない事あったんだった
でも見た限り今日は居ないしな
そんな事を考えていたら
二乃「何してんの?邪魔なんですけど」
「ああお前か…邪魔になってない所にいるけど。追い出しても無駄だ。あいつに解雇されない限りはな」
二乃「なんで私だけそういう話し方なのよ」
「それくらいが丁度いいだろ。二乃さんには〜」
二乃「っ……ムカつくわねあんた」
「それはどうも」
今日も俺と二乃はバチバチでございます
てか数日でこれはおかしくね?
絶対おかしいよね
「っ……お菓子か。料理出来るんだな」
二乃「それが何?」
「いや……俺も料理するからそれ美味そうだなって」
二乃「何が言いたい訳?」
「勝負しないか?」
二乃「勝負?料理の?」
「ああ」
二乃「嫌よ。なんでそんな事私がしなきゃいけないのよ」
「メリットはあるさ。お前が勝てば今日一日お前の言う事を聞く。出来る範囲でだ」
二乃「……あんたが勝ったら?」
「同じで良い。さあどうする?」
二乃「いいわよそれで。私が勝つから」
「自信満々だな」
二乃「それで?お題は?」
「なんでもいい」
二乃「わかった。審査員はどうするの?」
「四葉さん!」
ガチャ!
四葉「はい!なんですか?」
「時間になったら五月さんと三玖さんを呼んでくれる?」
四葉「何かするんですか?」
「そう……頼める?」
四葉「わかりました!」
二乃「なんで姉妹に?そいつに頼めばいいじゃない」
「風太郎は論外。こいつじゃあ話にならねぇ(貧乏舌でなんでも美味いって言うやつだからな。正直当てには出来ねぇんだよ)」
二乃「そう。でもいいの?姉妹だと私が有利になっちゃうかも」
「それはやらねぇとわかんねぇだろ?」
俺はニヤッと笑いながら二乃を挑発した
このままじゃこいつとはまともに話なんか出来ねぇ
ならあいつが有利の状況を作って勝てばいい
まあそんなことしなくてもいいんだろうけど
???
「─────てな事もあったなぁ」
?「うふっ…懐かしいね。あの時はみんな少し警戒してたわね」
「まあ仕方ないよ。あの頃はみんな心の壁を張る……俺もそうだったしな」
?「華織も心の内に抱えてるものがあるもんね。嫌だった?」
「……今だから言える事だけど。正直半ば辞めようとは思ってたよ。でもそれじゃあ負けると思って嫌々ながら続けてたな。みんなが嫌いって訳じゃないんだ」
?「分かってる。そこまで言わなくても」
「あっでもあの後──が」
?「っ!?//それはやめてぇ!!/////」
翌日早速家庭教師としての仕事が始まった
華織は風太郎が五つ子達に模擬テストを実施しその結果を見た
華織はその結果に少し思う所があった
その後五月の部屋にお邪魔し少し勉強を教えた
内容が少し分かり後は自力ですると言われ華織はリビングへと戻った
リビングに戻ると二乃と会い言い合いに少しなった
華織は二乃に提案する
それは料理対決
どちらかが勝てば一日言う事を聞くと言う条件で