二人は相棒(仮)   作:壬生咲夜

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後半できました?ので投稿します。



第11話「会談」

 

「…用件を聞こう」

 

取りあえず招き入れて話を聞くことにしたようで、生真面目そうな女性は先程までレインが座っていた椅子に、変態少女はその向い側のソファー、レインはそれの上に座って、レイナが一歩後ろに立つ形となった。

 

 

「ちょっとおかしくないかしら!?」

「…何がだ?」

「この状態がよ!! いつまで縛っているのよ!! てか重いからどいて」

「そうだよ~レイン。可哀そうだよ」

「グエッ!?」

 

後ろから抱きついてレイナがそう言うが、それによって少女の負担が増えているのだが気づいていない。

 

「…レナ」

 

 

 

 

 

「重い」

 

 

「「「………」」」

 

 

何かが割れる音が聞こえた気がした。

 

 

「ダメだよ~レイン。女の子にそんなこと言っちゃ」

 

顔は笑っているが目が笑っていないレイナ。

レインの方に置いた手からミシミシと押し付ける力が加えられている。

本人はちょっと痛いな~位にしか考えていないが、残念ながら彼の真下には少女が寝そべっているのだ。

よって――、

 

「アババババ、で、出ちゃう。何か乙女として色々と不味いモノがデちゃうううううううう!!!!???」

「お嬢様!?」

 

変態少女に成人男性の体重+JKの寄り掛かった重量+押しつける力+その他が加えられることとなった。

 

 

~数分後~

 

 

「うう~酷い目にあったわ」

「自業自得です」

 

漸く解放され、従者に泣き縋る少女。

 

「そもそも何であんなことしたんです?」

「薫子ちゃんから殆ど表情が変わらないって聞いたからソレを剥がしてみたくて…」

「お嬢様、それは流石にどうかと……下手をすれば国際問題になります」

「うっ、さ、流石にちょっと軽率だったと反省してるわ」

 

 

「…で、何の用だ?」

 

さっさと話せと言わんばかりの態度と声で言うレイン。

それを特に気を悪くすること無く(完全に非が悪いのもある)口調と雰囲気を変えて答える。

 

「はい。まず、先ほどまでのご無礼、申し訳ありませんでした」

「…別に」

「今回、こちらに来たのは、大変遅くなりましたが学園に滞在中の貴方を護衛及びサポートをする者の顔合わせで来ました」

「………」

「私、更識楯無と隣の布仏虚。シュバリエさんと同じクラスの布仏本音。以上3名が着かせて頂きます」

「………」

「普段、私たちは生徒会としての仕事がありますのでずっとは無理ですが、外出する際や何かありましたら直ぐに向かわせて頂きます」

「………」

「あ、もちろん、外出の際には学外に居る警備の者が着きますのでご安心してください」

「…それだけか?」

「え、あ、はいいえ」

「…どっちだ」

 

少しだけイライラとした様に言うレイン。

 

「えっと、出来ればお二人には生徒会に―「…断る」――ですよね~。ならシュバリエちゃんだけでも…」

「ごめんなさい。僕はもう陸上部に入部してますから」

「掛け持ちでもいいわよ」

「う~ん、名目上あんまりレインから離れない方がいいと思うんで」

「あら、意外と仕事熱心なのね。それなら――「…断る」――最後まで言わせて下さいよ」

「アハハ、ごめんなさい」

「…そもそも、こいつが大人しく事務仕事をするとは思わないがな」

「あ、ひっど~い。僕だってやればできるんだよ」

「…なら、今度から手伝わなくていいな」

「手伝って下さいませレイン様」

「…はぁ……」

 

器用にソファーで土下座のボーズをとるレイナに思わず呆れた溜息が出る。

 

「え、えっと…」

「…まだいたのか? 用件が済んだのならさっさと出て行け」

「レ~イ~ン。一応(・・)警護をしてくれるんだからさ~、そう言う言い方は無いと思うよ」

「……帰れ」

「変わってないじゃん!?」

「……ハウス」

「もっと酷くなった!?」

「アハハ、聞いてたよりも面白い方なんですね」

「………」

「えっと、では私たちはこれで失礼します」

「バイバイ、会長さん♪」

「バイバイ、シュバリエちゃん」

「あ、僕のことはレイナでいいですよ」

「わかったわ。私のことはたっちゃんって呼んで♪」

「ごめんさい♪」

「あなた私のこと嫌いでしょ!!」

「冗談ですよ楯無先輩」

「~~っまあいいわ。それでは」

 

隣に座っていた従者の虚と共に席を立ち、部屋から外に出ようしたときだった。

 

「…勝手に部屋に入った事、盗聴器を仕掛けようとしたこと、それを誤魔化すために人芝居したことは不問にしてやる十七代目楯無」

「っ!? ご厚意、感謝します――」

 

 

 

 

「シズク・カーティス博士」

 

 

 




【後書き】
はい、というわけでバレバレだったと思いましたがレイン=シズクでした。
なぜ、レイナがシズクのことをレインと呼ぶのかはまた後日で…


【オマケ】
◆裸エプロンについて

「それにしても、本当に無反応だなんて、流石にお姉さんショックだわ…(シクシク」
「だってよレイン」
「…何がだ?」
「楯無先輩が自分の性癖を曝してまでした行為の感想だって」
「やっぱ、あなた私のこと嫌いなのね!!」
「そうでもないですよ?」
「…フム」
「うちの(バカ)がすみません。別に付き合わなくてもいいですよ」
「ちょっと酷くないかしら?」
「………(ジー」
「アハッ♪」
「………(ジー」
「えっと…」
「………(ジー」
「さ、流石にそんなに見られると///」
「………(ジー」
「う、虚ちゃん、制服貸して///!!!」
「嫌です」
「………(スッ」←飽きたので視線を本に戻した
「(まぁ、こうなるよね~)」


◆会談後

[パタンッ]

「…お嬢様」
「ごめん、虚ちゃん。学園側(こちら)から招き入れたとはいえ、やっぱりサハク家の人間は警戒すべきなの」
「ですがせめて一言申し上げて欲しかったです」
「ごめんなさい」
「それで、どうなされるのです?」
「一先ず少し離れた所から様子を見るしかないわね。何より――」
「?」
「――簪ちゃんと接触したみたいだしぃ」
「はぁ…いい加減仲直りをされてはどうです。シスコンでヘタレなお嬢様」
「ねぇ、もしかして虚ちゃんも私の嫌い?」
「そんなことありませんよ?」
「疑問形!?」




◆シズク・カーティス
レインの本名。
IS技術の発展に貢献し、第二の篠之乃束と言われている。
あまり表情が変わらないように見える。
少し前まで長髪だったが、邪魔だったので切ったらレイナや周りに怒られた。

サハク家に使えていて、ISの製造以外にも深くかかわっている。
また、ごく稀にだがとあるカレッジで非常勤講師として教鞭をとっている。
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