恐らく、今年最後になるかものの投稿です。
少しセシリアの性格キツイとかもです…まぁ、結果チョロコットさんなんですけど
では、どうぞ
「授業を始める前にだ。織斑、お前のISだが準備に時間がかかる」
うぇ?
「予備の機体が無い。よって、学園からお前に専用機を渡すそうだ」
「うそ、この時期に専用機!?」
「それって、織斑君に政府から支援がつくってこと?」
「いいな~。私も早く専用機が欲しい!」
せ、専用機?
それって凄いことなのか?
「それを聞いて安心しましたわ。今度のクラス代表戦。私とあなたでは勝負は見えてますけど、流石に私が専用機であなたが訓練機ではフェアではありませんもの!」
お、おう。そうか…
あれ?
「レイナはどうするんですか?」
俺の試合の後にオルコットとやるんだよな。
「シュバリエはすでに専用機を持っている」
「え、そうなのか?」
「そうだよ」
すっげ~、ってことは目の前で熱弁してるオルコットと同じエリートってことか…
「レイレイすご~い」
「そう言えば、専属技師が居るって言ってたもんね」
「ど、どんな機体なんだろ~」
「んふふ、それは当日のお楽しみってことで♪」
「「「え~~~」」」
仲良いな。
「あら、貴女も専用機をお持ちでしたの? ですが、私の機体はかのカーティス博士自らが設計なされ、光栄にも博士の名と色を頂いた白物ですわ」
オルコットの言葉に教室がざわめく
「え、あのカーティス博士の!?」
「オルコットさんってもしかしてすっごいエリート?」
「カーティス博士?」
なんかどっかで聞いたことがあるような…
「IS技術の発展に貢献した人だよ織斑君」
「第2、第3世代の基本構造の設計もしてるんだよ~」
「そ、それだけ凄いのに容姿や年齢が殆どわからなくて、青色の長い髪で凄い美人ってくらいしかわからないの」
「へぇ、なんでだ?」
「……本人が報道に出るのを極端に嫌っているからな。私も最近になって初めて会った」
えっ!? 千冬姉会ったことあるのか!?
「流石、織斑先生ね…」
「わ、私も会ってみたいな…」
「あ~…そうだね~」
何だろう。
歯切れが悪いなのほほんさん。
「まぁ、それでなくても素人同然の男や何も言い返さない男を連れた人何かに負けるはずがありませんが」
「(たぶん、聞いてなかっただけだと思うけど…)」
「何か?」
「ううん、別に…」
あ、まだ喋ってたんだオルコット…。
「んん!!」
はっ!? これ以上喋ってたらヤられr――
[ズガンッ!!!]
「っ~~~~~!!!!!?????」
「今回は特異のケースなので、データ収集を目的として織斑に専用機が渡される。試合当日までには届く筈だ」
「は、はいぃ…(泣)」
「それでは、授業をはじめる」
「「「「「Yes,Sir!!」」」」」
それは、とても綺麗な敬礼でした…
「…Ma'amだ。バカ共(ズガンッ!!!」
―――
――
―
というやり取りがあったのが1週間前だ。
今は…
「アレだけ啖呵を切って負けるとはな」
「返す言葉もありません…」
試合に負けて千冬姉に説教をくらってます。
「……『これからは、俺も俺の家族を護る』」
「グフッ!?」
「『とりあえず千冬姉の名前を護るさ』」
「グワァァァ!? や、やめてくれぇ」
耐えきれず、床をゴロゴロとのたうち回る。
鬱陶しそうな視線の姉や可愛そうなモノを見る副担任やスカートの裾を押さえながら睨む幼馴染がいる気がするけどそんなこと全く気にならないほど恥ずかしい///
ウソです。やっぱり気になります。
ゴリゴリと何かが削れていきます。
「全く、孫子の兵法を知らんのか貴様は」
「え、えっと、相手の事を知らなかったら負けたり勝ったりってやつ…ですよね」
「……一から勉強し直す必要があるようだな」
げぇっ!?
「今回、ギリギリのタイミングで機体が届いたから自身の機体や武器の特性が解らなかったのはある程度仕方が無いが、どの様な機体か聞こうともしなかっただろう」
うっ、そうだよな。
聞けば近接型・射撃型・スピード型くらいの事知れたかも知れない。
たまたま、機体性能が俺のスタイルと合ったから何とかなったけど、これで射撃型が届いたらボロ負けだったな
「さらに、対戦相手の情報収集も怠るとはな…この1週間何をしていた」
幼馴染に拉致られてずっと竹刀を振ってました。
「ま、まぁ、織斑先生。そこまでに、織斑君だってISの勉強でいっぱいいっぱいだったんですよ」
うう、山田先生だけが俺の味方だ…
箒は明後日の方見てるし…
「フン、……ぶっつけ本番であそこまで善戦したことは褒めてやる(ボソッ」
え?
「千冬姉、今何て…」
「織斑先生だと言っているだろうバカ者!! (ブンッ!!」
「あだっ!?」
ひどい…
「次はオルコットとシュバリエの試合だ。今後の対策のためにもしっかりと見ておけ」
「え、俺はレイナの試合を見てもいいのか?」
「…二人のは特例で認められた試合で、クラス代表の座をかけたものでは無い」
あ、そうか。
レイナはクラス代表に立候補も推薦もされてなかったな。
「特にシュバリエの戦い方はお前にとっていい勉強になるだろう」
「はい!」
レイナか…
どんな戦い方をするんだろうな……
「…相手の準備が終わったそうだ」
「ん」
「…機体セッティングはいつも通りだ」
「ありがと♪ んじゃ、行ってくるね」
「…ああ」
ISを纏い、静かにカタパルトへと向う。
「スゥ……レイナ・シュバリエ。カスタムアストレイ・ハイマーニュバ、行きます!!」
その言葉と同時にカタパルトが射出され、火花を散らしながら出撃していった。
「それがシュバリエさんの機体ですの」
「うん。僕のもう一人の相棒さ」
「たしか、貴方の国…、マルクトで量産されている機体ですわね」
「そだよ~。ところで、オルコットさん、何か変わった?」
そう、レイナの言うとおり、以前まであった刺々しい雰囲気がなりを潜めているのだ。
「……ええ、私も色々と反省することがありまして、数々のご無礼申し訳ありませんわ」
「んん、謝ってくれたならそれでいいよ~」
「技術者の方にも日を改めましてお詫びに行きますわ」
「あ~~うん。そだね……」
「どうかしまして?」
「別に、でどうする?」
「ここまで来まして、候補生として引けませんわ。一つ、私とワルツを踊って頂けませんこと?」
「OK ダンスは得意だよ♪」
「では、行きますわ!!」
本日二度目のIS戦が始まった。
『行きなさい!!』
「なっ!? セシリアのやつもうアレを使った!?」
「オルコットさんの専用機“ブルー・ティアーズ”の特徴とも言える“BT兵器”です。遠隔無線誘導型の武器で、全方位オールレンジ攻撃が可能となります」
あっちこっちからレーザーがとんできて最初は混乱したな……って!?
「なんだ、レイナの避け方」
あれじゃ、まるで…
「踊ってるようだな…」
『~♪』
そう、箒の言うとおり、上下左右、前後からくるレーザーを全部当たらないギリギリのところで身体を捻ったり回したりと、まるで踊るように避けてるんだ。
「“フェアリィダンス”と呼ばれる機動の一つだ。小型スラスターによる細かな機動はまるで空を舞う妖精とのことでつけられた。エネルギー消費を最小限にまで抑えられるが、絶対防御の発動範囲を見極められなければ出来ない芸当だ」
「す、すげぇ…」
俺もいつかアレくらい
「ダンスもろくにしたことのないお前には無理だな」
「ダ、ダンスくらいあるさ!!」
夏祭りに浴衣で…
「それは盆踊りだ。貴様は基本スローテンポな躍りで避けれると思っているのか?」
「思ってません…」
あれ? さっきから千冬姉、俺の心読んでないか?
「読んでいないし、あと織斑先生だ(ガンッ!!」
「い゛っ!!?」
や、やっぱり読んでるじゃん
「先程から避けてばかりで、攻撃されてはどうですの!!」
「ん~、そうだね。そろそろ十分かな」
その言葉と同時に右手に1本の刀を
「っ!? 貴女まで、この私に近接で勝負を挑むというのです?」
「モチのロンさ♪」
「バカにしまして!!」
同じ鉄は踏まないと、先ほど以上の
それをレイナは――
「しっ!!(ゴウッ!!!」
「は、速いっ!?」
[斬ッ!!]
「きゃあっ!!??」
レーザーの嵐を一瞬で駆け抜け、己の刃を振るう。
とっさにスターライトmkⅢで防ぐことで直撃を免れたセシリアであったが、己の主力武器を失ったうえに武器の爆発により多少のダメージを負うこととなってしまった。
「い、
「それって、なんですか山田先生」
「爆発的に加速する機動技術の1つです。織斑先生も現役時代に得意としていました」
へぇ、千冬姉も…
「……いや、違うな」
「え? 何が違うんd…ですか?」
「ここを見ろ。
と、言われても良くわからないけど
「恐らく、あれはただの“加速”だ」
「ただの加速!? あれがですか!?」
「ああ。背部の大型スラスターは高速機動をするためのモノ、そして各種の小型スラスターは細かな動きをするためのモノ。よってシュバリエは――」
「…高速機動による一撃離脱と細かな機動による近接戦闘。それがあなたのスタイルですのね」
「そゆこと♪」
「いいのです? あっさりとバラしてしまいまして」
「大丈夫、だって僕が勝つもん♪」
「…言いますわね」
「ニシシww」
「その余裕も何時までも続かせませんわ!!」
一夏との戦いの時は最後まで隠していた弾道型BTを放つセシリア。
それを一度距離をとり、左腕に固定されたガドリングを乱射し1つ、2つと撃ち落とす。
「貰いましたわ!!」
「っ!?」
一度戻してチャージをしていたBT兵器の内の1つだけを放ち、レイナのガドリングを正確に狙い打つ。
「ヒュー、やる~♪」
「させませんわ!」
再び加速しようとするレイナを近づけまいと、残ったBT兵器を全て放ち今度は一点集中ではなく網のように包囲する。
「(射撃武器は壊しましたわ。後は武装が織斑…いいえ、一夏さんと同じ近接装備だけでしたら、同じようにBT兵器の破壊にうつるはずですわ。その時が勝負!!)」
自身の周囲を飛び交うBT兵器を眼で捉えつつ避けるレイナだが、やがて痺れを切らしたのかスラスターを吹かせて近くのBT兵器に切りかかる。
「(かかりましたわ!!)」
既にレイナの背後には別のBT兵器が狙いを定めている。
「(例え、背後のを避けましても、今度は正面のBTを軌道修正し即座に撃ち、それがダメでしても第3、第4のBT。そして、弾道ミサイルが確実にダメージを与えますわ!!)」
己の勝利を確信するセシリア。
「「「「危ないレイナ(レイレイ~/レイナちゃん)!!」」」」
レイナの危機にアリーナや管制室からそんな声が上がる。
が―、
「ニィッ♪」
彼女たちの心配する声をよそに、前後から来るレーザーを切り裂いた。
「レ、レーザーを裂いた!?」
ありえない人間放れした行動に一瞬思考が止まる。
セシリアの致命的なミス。
戦いに置いて一瞬は命取りだ。
彼女が気がついた時には既にレイナとの距離は目と鼻の先であった。
「イ、インターセプター!!」
慌てて近接装備を展開して構えるが、何故かレイナは何もせずに通り過ぎて行った。
そのことに疑問を覚えるも、すぐに理解した。
眼の前にはレイナを追いかけていた己のミサイルがこっちに向かってくるからだ。
「つ、追尾機能解除!! 止まりなさい!!」
セシリアの合図と共に追尾機能を停止し、緩やかに落下していくミサイル。
「竜○旋風脚~」
ほっと安心するのもつかの間、今度は背後から遠心力とスピードにモノを言わせた回し蹴りが迫る。
「ひっ!?」
慌てて避けようとするが既に遅い。
「ゴフェッ!?」
それは綺麗に鳩尾にあたり、乙女にあるまじき声を上げながら落下するミサイルに激突するのだった。
「「「「「お、鬼だ…」」」」」
それが、観戦していた一同の感想だったそうな…。
「いっ~!??」
地面に墜落するセシリア。
どうやら辛うじてS.Eが残っているようだが、
[チャキッ]
「僕の勝ち♪」
「わ、私の負けですわ」
刀を突き付けながらそう言うレイナに
<試合終了。 勝者、レイナ・シュバリエ!!>
セシリアの降伏が認められ、レイナの勝ちが宣言された。
【後書き】
つ、疲れた…。
前編と中編でセシリア変わり過ぎですかね?
これでセシリア戦は終了、次回は就任パーティーやら訓練風景やらを予定しています。
【割りとどうでもいい補足】
◆シズク・カーティス
IS技術の第一人者で篠之乃束の後継者とも呼ばれている。
南太平洋連合国家“マルクト”に所属。
青の長髪美人で、取材等に出るのを嫌ってるらしい。
◆マルクト
南太平洋に浮かぶ大小様々な島々による連合国家。
首都グランコクマ、に軍備が敷かれているセントビナー、鉱山と温泉のあるオーブ島など…
なお、大陸には機械の研究・開発を行っているベルケンド、自然と食料が豊富なエンゲーブなどがある。
◆フェアリィダンス
小型スラスターによる細かな機動技術。
その様はまるで空を舞う妖精の様だとのことでつけられた。
絶対防御が反応するギリギリのラインでのやり取りとなるので、高度な操縦技術とリズム感覚が必須。