[ピピピッ…]
「よし、これで!!」
―――
――
―
[ガラッ!!!]
「皆、やったよ! クリアーしたんだ!!」
「な、なんだと一夏」
「ウソじゃないって箒。これを見てくれ!!」
「ほ、ホントだ」
差し出した機械を皆でのぞき込み間違いないと呟く箒。
それに続いて他のクラスメイト達も次々と覗き込んで事実を確かめた。
「ついにクリアーしたんだね~おりむ~」
「凄いですわ一夏さん」
「織斑先生が無言でショベルの達人をし始めた時は本当に怖かったわ」
「超高校級の絶望でぇーす!!」
「いやいや、何処からか工具を取り出して影のある笑顔で解体しようとした本音ちゃんの方が怖いって」
「舌打ちもしてたしね」
あれはたしかに怖かった…。
普段、笑顔の人や大人しい人が怒ったときはマジで恐いってガチだったんだな。
「何はともあれ、おめでとう織斑君!!」
「「「「「「バンザーイ、バンザーイ!!!」」」」」」
「グスッ皆ありがとう」
優しいクラスに恵まれて幸せだよ…
あれ、眼から汗が止まらない。
「な、何この選挙で当選した議員見たいな雰囲気は…。入りずらいじゃない」
「グスッ…やりとげたんだな一夏」
「ち、ちふゆしゃん!? いつからそこに…って何で泣いてるんですか?」
何か、クラスの出入り口にもう一人の幼馴染と担任兼姉が居た気がしたけど気のだろう。
「おっはよ~って何このバンザイ合戦?」
「おはよ~レイレイ」
「織斑君がね。あのウザイ機械をやっとクリアーしたの」
「そ、そうなんだ」
おふっ、心なしか毒を感じるぜ鏡さん。
それよりも
「レイナ! 俺やったよ! クリアーしたんだ!!
「……ああ、うん。とりあえず、おめでとう織斑君」
なんだよ歯切れが悪いな
[パーンパーカパーンパーン、パカパカパンパンパーン…]
「おおう、なんだ?」
確か、これってアレだよな賞状とか貰う時に流れる。
「“見よ勇者は帰りぬ”だ~」
へ~、そういうタイトルなんだ。
<おめでとうございま~す。これで貴方も猿並にIS談義が出来るようになりました~(笑)>
相変わらずむかt――じゃなかった腹が立つなこの機械。
だが、俺は成長したんだ。
そんじゃそこらの悪口じゃあ怒らないぜ。
ああ、それにしてもこの一ヶ月の苦労が脳裏に過るな。
間違えてはバカにされ、八つ当たりをしてはバカにされ、正解しても小馬鹿にされ、……あれ、バカにされてばっかだ
他にも無視したら騒がれたり、弱みを握られたりしたっけ…。
今になってはいい思い出……ではないな。
<これにて織斑一夏様の『サルでもすぐにわかるIS教本~コレで君も明日からIS談義ができるぉ(●´ω`●)~』が終了となります>
<お疲れ様でした>
ああ、終わった……。
<続きましては⑨によるIS教室編 DEATH☆>
……え?
突如ゆったりとした音楽から軽快な音楽へと変わった。
<みんな~チ○ノのIS教室はっじまっるよ~>
おい、ウソだろ…。
<アタイみたいな天才(笑) 目指して頑張っていってね☆>
慌ててレイナの方を見ると生暖かい眼で頑張れとジェスチャーをしている。
ウ、ウソだと言ってくれよバーニー!!!
<バー○バー○、バー○バー○、バー○バー○……>
ああ、ウゼェ…
ようやく、ゆっくり休めると思ったのに……ちくしょう!!!
<絶望が君のゴールだぉ (=゚ω゚)ノ>
黙れ!!
【後書き】
と、言うことで久々にアノ機械を登場させてみました。
鈴音が完全に影になってますね(笑)
では、また…
【オマケ】
◆放置した場合
~教室~
「あれ、織斑君。今日はあの機械で勉強しないんだ」
「ウン、別ニ勉強ハ教科書ヤ皆カラ教ワレバイイッテ最近気ヅイタンダ」
「能面みたいな顔と片言で喋ってて恐いぞ一夏」
~夕方~
「は~、今日も疲れたなっと、ただいm―<この浮気者!!!!!!>――ぁあ?」
<私というものがありながら他の
「おい…」
<そんなに
「(ヒクヒクッ」
<私があんなにもつくしたって言うのにあんまりだわ…(シクシク>
「ねぇ、織斑君って…(ヒソヒソ」
「うん、最低ね(ヒソヒソ」
「ちょ――「一夏、貴様ぁぁああ!!(ブォン!!」――うおっ!?」
「一夏さん、ちょっとあちらでO・HA・NA・SHIをしませんこと?」
「よし、皆ちょっと落ち着こう。訳を聞いてくれ」
<いい訳何て聞きたくないわ!!>
「オ前ハ黙レ」
消灯時間まで弁明し続け、何とか誤解を解かせました。
◆弱みを握られました
~教室~
「あ、今日はソレで勉強するんだ」
「アア、昨日見タイニ放置シテ、騒ガレタラ、皆ニ、迷惑、ダロウ?」
「うん、すっごく恐いわよ織斑君」
「捨てたらどうですの?」
「そうすると多分また昨日みたいに喚くだろうな」
「じゃあ電池を抜いちゃうとか」
「前に一夏と探したがフタらしきモノが見当たらないどころか――」
<そんなにジロジロみないで(ポッ>
<ヤダ、そんな所まで触らないで、くすぐったいわ>
「――と言われたな」
「何デ俺、アノ時殴ラレタンダ箒?」
「すまん、つい」
「……苦労してるのね」
「沈めたらどうかな?」
「大きめなバケツにお湯を入れてアレを開いた状態で沈めたが無駄だったな」
「失笑サレタノガ凄ク腹ガ立ッタ」
「うわっ」
「う~ん。布で巻いたあと、トランクケース一杯にプチプチを敷き詰めて海に捨てたらどうかな?」
「「「「「「そ れ だ !!!」」」」」」
「……なんでそんなこと思いつくのよ静寂」
「え? この間読んでた『完全犯罪(笑)』に載ってた」
「……そう」
「確か今朝アタッシュケースがゴミ捨場にあったな」
「よし、すぐに回収しに行ってくる!!!」
「布よりも要らなくなったカーテンが無いか山田先生に聞いた方がいいかも」
「も、もしもし山田先生ですか? あ、授業で解らない所とかじゃなくてですね。えっと――」
「プチプチはどうする?」
「そもそもプチプチって何ですの?」
「発砲スチロールが細かくなったようなやつよセシリア」
「……TVで魚を輸送するのに発砲スチロールってよく使ってるよね」
「それよ! ちょっとおばちゃんに聞いてくる」
「でも待って、それじゃあケースに入らないかも…」
「それだったら~、一定の大きさに切ったあと、隙間に細かく刻んだのを敷き詰めればだいじょ~ぶだよ~」
「ナイス本音!!」
「これぞまさしく
「(……提案しといてアレだけど、クラスでの初めての共同作業が完全犯罪ってどうなんろう)」
「ヨシ、ジャア早速――<おやおや~いいんですかそんな事をして>――ア゛?」
<公表するぞ、“オレンジ”を>
「なに、オレンジって?」
「なんのことだろ~ね~」
「こ、心当たりはないの織斑君?」
「無イケド…」
<私が死んだら公開されることになっている>
「どうせハッタリだろう。さっさと捨てるぞ一夏」
「アア、ソウダナ」
[カチッ、ザザッ……]
『ここで成敗してくれる!!(ブォンッ!!!』
「わ、私の声!?」
「確かに篠之乃さんの声ね」
『されてたまるか!!(パシッ』
「あ、おりむ~の声だ」
「(こ、これはまさか!?)」
「(アノ時ノ!?)」
『ん? コレなんだ?』
『うわぁぁぁ、か、返せ///』
『箒………』
「「(ヤバイ!!)」」
『ブr―[ドカッ、バキッ、ドスッ]―な』
「お、織斑君に篠之乃さん?」
「ハァ、ハァ……な、何を言ってるんだろうな箒!!」
「あ、ああ。全くいい加減なことを言うのはやめて貰いたいものだ!!」
「オリム~サイテ~」
のほほんさんの冷たい眼差しがつらたんでした。
P.S.
名もなきクラスメイトAの弱み『