モモンガさんが大好きな小さな守護神   作:紀野感無

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はい、ようやくリアル落ち着いたので執筆をば
いやまさか仕事で病むとは…(今時あるんすね昭和時代の考えを押し付けてくるパワハラ)

一旦体調崩したりだとか本当にヤバかったですが何とかなりました

リハビリも兼ねてあんまり急展開はしていない感じに書きましたので箸休め的な感じで読んでもらえたらと思います

それではどうぞ



14話 いざ冒険へ

あれからほとんどアインズさんに任せていた交渉によりンフィーレアという薬師の依頼は私達と漆黒の剣4人で受けることとなった。

 

今はエ・ランテルを出発し街道をゆっくり進んでいる。もう直ぐそばには森があるのでそろそろモンスターと遭遇してもおかしくは無いとのことなので少し楽しみな反面、ちゃんとアインズさんを守れるか少し不安でもある。

 

そしてルクルットさんがナーベラルを口説き、突っぱねられ、ペテルさんにとっちめられていた時に事態は急に動いた。

 

「来たな」

「っ、何処に」

「ほらあっち。だけど…何か変だ」

 

そうして指をさしたのは少し木々が少なく見渡しのいい場所。そこにゴブリンとオークの群れがいて、こちらを見つけた瞬間下衆な笑みを浮かべこちらへ向かってきた。大体40〜50匹だろうか。

 

「ちょ、多くないか?」

「確かに…森でなにか異常が?」

 

「漆黒の剣の皆さんはンフィーレアさんを守っていてください。私たちが前線を維持するので討ち漏らしをお願いします」

 

「わかりました。お任せください!」

 

モモンさんがグレートソードを両の手で双剣のように構え、それの横に立つようにして槍を構える。

 

 

 

っしゃぁ!役得!

っげふんげふん。集中集中。

 

低レベルだし万が一にも負ける可能性はないけれど依頼主は守らなきゃね。

 

 

「では、初手はいただきますね」

「わかりました」

 

モモンさんは先頭を走っていたオーガへ走り出し、すれ違いざまに一刀両断する。

 

 

かっっこ良い。どこかにカメラはありませんか。

 

 

「グギ…グガァ!」

 

別のオーガが吠え、ゴブリン達と共にモモンさんを囲む。だけどこの力量の差では数の利なんてあってないようなもの。次々と斬り伏せていきあっという間に片付けた。

 

「なっ…」

「マジかよ⁉︎」

「なん…という」

「すごい…」

 

「ミアさん、お次どうぞ」

「は、い」

 

モモンさんとハイタッチし場所を入れ替わる。

槍と盾を持って前に出るとゴブリン達は私を見て嗤いながら取り囲んでくる。

 

……もしかしてだけど、女だからってナメられてる?

 

「ちょ、モモンさん⁉︎ミアさんは大丈夫なのですか⁉︎」

「心配御無用です。見ていてください」

 

つまりは遠慮なくやっていいと言うことですねモモンさん?

 

「ッスー……ハッ!」

 

ゴブリン達が一斉に動き出したと同時、その場で一回転し槍を振るう。次の瞬間にゴブリン達の頭がボトボトと落ち倒れた。

 

…もう少し遠い時にやればよかった。血が装備に…。

 

「「「「「……」」」」」

「流石ミアさん。いつ見ても惚れ惚れします」

「モモンさんほどじゃ、ない、です」

「いえ、実に御見事でした!私のような者には勿体無いです!」

「ちょ、やめ、やめよう?恥ずかしいから…」

 

モモンさんがベタ褒めしてきて、それに乗っかるようにナーベもめちゃくちゃ褒めてくるからすごく恥ずかしいんだけど…。漆黒の剣の4人とンフィーレアはというと空いた口が塞がらないを体現したかのような表情をしていた。

 

「さて、残りは…ナーベ、やれ」

「ハッ」

 

残り5体ほどとなったオーガとゴブリンへ向かってナーベは第三位階の魔法を撃ち一瞬で殲滅する。

 

「すごい…」

「まさか、王国戦士長…いや、それ以上の…」

 

さてと。これを…どうするんだろう?

解体するとしたらすごくやりたくないんですけど。気持ち悪いから。

 

その後はちゃんと漆黒の剣やモモンさんがやってくれました。ありがとうございますほんと。

 

 

 

ゴブリン達を掃討したあと、日が沈むまで歩き野営の準備をみんながテキパキと進めていく。

というのも、私が何かをしようとするたびにナーベが「私がやりますので!」と役目を奪っちゃうから。私のためにと思っての行動だと分かっているから余計に変なこと言えないし気持ちはすっごく嬉しいという、何とも言えないジレンマが。

 

「モモンさーん、できました!少し遅いですが食事にしましょう」

「はい。ありがとうございます」

 

仕方なく焚き火の近くで体育座りをしているとペテルさんがモモンさん達を呼び、みんなが焚き火の近くに集まる。

各自に干し肉と干し野菜の入ったスープ、パンを渡されみんなでわいわいと食べ始める。

 

モモンさんはというと……

 

「うん、うん!うまい、うまいです!」

「そ、そうですか?お代わりもありますがどうします?」

「もちろん頂きます!」

 

私があげた人化の指輪を使い思い切り堪能していました。モモンさんの笑顔を見てるとこっちまで嬉しくなってくる。

 

……でも、これあんまり美味しいとは思わないんだけどなあ。エミヤのご飯に慣れちゃってるせいなのかな?

 

「あはは…。それにしても今日のモモンさん達は素晴らしかったですね!強いとは思っていましたがまさかあれ程とは」

 

「いえそれ程でもありません。皆さんならあの程度できるようになりますよ」

 

「あはは…。ミアさんもナーベさんも、その若さであの強さ…受付での出来事やあのムサシさんとの出来事にも納得です」

 

「武蔵さんをご存知なんですか?」

 

「はい、今ではンフィーレアさんと並ぶほどに有名ですからね。モモンさん達のように豪華な装いをしており突如現れたかと思うと一気にミスリルまで駆け上がったんです。実力は確実にアダマンタイト級とは言われているのですが本人達が昇級試験などを受けたがらないらしくミスリルに収まっているらしいですが」

「あんな豪華な装いでしかもめっちゃ美人。言い寄る男はごまんといるけどその全てが…なぁ?」

「あはは…みんな言い寄るもモモンさんのように唐突に剣で斬られたり峰打ちをされたり、酷い場合では死んだりもしているという噂もあります」

「うむ。だが死んだ者は皆、ムサシ殿へとてつもない無礼を働いた者、という噂もあるのである」

 

武蔵さんの話題をきっかけに漆黒の剣とモモンさん、依頼人のンフィーレアで談笑を続けていく。私はあんまり喋りたくなかったのでちびちびとスープを飲んでいました。

 

「そういえば、皆さんはとても仲がよろしいですよね。冒険者というのは皆そうなのですか?」

 

「そう…だと思いますよ。命を預けるわけですからね。必然と仲良く、信頼し合っていると思います」

「それに俺たちは男だけだからな。女がいると揉めたりするって聞くぜ」

「あはは。それに私たちは『漆黒の剣』を見つけるという目標がありますからね。そのおかげもあってかみんなで力を合わせようという気持ちになるんだと思います」

 

「確かに、皆で同じ方向を向けていると全然違いますよね」

 

「モモンさんも前に冒険者をされていたんですか?

 

「冒険者…ではなかったですが。実は私がまだまだ新米だった頃殺されかけたことがあるのですが、その時に純白の聖騎士が助けてくれたんです。それからその人と共にたくさんの仲間と旅をしました。本当に…楽しくもあり頼もしくもあり、素晴らしい友人達でした。ミアさんともそのうちの1人です。今でも私を支えてくださっている素晴らしい友人です」

 

そう語るモモンさんはとても嬉しそうに、懐かしそうに話す。その途中に私を撫でてくれてつい舞い上がりそうになったのは内緒。

 

だけどその空気はニニャの放った言葉で一気に壊される。

 

「モモンさん…。きっといつの日か、その方々に匹敵するほどの仲間に出会えますよ」

 

「そんな日は来ませんよ。っ…失礼。私は向こうで食べますので」

「お供します」

「……(ペコッ)」

 

モモンさんの機嫌が一気に悪くなったのがわかった。一気に声が低くなり、バツが悪そうにその場を離れるのでナーベと共についていくも、どう声をかけたらいいのかわからなかった。

 

 

 

「……」

「モモンさん、だいじょうぶ、ですか?」

「はい、大丈夫です」

 

アテナさんにいらない心配をさせてしまい、更にはあの5人にも変な疑いを持たれてしまっただろう。完全な失態だ。

 

…本当に、アテナさんがいなかったら俺はどうなっていたんだろうか。もういないものに、いるかもわからない仲間(モノ)に縋り付いてアテナさんを、ナザリックの皆を振り回して。それで納得のいく答えが出なかったら俺はどうしていたんだろうか。

 

「……」

「……さん」

「……」

「…モンさん」

「……」

「モモンさん!」

 

「っ⁉︎あ、えと、すいません。考え事を…」

 

あまり顔を見られたくなく兜を深く被り直す。……本当に、何をしているんだ俺は。アテナさんにいらない心配をかけて。漆黒の剣の4人とも険悪になって。

 

「モモンガさん、大丈夫ですよ」

 

「アテナ…さん?」

 

「私は絶対にモモンガさんの元から消えませんから。いなくなりませんから。流石にたっちさん達ほど戦闘面で頼りにはならないかもですが、それでも心の支えくらいにはなってあげたいです。何年でも、何十何百年でも。それこそモモンガさんがこの世からいなくなるまでずっと」

 

アテナさんが優しく笑いそう言ってくれる。

 

「だからですね、もっと頼ってくださってもいいんですよ?これでも守護神なんですから」

 

「……はい、ありがとうございます」

 

「いえいえ」

 

 

 

 

 

 

 

〜エ・ランテル 裏路地〜

 

 

裏路地をフードを深く被った1人の女が歩いていた。軽快に、されど警戒に満ちた足取りで。

その女が見つけたのは同じくフードを被った女。違うとすれば前者は黒いフードなのに対し後者は純白のフードと言ったところか。

 

 

「(強いな。こんな奴がまだいたのか)」

 

観察をしつつ良いおもちゃを見つけたなと思い、どうやって遊ぼうか考えているとソイツは急に私の方へ振り返る。

 

「どうされましたか。殺気を隠せておりませんが、何か失礼でもしましたか?」

 

「いーやぁ?べっつにぃー?ただ君みたいな子がまだいるなんて驚いてたダ・ケ♪ねえねえ、お姉さんと遊ばない?」

 

「……?()()()()()()()()ですが、今は忙しい為お断りさせていただきます。これより向かわなければならない場所があるので」

 

「じゃあ無理矢理にでも遊ばせてもらうねっ!」

 

私は得意武器である刺突武器-スティレット-を持ち目の前の女に襲いかかった。日頃の欲求不満の解消になればそれで良い、そんな軽い気持ちで。

 

 

 

 

 

〜黄金の輝き亭 宮本武蔵の泊まっている部屋〜

 

「で、どうするんですかソレ」

「さぁねぇ〜。どしよっか。無視してもいいんだけど」

 

部屋に帰る前に受け付けから渡された一通の手紙。何の躊躇いもなく開け、中を確認すると表にはとある国の紋様が描かれていた。それは2人にとって見覚えがありすぎたものだった。

 

「漆黒の方々が私たちに援護を求めるほどの相手……気にならないと言えば嘘になりますが」

 

「私は至極どーでもいい!でもこの報酬は割と魅力的じゃない?」

 

武蔵は段蔵へ手紙を渡し、再度酒を呑む。やはりどんなことよりもとりあえず酒らしい。手紙の内容も報酬のところ以外は何一つ読んでいないということを察した段蔵は受け取る際に一発叩きに行くも最小限の動作で避けられてしまっていた。

 

「確かに。どこかの誰かのおかげでお金に余裕ありませんからね。……ふむ?これは…」

 

「で、なんて言って来てんの?」

 

「……ふむ。なるほど」

 

「いや教えてくれない⁉︎」

 

「『破滅の竜王を討滅す』らしいですよ」

 

「破滅の竜王?なんじゃそりゃ。いかにもな名前だけど何処ぞの引きこもり竜王サマ並に強いんかね」

 

「さあ?でもそれだと()()()()()()になるんじゃないですか?私は遥か後方で腕組み要員になっておきますけど」

 

「んー、まあ喧嘩だけなら良いけど、今はぶっちゃけあんまり派手に動きたくないのよね。あんな分かりやすい『悪』を掲げてたギルドと仮に対峙することになったら死ぬほどめんどくさいし」

 

「ですねぇ。一応確認しますがタイマンなら勝てるんですよね?どちらにも」

 

「タイマンなら、ね。けどアレは最低でも複数人連れてくるでしょ。流石にクソたっちがいた上での1対多は勝てる気しないけどアイツラならどうとでもなる。レベ100NPCがあと……ビルド次第だけど2〜3人くらいならどうとでもなるんじゃないかな」

 

「ふむ…では依頼は受けた上でギルドのメンバーと思われる者と対峙した時は戦闘しない、と」

 

「よくわかってんじゃん。んじゃ返事よろしく」

 

「畏まりました」

 

いつものふざけた顔ではなく真剣な目つきで2人は別れた。




ステータス

【NPC名】シグルド
【レベル】100
【カルマ値】中立(+50)
【種族】竜人(異形種)

種族レベル
竜人(Lv5)
その他(Lv15)
計Lv20

職業レベル
使い魔(サーヴァント)(Lv15)
竜殺し(Lv5)
ルーンの魔術師(戦士) (Lv5)
魔剣使い(Lv5)
その他(Lv50)
計Lv80


【NPC名】ブリュンヒルデ
【レベル】100
【カルマ値】善(+100)
【種族】半神(異形種)

種族レベル
半神(Lv5)
神霊(Lv3)
その他(Lv7)
計 Lv15

職業レベル
使い魔(サーヴァント)(Lv15)
ガーディアン(Lv15)
聖騎士(Lv5)
神槍使い(ランスマスター)(Lv5)
原初ルーンの魔術師(万能)(Lv5)

愛を分断(わか)つ者(Lv5)

その他(Lv35)
計 Lv85


2人の居住区は第三階層である極寒の地【無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング】にワルキューレ三姉妹であるオルトリンデ、ヒルド、スルーズの3人と共に住んでいる。
当たり一面は常に猛吹雪に晒されており凍傷を始めとするデバフを撒き散らす。氷に対して完全耐性にしていれば防ぐことはできるが氷の完全耐性を弱体化させるのを目的としたモンスターを多数(なんなら全員それ特化)配置しているため油断していると一気にデバフまみれになる。

配置されているモンスターは気配遮断などに優れている以外は特に強くないためちゃんとビルドを組んでいるLv100プレイヤーなら突破はそう難しくない。が、しばらく先に進むと断崖絶壁の中に一つの橋が架けられている。そこでは飛行系スキル、魔法、テレポート系魔法など全てを封じられる代わりに猛吹雪が唯一止む場所でもある。無論、侵入者に対し易々と橋を渡れる構造にしているはずもなく…

余談だがこれらのギミックは吹雪以外の全てアテナ以外のメンツがノリノリで考えたものである。
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