モモンガさんが大好きな小さな守護神   作:紀野感無

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圧☆倒☆的なパンドラ人気 他NPCが10票程度なのにコイツだけ80以上ってどゆことやねん いいぞもっとやれ(




「アテナ様、準備はよろしいですか?」
「うん、ばっちり」

アインズの執務室にいたのは小さな守護神とハニワ顔のアクター。
2人でヒソヒソと話しながら、目的の人物がやってくるのを今か今かと待ち続ける。


ガチャ
「はー、疲れ…」

「「Vielen Dank für Ihre harte Arbeit. Herr Ainz!(訳:お疲れ様です。アインズ様!)」」

「ぐほぉ⁉︎」

件の待ち人ことアインズが部屋に(オフモードで)入ってきた瞬間、2人は高らかに、かなりハイテンションで大袈裟に、しかもドイツ語で出迎える。

その瞬間、血など通っていないはずなのに吐血するアインズが見えたとか。


「ぐ、ぐふっ…。し、死ぬかと思った……。お前なぁ!何してるんだよ!アテナさんも!何パンドラの悪ふざけに…つきあっ……て……」

すぐさま抗議するアインズ。だがアテナを見た瞬間、顎の骨が外れんばかりに大きく開いていく。

「…?あいんず、さん?」

「そ、それは…どう、したんですか…」

その理由はアテナの格好にあった。
なんせ、普段の聖騎士のような装いとは全く違い、軍服に身を染めていたからだった。
パンドラの茶色などの落ち着いた色合いとは対照的に白や金、紅などで装飾されていた。

「ふっふっふ。何を隠そうアインズ様、この!わたくしめが!全身全霊を尽くし!選ばせていただきました!」
「お前が元凶かぁぁぁぁ!今すぐグラスプハートしてやろうか!」

「にあって…ない、ですか?」

「似合ってます!似合ってますけども!ひとまず2人ともそこに正座!」

アインズは何度起きているか分からない精神の強制鎮静化と共に、アテナとパンドラを横に並べ小一時間ほど説教をしたとか。
だが途中から軍服コーディネートについての話になり思い切り脱線をしていたらしい…。





バハルス帝国編
プロローグ ナザリック地下大墳墓の建国へ向けて


「皆、よくぞ集まってくれた」

 

現在は玉座の間。目の前には階層守護者が集まっていて、アルベドとデミウルゴスが私とアインズさんの近くに立つ。

 

 

最近何かと集まること多くない?と思ったけどアインズさんに気のせいですとゴリ押しされてしまった。

 

 

「集まってもらったのは他でもない。今後の作戦について少し方針転換をすることになった。

 

まず第一に、ナザリックはあくまでも人間たちと共存する、という名目で進めていく。表向きはな」

 

アインズさんの言葉に立っていた2人以外の守護者たちやシモベのみんながザワザワする。

それをアルベドが一喝して静かにさせ、続けて話していく。

 

「世界征服をするという点は変わらない。しかし、恐怖と力で支配するのを私もアテナさんも好まない」

「そこで、私やアインズさん『からは』積極的にこの世界に手出しはしない。もちろん、必要最低限の流血を伴う作戦は承認しています。

だけど…」

「至高の御身であるアインズ様、アテナ様、または我らナザリックへ手を出してきた場合は別です。その場合は死なんて生温いと思えるほどの地獄を見てもらう予定となっています」

 

無論、敢えてそうなるよう手引きをすることもありますが、とデミウルゴスが付け加えてくれ、これからの詳細な作戦を話してくれる。

 

「アインズ様、『ヤルダバオト』も今回の作戦に使用してよろしいでしょうか?」

 

「もちろんだ。だがどのように使う?悪魔とアンデットなど、手を組んでいる方が自然だろう?」

 

「はい。ですので…そこを逆手にとります」

 

「ほう?」

 

「ヤルダバオトはアイテムを目的に王都を襲った、と言うことになっております。その目的はモモン様のご活躍により失敗しました。ですので代替案としてこのナザリックの財を狙い、アインズ様達と対立した、という流れを考えております」

 

「わかった。その辺りの采配はデミウルゴスに一任する。さて…ここからはもう一つ議題がある。アテナさん」

「はいっ」

 

アインズさんに言われて立ち上がり、みんなが見やすい位置に立つ。

 

「以前からアインズさんやシグルド、他のみなさんからも言われていましたが…私のこの顔についてです」

 

魔法で適当にかけてもらっていた幻影を取り去り、顔半分を覆っていた火傷痕を露出させると案の定みんながザワザワしだす。特にシャルティアとブリュンヒルデは顔面蒼白になって今にも泣き出しそうだった。

 

「改めて言いますが、この火傷については私自身への戒めのために残しているものです。例え皆の心がどれほど苦しくとも、これを治すことはしません。また、皆さんからの異論を受け付ける気もありません。

 

さて次に……ブリュンヒルデ、シャルティア。私達の前に」

 

「はい…」

「は、はいっ!」

 

2人が私の前に跪くのを待ち、予定通りに進めていく。

 

「以前にも伝えましたが2人に罰を与える気は、私にもアインズさんにもありませんでした。ですが…そのせいで貴女達が苦しく思っているのもまた事実です。なのでここは、2人のためにも信賞必罰に則り、罰を与えたいと思います。……いいですか?アインズさん」

 

「はい。勿論です」

 

「他のみんなは、何か異論ありますか?」

 

念のため問いかけてみるけど特に反対の人はいないらしい。ここで反対されたら引っ込む予定だったけど、いないなら進めてしまおう。

 

「では、2人はこれからの作戦で前線に出ることは控えてもらいます。主に裏方を中心にしてもらい、時には2人より立場が下の子が貴女達を纏める役にもなるでしょう。それが嫌ならば…どんな小さな仕事でも全力で頑張りなさい。その評価によっては再度貴女達を作戦の主軸で使ってもらえるよう、私からアインズさんやアルベド達に進言します。これを以て貴女達への罰とします。何か異論は?」

 

「いえ…ありません…」

「妾も問題ありません!アテナ様のお慈悲に感謝致します!」

 

 

 

 

「では各員、これよりナザリックという国を起こす為の作戦を開始する。皆の働きを期待している」

 

最後にこれからの動きを改めて確認し、アインズさんの一言で締めくくられた。

 

 

 

 


 

 

 

〜バハルス帝国 酒場兼宿屋『歌う林檎亭』〜

 

「よう、おはよう」

「おはようございます」

「おはよ〜」

「おはよう…」

 

食堂に集まったのは4人の男女。うち1人はハーフエルフ。

 

金髪に碧眼、双剣使いのヘッケラン。

顔の輪郭はがっしりした無骨な形で、髪は刈り上げられ、僅かに生えた髭が特徴の神官ロバーデイク。

ハーフエルフで弓使いのイミーナ(ヘッケランとは恋仲)。

10代中盤から後半の女性で、金髪の艶やかな髪は肩口辺りでざっくりと切られているのが特徴の魔法詠唱者(マジック・キャスター)のアルシェ。

 

4人はワーカーチーム『フォーサイト』として、帝国で名を馳せていた。

 

「あれ?あの人は?」

「もうすぐ来ると思うわ」

 

ヘッケランの問いかけにイミーナは苦笑しながら答える。

 

「なんでも、昨日突然なことがあったせいで、よく眠れなかったって」

「突然なこと?」

「わからない。そうとしか言われなかった」

「そーかぁ。じゃあ降りてくるまで適当に朝飯食ってようぜ」

 

アルシェの言葉に疑問を持ちながらも気にする必要も詮索する必要もないと判断したヘッケランは料理を頼んでいく。

 

「ふぁあ…。眠……」

「あっ、ユーさん。こっちこっち!」

 

そこにもう1人の女性が降りてくる。

年齢は恐らく20代後半、と言ったところだろうか。少し幼く見えるが顔つきからは熟練冒険者と同じかそれ以上の雰囲気がある。

 

アルシェと同じ金髪を腰より少し上くらいまで伸ばしており、紅い瞳が特徴で、蛇の刺繍が入ったシスター服…を改造していてかなり動きやすくしていた。

 

『ユー』と呼ばれたその女性は、ボサボサになっていた髪など気にも留めず、4人の元へ向かう。

 

「また…髪ボサボサ…」

「ちゃんと朝の手入れくらいしなさいって言ったでしょ!」

「めんどくさいんだよ…」

 

寝ぼけながら髪の手入れをしてもらっている様は、めんどくさがりな姉の世話をする妹2人、と言ったところだろうか。

ヘッケランとロバーデイクもすでに見慣れた光景からかあまり気にせず食事をしていた。

 

「ユーさん、今回は何があったんで?俺たちに言えることなら教えて欲しいんだけど」

 

「特に面白みのないことさ。強いて言うなら昔の仕事仲間から急に連絡が来ただけ。だから気にしないで大丈夫」

 

「昔の仲間?ユーさん、もう関わる気はないって……」

 

「それとは別の仲間さ。だから心配そうな顔をしないでアルシェ。ヘッケランには恩がある。その恩を捨ててまで君らの元を離れる気はない。だろ?リーダー。それにいつかは抱かれるつもりなんだよ?いい加減受け入れてくれないかな?」

 

「おい待て待て待て!そんな意味深な笑みでこっちをみるな!イミーナちょっと待て!お前の考えてることは何もしていなぁ⁉︎」

 

顰めっ面になったイミーナにスネを蹴られるヘッケラン。イタズラが成功しくすくすと笑うユーに釣られ、ロバーデイクもアルシェも笑みをこぼす。

 

「たっく…最近俺の扱いが酷すぎやしませんかね新人のユーさん?」

「非常に申し訳なく思ってるよ」

「思ってねえ顔だな⁉︎」

「でもだいぶ馴染んできたわね。私としては援護役が増えてくれて大助かり」

「ええ、それに知識も豊富で薬学や野外でのサバイバルにも精通していますし」

「魔法の知識もすごい。他の凄腕マジックキャスターと言われている人たちと比べても遜色ない」

 

急に褒められると思ってなかったのか、ユーは無言で頬を描きながら自前で用意したコーヒーを飲んでいく。ひとしきり騒いで満足したのか、ヘッケランは真面目な顔つきになる。

 

「それじゃあ『会議』といこう。議題は---」

 

 

 


 

 

 

〜ナザリック 執務室〜

 

「アテナさん、ちょっと緊急性の高い仕事ができてしまいまして。執務室まで来てもらえますか?」

 

『わかりま、した。なにか、あったですか?』

 

「カルネ村に配置しておいたルプスレギナがですね、まさかの報連相を怠っていたことが発覚しました。カルネ村崩壊の危機が来てます」

 

『うぇっ?』

 

俺の言葉に素っ頓狂な声をあげながらも、すぐに行きますと言い、メッセージは切れた。

 

「アインズ様、それ程までに緊急性を要することなのでしょうか?」

 

「ああ。特にカルネ村はンフィーレアがいる関係上、ナザリックの次に重要な拠点だ。それを……。はぁ…気が重い」

 

「申し訳ありません。ルプスレギナを配置したのは私です。もっと詳細に命令をしておくべきでした!」

 

「違う違う。カルネ村を守るという命令は遂行しているんだろう?だからアルベドに落ち度は無い。今回の『西の魔蛇』と『東の巨人』の報告をしなかったのはルプスレギナの怠慢だ」

 

アルベドともだいぶ気さくに話すことができるようになった…と思う。まだ壁があるようには感じられるが……この世界に来た時と比べれば天と地の差だろう。

 

「ところでアルベドよ。どうだ?だいぶ…私達と距離は縮んできているようには思うが…」

 

「はい。最初こそ他の守護者やシモベたちは、アインズ様やアテナ様にそんな態度を取るなんて不敬では…と言っていましたが、今ではお二人のお優しい一面を多く見ることができ、嬉しいみたいです。無論!私もです!アインズ様、お世継ぎに関しては是非とも私を!」

 

「待て待て待て!落ち着け!どこからその話になった!」

 

「……アルベド、何してるの?抜け駆けは無しって、言ったよね…?」

 

アインズを押し倒していたアルベドを見たアテナの顔は、過去一不機嫌になっていたらしい(アインズ談)

 

「アルベド、謹慎5日」

「アテナさん、それは罰としては重いような…」

「謹慎5日」

「「……」」

「謹慎10日に延ば…」

「5日で問題ありません!良いなアルベド!」

「は、はいっ!」

 

 

今日も今日とてナザリックは通常運転である。

 

 

 

「それで、どうしたんですか?」

 

「アテナさんは『西の魔蛇』、『東の巨人』について何か報告は来ていますか?」

 

「……?なんですか、それ」

 

「はぁ……やっぱり…。あ、いえ、すいません。カルネ村の近くにあるトブの大森林で二大勢力と言われてるその2つが手を組んでるみたいなんです。ハムスケと同じかそれ以下くらいの強さらしいので、あまり警戒する必要はないとは思いますが…」

 

「カルネ村の人たちにとって、脅威ですね」

 

「そういうことです」

 

「じゃあ、どうします、か?」

 

アルベドのことじゃなくなった途端、少し辿々しい喋り方になったがあまり気にせず、これからルプスレギナを呼び出して問い詰めること、その場にいて欲しいことを伝えると二つ返事でOKしてくれる。本当、アテナさん様々だな…。俺1人だと変な罪悪感を感じていたかもしれない。

 

しばらく経ち、ルプスレギナがやってきた。なぜ呼ばれたのか理解していないようだったが、話を聞いていくうちに思わず「愚か者が!」と強く叱責してしまったのは反省点だ。

 

「ルプスレギナ、一つ聞きたいんですが」

 

「はいっ!どんなことでもお聞きください!」

 

「では…一つ疑問なのですが、ルプスレギナはあの村のことをどう思ってるんですか?アルベドからはしっかり警護するよう言ったと聞いていますが…。それを踏まえての今回の怠慢であれば、それ相応の罰を考えていますが…」

 

「え、えと…その…」

 

「正直に答えなさい」

 

「は、はいっ!その…アインズ様とアテナ様が御身自らお救いになった村で、おもちゃの人間が沢山ある村だと…」

 

「…………。はぁ……。どうしますかアインズさん」

 

ルプスレギナの話を聞いていると、俺たちの間でカルネ村に対する認識が違うことが原因だとわかる。

アテナさんもそれを理解したのか特に叱るようなことはせず俺に任せてくれた。

 

「ルプスレギナよ。今回の件だが、カルネ村に対する認識の違いが原因だ。今一度カルネ村の重要性について説明する。分からないことがあれば遠慮なく聞いてくれ」

 

村で必ず守るべき人間はンフィーレア・バレアレ、エンリ・エモット、リイジー・バレアレ、ネムの4人だということ。ユグドラシルのポーションに限りなく近い、もしくはユグドラシルと同じ効能を持つポーションを作成させていることなどを伝えていく。

 

「以上が、カルネ村が最重要であり、お前に警備させている理由だ。何か質問は?」

 

「いえ!ありません!馬鹿な私へ伝授していただきありがとうございます!罰は如何様にもお受けします!」

 

「今回は罰は与える気はない。だが次は無い。わかったな?」

 

「はい!」

 

「アテナさんは他に何かありますか?」

「いえ、もんだいない、です。ルプスレギナ、下がって良いよ」

 

「ハッ!」

 

ルプスレギナが退出したのを見計らい、俺とアテナさんは大きくため息をついてしまう。

 

「お疲れ様ですアインズ様、アテナ様」

 

「ありがとうアルベド。…今一度外に出しているシモベを集めて、何のための仕事や情報収集なのか伝えておく必要があるかもしれないな」

 

「というよりは…報連相の大事さについて、みんな集めて講習会します?講師はいつもの3人で」

 

「あー、良いかもしれないですね。アルベドよ、ナザリック外へ任務に出ているシモベと今後でる可能性のあるシモベを……そうだな、3日後に集まるよう伝えておいてくれ。そこでアルベド、デミウルゴス、パンドラから報連相について徹底させる講習会を開いてくれないか?以前のセバスの出来事や今回の出来事を引き合いに出しても良い」

 

「畏まりました。では早速、皆に伝えて参ります」

 

「頼んだぞ」

 

アルベドも退出し、俺たちは再度大きくため息をついてしまう。

 

「……少しリラックス、したいです。最近、敬語ばかりで…つかれました…」

「俺は風呂に入りたいですね…」

 

お互い精神的に疲れてしまったのは言うまでも無い。

 

「組織を運営するって……たいへん、なんですね。改めて、アインズさん、すごいなって…」

「俺1人じゃ絶対潰れてましたよ…。アテナさんがいて良かったと改めて思いました…」

 

 




パ「アテナ様、次はどうされます?」
ア「ドイツ語しか喋れなくなったドッキリとかどう?」
パ「ノオッ!次は本当に心臓をキュッとしてドカーンされてしまいます!わたくしが!」

好みが近いからか、アテナとパンドラはより一層親密になっていたとか。
なお企みがバレて本当に心臓を(物理的に)キュッとされたらしい。




【あとがき】

今更ですが注意書きを
2期の内容(リザードマンおよびゲヘナに関係してくる人間達 青の薔薇やブレイン・アングラウスなど)をすっ飛ばしている為、随時補足はしますが
ある程度はアニメもしくは原作など流し見しておいてもらった方がいいかもしれません(露骨なアニメ鑑賞への誘導)

さて…今回終わらせるのにどれだけかかるのやら…

がんばります


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