モモンガさんが大好きな小さな守護神   作:紀野感無

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第三階層守護者
・シグルド
竜特攻に特化させているNPC。守護者序列は4位。デミウルゴスやアルベドほどでは無いがナザリックの中でも優秀な頭脳の持ち主。
本来ならNPC製作上限レベルに達していたナザリックに課金アイテムを使い上限レベルを引き上げることで製作したNPCである。尚レベル上限を引き上げるアイテムは超レアアイテムらしく、それを金にモノを言わせて大量に持ってきた時はモモンガさんがドン引きしたとか。

見た目性格等はFGOまんまである。
基本的な一人称は「当方」だが公の場では「私」になる。

・ブリュンヒルデ
純粋なアタッカーに特化させた戦乙女を主軸に創られているNPC。
シグルドとは夫婦であり、常に一緒にいる。
本来はシグルドとは目を合わせるたびに殺し合う、みたいな設定をどこかで見た記憶があったが、そんなのは嫌だとそこだけ常にラブラブだと改変している。
守護者序列ではそれほど高くないがアンデットに特化させている。

・ワルキューレ三姉妹
個体名『オルトリンデ』『ヒルド』『スルーズ』の三体がいる。レベルは75で3人ともステータス構成は全く同じ。
隠密・情報収集に長けたスキル・装備構成になったいて、分身体と五感を共有でき、更に三姉妹でも情報共有できる(というフレーバーテキスト上での設定だったはずが具現化されている)

ちなみにオルトリンデは甘え下手、ヒルドは真っ直ぐに甘えに行く、スルーズは内心甘えたくとも冷静さを保ちはするがオルトリンデとヒルドがアテナやモモンガ、ブリュンヒルデなどの元へ向かうとしれっと一緒に甘えに行っている。



食堂の守護者(笑)
・エミヤシロウ
得意なことは家事全般
レベルは50弱ではあるけど取ってあるレベルが料理人やら家事職人やら戦闘させる気ゼロなため、おそらくだがレベル30程度ののデス・ナイトにも勝てない。しかし料理だけはナザリックで1.2を争う。


3話 守護神VSコキュートス

俺が爆発系魔法を撃つと同時、アテナさんとコキュートスが互いに走り出した。一体どんな戦いが見らr

 

 

 

ビターーーン!

 

 

 

その瞬間、アテナさんが盛大にずっこけた。顔面から地面に向かって豪快に突っ込んだ。

 

それに思わず口の骨が開きっぱなしになった。

 

大勢集まってしまったNPCもどう言う反応をするのが正解なのかわからないのか、闘技場は静寂に包まれていた。

 

コキュートスも思わず足を止めている。

一旦安否を確認した方がいいと思いアテナさんの傍へ近寄ると勢いよくバッと起き上がった。

 

「な、なひ!い、まの、なひ!もいかい!やりなおし!させてくらさい!」

「わ、わかりました。コキュートスも良いか?」

「モ、モチロンデゴザイマス」

 

心なしかアテナさんの顔が真っ赤になってる、ような気がする。

 

 

 

 

 

この時、俺も含めて皆この数分の記憶が無いとかなんとか(自主的に記憶を封印したとかなんとか)

 

 

 

 

「それ、じゃ。もういかい、おねがいします」

「カシコマリマシタ」

 

「では……はじめ!」

 

 

 

両者が定位置に戻るのを確認して再度爆発系魔法を撃つ。

 

それと同時に(今度はちゃんとずっこけずに)アテナさんもコキュートスも距離を詰め、今度こそアテナさんvsコキュートスの模擬戦は始まった。

 

 

 

 

 

 

コキュートスの4本の腕には神話級アイテム『斬神刀皇』を始め、白銀のハルバート『断頭牙』、そしてブロードソードとメイスを四本の腕それぞれに装備されていた。

 

それに対して私は神器級の『アテネ神の槍』(自分でネーミングしました)、世界級の『守護神の象徴』という円形の盾を装備した。防具も全てが神器級。コキュートス相手ならこれでも不安なところはあるにはある。

 

てか一番の不安はちゃんと動けるのかどうかということですはい。(思い切りずっこけたし)

 

数メートルほどの距離に縮まり、先に動いたのはコキュートスだった。

 

刀を大きく私に向かって振り下ろされる。

 

そんな非現実的なことをされているというのに意外にも私の頭はすごく冷静で怯えることなく真っ直ぐコキュートスの刀を見ていた。

 

特にスキルを使おうとか思わず、盾の芯で刀を受け止める。

ほんの少し手が痺れたけど、それだけだった。

 

今度は左右からハルバートとブロードソードが迫ってくる。

 

「(スキル、受け流し)」

 

刀をハルバード側に受け流してハルバードを、ブロードソードは槍の柄で受け止める。さらに降ってくるのはメイス。流石にこれは受け止めきれないので一歩下がって避け、ガラ空きになったコキュートスの顎を蹴り上げる。

 

けどあんまりダメージは入っていないようですぐさま反撃をしてくる。

刀を再度振ってくるので今度は槍で鍔迫り合いをする。

 

「(さすがコキュートス。すごいなぁ。でもモモンガさんの前で負けられない……よねっ!)」

 

鍔迫り合いから刀を弾き、今度はシールドバッシュというスキルを使ってコキュートスを盾で思い切り殴りつける。

 

「(ゲイ・ボルグ!)」

 

槍の必中投擲スキルを使って力一杯コキュートスに向かって投げつける。

すると防がれはするものの少しHPは削れたのはわかる。

 

その間にさらに近距離に近づき足で槍を受け止め、そのまま蹴り上げ回転させることで切り付ける。

 

もちろんコキュートスもやられ放題というわけではなく、攻撃を受けながらも私の死角からメイスで殴りつけてきて、数メートル吹っ飛ばされる。綺麗に横腹に入って結構痛い。

 

けど我慢できないほどじゃない。

 

「う、ん。ちょうし、良い。もっと、もっともっとやろう、こきゅーとす」

 

「ハッ!オムネ、オカリシマス!」

 

この世界に来る前からは考えられないほど、私は戦いが楽しいと思っていた。

NPCの性格とかがフレーバーテキストまんま反映されてるぽいってモモンガさん言ってたし、私も自分につけたフレーバーテキストとか守護神とかの設定に引っ張られてたりして

 

 

 

そんなまさか……ね。

 

 

 

 

 

 

「(そうか、あんまり意識したことなかったけどあの人たっちさんの攻撃を短時間とはいえ防御できるんだっけ。マグレ、たまたまだって言ってたけど普通にすごいことだよな。にしても終始笑顔じゃないか。よほど楽しいんだろうなぁ。俺も思い切り戦闘してみたいな)」

 

アテナさんとコキュートスの戦闘は控えめに言って素晴らしいの一言だった。

模擬戦ではなく、もはや一つの作品とでもいうべきだろうか。

 

コキュートスが仕掛けアテナさんが受け流し、アテナさんが仕掛けコキュートスは真正面から受け止める。

体格差や武器数の差など何もないかのように激しく攻防を続けていた。

 

 

が、そんな至高の時間もすぐに終わりを告げた。

 

HPを確認するライフ・エッセンスという魔法を使いこまめに確認していたところ、HPの減りは殆ど変わりなかったから本当に接戦だったのだろうと予測できる。

 

HPバーを注意深く見つめていたとき、決着の時は来た。

 

 

『そこまで!』

 

 

俺の声で2人の動きがピタッと止まる。

 

「たった今、HPを半分失ったことを確認した。

勝者は……

 

 

 

アテナさん!」

 

俺の宣言でこの場にいるすべてのNPCが沸いた。

その当事者のアテナさんは耳を塞いでいたけど俺を見つけると同時に満面の笑みで

 

 

「ぶいっ!」

 

 

ピースをしてきてなんとも言えない感情になり『ああこれが子を持つ親の気持ちかぁ』なんて思ったりしたのは内緒だ。

 

 

2人の傍へ近寄り声をかける。

 

「2人とも、見事であった」

 

「勿体無キ御言葉デゴザイマス!」

「あいがと、ごあいまふ」

 

「コキュートスよ、アテナさんとのHP差は僅差だった。どちらも互いに譲らない素晴らしい勝負だった。どうだった?アテナさんと戦ってみた感想は」

 

「不敬カモシレナイノデスガ、マルデ舞踊。ダンスノヨウニ美シク見惚レテシマイマシタ」

 

「だそうですよ。アテナさん」

「うぅ、そなに、うつくしく、ないでふ。でも、ありがとうこきゅーとす」

 

真っ直ぐ誉められたのが恥ずかしいのか手で顔を覆っていたアテナさんを見て思わずほっこりしてしまった(強制的に沈められてしまったが))

 

「アテナさん、それにコキュートスよ。今回素晴らしいものを見せてくれた褒美を与えたいと思うのだが、何か希望があるなら遠慮なく言ってくれ」

 

コキュートスはそれに対して遠慮していたがアテナさんは何かを考え込んでいた。

 

「ならももんがさん。いっしょにおでかけしたい、です」

 

「お出掛け、ですか?」

「はい。そと、いっしょにみにいきたいです。せばすが、ほしぞらまんてんっていってたので」

「わかりました。機会を見てお誘いしますね」

「あいがとうごらいまふ」

 

その程度ならばご褒美でなくてもいつでも付き合うんだけどな、と思いつつこのイベントの終わりを会場のみんなに告げる。

 

「それでは皆の者!本日の催し物はこれにて終了だ!今一度素晴らしい戦闘をした2人を讃えようではないか!」

 

その瞬間に今日一番の熱量でNPC達が沸く。

アテナさんがびっくりしすぎて耳を塞ぎながら目を白黒させていたけど、今回だけは許して欲しかった。

 

 

こんなにも素晴らしい人なのだから自慢したくなるし讃えてほしくもなるだろう?

 

 

 

 

 

 

「アテナさん。今夜どうでしょうか?」

「こんや、ですか?」

「はい。少しお忍びで外へ出てみようかと」

「わか、りました。あけておきます」

「ありがとうございます。では、時間になったらまたお呼びしますので」

 

モモンガさんから伝言(メッセージ)でそう言われ、表面上には出さなかったけどかなり浮かれていた、と思う。だってや隣にいたエミヤがめっちゃくちゃニヤニヤしながらこっちを見てるんだもの。

 

「なにかへんだった?」

「いやなに。実に良い笑顔だったぞマスター。正に恋する乙女の顔だった」

「むー!」

「ちょっと待とうかマスター。謝るからそのポカポカはやめよう。俺たちのレベル差を考えてくれまいか。その様子のマスターは可愛らしいが普通に死んでしまう。主に私が」

 

そう言われると踏みとどまらざるを得ない。

でもちょっと不満だ。

 

「悪かった。からかったのは悪かったからそんな目で見つめないでくれ。罪悪感がすごいから」

「じゃあ、これから第三階層、いくからついてきて」

「それくらいお安い御用だ」

「ふぶきの、たいさくそうび、なしで」

「私に死ねと?」

 

 

 

 

 

 

〜第三階層 永久凍土帝国〜

 

「わぁ……」

「相変わらず物凄い吹雪だ」

 

一面雪景色な第三階層。

私が無理言って許可をもらって課金アイテムを使いまくってこの形になったんだっけ。(エミヤはお菓子を作ってもらうという条件付きで吹雪対策をokしました)

 

遠くに山が一つ、一面雪景色で常に猛吹雪が吹いている。対策してたとしても甘かったら凍傷デバフがほぼ百パー起きる猛吹雪。

しばらく進むと見えてくるのは飛行系魔法、飛行系スキルを妨害する断崖絶壁。中央にあるのは一つの橋。

 

今見ても思う

 

 

無理ゲーかな?

いや確かに攻略させる気はそもそも無かったけども。

 

 

これを作った後にモモンガさんにやり過ぎだって言われたっけ。

雪山にいるモンスターの高レベル(しかも妨害特化型)を片っ端から配置して、しかも橋を渡った後に待ち構えてるのはシグルドとブリュンヒルデ。そしてブリュンヒルデの三つ子の妹。

 

うん、無理ゲーかな?

 

いやこれでも2000人の大侵攻の時には突破されてるから。うん、私悪くない。

 

「(うわぁ、こわっ)」

 

橋を渡っている最中に好奇心から下を見てしまったことを後悔しそうなくらいには、うん、怖かったですはい。

 

「おやアテナ様にエミヤ様。どうされたのですか?」

「しぐるどと、ぶるんひるでにあいにきました。このさきにあるきゅうけいしょに、よんでもらえますか?」

「畏まりました。少々お待ちください」

 

橋を渡り切った後にいた白いフードを深く被って光の槍を持った人にシグルドとブリュンヒルデを呼んできてもらうように頼み、さらに先に足をすすめる。

 

しばらく進むと氷の小さな城があった。

大体5階建ての建物くらいの大きさかな?

 

「しつれいしまs」

「マスターーーー!!!」

「いたっ」

 

氷の扉を開けると同時に誰かに懐に飛び込まれた。というより勢いよく抱きつかれた。

想定外のことで思わず倒れてしまう。

 

が、そんな私に構わずずっと頬をスリスリしてきているのが私の胸に。

 

「ヒルド。マスターが困惑してるから離れなさい」

「そうです。それに抜け駆けは無しだと言ったでしょう。オルトリンデだって今でこそ冷静ですがマスターが来ると聞いて感情が爆発して私に身だしなみを聞きにくるほどだったのですから」

「ちょっスルーズ⁉︎それ言わない約束!」

「いいじゃんか!お姉様たちだけ会えて私たち会えなかったんだから少しくらいはっちゃけても!ね!マスター!」

 

出迎えてきたのは例の三つ子。

 

長女オルトリンデ 次女ヒルド 末っ子スルーズ。

 

 

元ネタの昔のゲームでは姉妹設定とかは無かったので私が勝手に決めただけなんですけどもね。

見た目は元にしたゲームまんまです。はい。手抜きでごめんなさい。

 

というかそれよりも大きな声すぎて頭がぐわんぐわんする。

 

「ヒルド殿。おそらくだがマスターは唐突な耳元での大声で混乱している」

「あっ⁉︎ご、ごめんなさい!」

「だ、だいりょうふ。きにひてないから」

 

エミヤが離れるよう促してくれたおかげで少し落ち着く。

周りを見渡すと目的の2人がまだきていなかった。

 

「あれ、ぶりゅん、ひるでと、しぐるどは?」

「お姉様達ならすぐに来られると思います」

「うんうん。あ、噂をすれば」

「来られましたね」

 

ヒルドとオルトリンデが撫でてほしいとか言うので頭を撫でてあげてると奥の扉が開き、そこから2人のNPCが出てくる。

 

「遅くなり申し訳ありませんマスター」

「お待たせ、しました……」

 

「ううん。きにひないで」

 

しっかしいまだにサ行とハ行がうまく言えません助けてください。エミヤが後ろでお母さんのような目をしながらこっちを見てます。これスパルタ教室が待ってるパターンです。

 

「しかしながら、当方達へどのようなご用件で?」

「ううん、とくになにかある、わけじゃなくて。すこしみんなとおはなし、したくて」

「お話、ですか」

「うん。えみやとごはんつくってきたから、いっしょにたべよ?」

「しかし、従者の身でそのような……」

 

「え?食べないんですか?」「てっきり即答するものかと」「お姉様並みにマスターに好感を抱いているシグルド様なのに?」

「貴方……心に正直に……。マスターと……ご一緒したくないのですか?」

「シグルド殿の分も頑張って作ってきたというのに、シグルド殿は食べたくないのか。残念だ」

 

ブリュンヒルデと三姉妹は一緒に食べる気満々で準備をテキパキとしていた。

シグルドはというと全員に煽られてメガネがパリーンと割れたかのような幻覚が見えた気がする。

 

「し、しかしだな……」

 

と、まだ渋る。

 

「しぐるど、だめ?」

 

こうなれば最後の手段、『情に訴えかける』です。

なぜかシグルドのメガネが砕け散る幻覚が見えたような気がする。

 

「わ、わかりました。当方もご一緒させていただきます」

 

「うん、ありがとう」

 

こうしてしばらくの間私の作った子達となんてことない、平和なひとときを私は思う存分堪能した。




感想、評価をくださった方ありがとうございました。
このプロットの持ち主も喜んでいました。

また久しぶりに評価バーに色がついたので私もうれしいです。

オーバーロードに似つかわしく無いほのぼのとしたものを目指して頑張っていきます


読んでくださりありがとうございました。
感想や評価などを下さるととてもうれしいです。
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