モモンガさんが大好きな小さな守護神   作:紀野感無

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〜バハルス帝国〜

「準備は順調か」
「はっ。問題ありません。5日も猶予がありますから、万が一…いや億が一にも陛下の顔に泥を塗る可能性は無いように徹底させております」
「頼むぞ。失敗した時は私の首が飛ぶだけでは済まないからな」

バハルス帝国の皇帝は、先日ワーカーに調査させた遺跡の住人からの警告を思い返す。
何故5日後という日時を指定し謝罪に来るよう要求したのかを考える。自分が向こうの立場なら、相手に優位性を持たせないためにももっと早く来させる。何か策略でも巡らせているのか?

もしくは5日でこちらの情勢を把握し、傀儡にでもするつもりなのか。

「……考えても埒があかないな」

5日後に向かうのはワーカー共が1日で全滅する魔窟。
念には念を入れて準備するに越したことはない。

「(……そういえば、ワーカーでも特に有名になりつつある例の金髪ワーカー……アレを雇うのも手か?)」




「……?なんか寒気した」





アインズ誕生日パーティー 準備編

〜宴会場〜

 

「このような飾り付けでどうでしょうかアテナ様」

「ばっちり!さすがあうら!」

 

 

「マスター、ケーキは時間通りに仕上がる予定だ。他の料理も時間通りに」

「ありがと!」

 

 

「みーんな、プレゼントの準備は、どう、ですか」

 

殆どの子からはいい返事がくる。だけど数人だけあまり良い感じじゃなさそう。

 

えーと……(エミヤが作ってくれた)計画書だと、飾り付けはほぼ終わりだし、お手伝いに行こう。

 

まずは……

 

 

 

 

 

 

〜一方その頃 エ・ランテルでは〜

 

「あっ!モモンさん!お元気そうでなによりです!」

 

「これはこれは。『漆黒の剣』の皆様。お久しぶりです。どうですか、あれから冒険者稼業の方は」

 

「お恥ずかしながら。まだまだです」

 

冒険者組合では、帝国の依頼を終えた冒険者モモンとチーム『漆黒の剣』のリーダー、ペテルが会話に花を咲かせていた。

 

「おや…ですが、その首のプレート…」

 

「あっ、そうでした!実はですね、つい先日、ゴールドへ昇格できたんです!」

 

「おお。素晴らしいですね。おめでとうございます」

 

「ありがとうございます。ですがモモンさん達に比べたらまだまだ……」

 

「いえ。そのプレートは貴方達の努力の証です。驕るならまだしも、謙遜をする必要はありません。これからのご活躍をお祈りします。そして何れは、また共に仕事をしましょう」

 

「〜〜……っ!ありがとうございます!」

 

エ・ランテルの最高峰の冒険者、アダマンタイト級まで最速で上り詰めたモモンからの激励に、ペテルは涙を浮かべながら頭を下げる。それを何とか宥め、これからの予定を軽く話していく。

 

「ほう。それではカルネ村まで?」

 

「はい。ンフィーレアさんからの依頼で、ポーションの素材を届けに行くんです」

 

「それは丁度よかった」

 

「…?と言うと?」

 

「実は私も、依頼と言うわけではないのですがカルネ村…正確にはその近くにあるトブの大森林のとある地域に用があるのです。宜しければご一緒しませんか?」

 

「本当ですか⁉︎あ、ですが…」

 

「?」

 

「その、モモンさん達までご一緒となると、おそらく依頼料の問題が出てきてしまうのでは…」

 

「なるほど。それならご心配無用かと。あくまでも『たまたま、目的地が同じだった』だけですから。冒険者協会やンフィーレアさんには後で私から話を通しておきますよ」

 

「…!なるほど、ありがとうございます!では、是非ともご一緒させて貰えませんか!」

 

「勿論です。こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

〜場所は戻り宴会場(仮)〜

 

「どうかなマスター」

「わぁ……すごい……」

 

トブの大森林、その奥地にある湖畔の周辺は、綺麗に様変わりしていた。

とは言っても樹を伐採とかはあんまりやらず必要最低限に開拓し、長テーブルがたくさん置かれ、その近くには簡易厨房が。

並べてある料理も精進料理からザお肉!みたいな料理、サラダなんかまでたくさん並べてあり、食べるの明日なのに大丈夫なのかと思ったけど保存の魔法をかけてもらったから問題ないとか。

仮に食べきれなくても持ち帰る算段もあるみたいだから、その辺を気にしなくてもいいと。

 

とある一角には大小様々な(と言ってもどれも手で持てる程度の大きさの)プレゼントがたくさん置かれていた。本当は名前を貰ってる子達みんなに用意してもらう予定だったけど、パンクする未来が見えるとエミヤに止められました。その為、アルベド筆頭に階層守護者、人型の領域守護者、セバス達プレアデスのみんな、ワルキューレ三姉妹の子達だけに用意してもらった。

 

用意しないよう頼んだ子達はというと、私のプレゼントがちょっと特殊仕様なのでそちらに参加してもらうことで事なきを得ました。

 

上に大きく掲げられた横断幕には『HAPPY BIRTHDAY』の文字、その下にはアインズさんの絵が描かれているものもくっついていた。

 

アインズさん専用の席は、玉座の間のような豪華なものではなく、ちょっと質素な造り(というか、普通の椅子)に、みんなが手作りした色紙の花やその他いろいろな装飾が施されていた。

最初はデミウルゴス達が「玉座の間には劣るが素晴らしいものを!」と言っていたのでなんとか頑張って止めました。えらいわたし

 

司会進行は一応予定としてはエミヤになっている。

と言っても、殆どやる事は無く、開始の挨拶や食事の掛け声をする程度。

つまり、好きなように食べて好きなようにお話しするパーティみたいなもんですね。手抜きとかいわないでくださいお願いします。

 

ひとまず会場は完成、料理もあとは手の込んだものを完成させるだけらしいのでエミヤなど少数で問題ないらしく、それ以外のみんなは仕事の為にナザリックや各仕事場へ戻っていった。

 

「あとは……私の、完成させるだけ」

 

パンドラと一緒に作った(レアリティだけは)神器級のアイテム。

実は完成しているわけじゃなくて、もうひと手間必要になる。

 

その為にも1人1人みんなの元へ足を運ぶ必要がある。

守護者のみんなは最後に回るとして、まずは第2階層から……。

 

が、がんばろう。うん。がんばる

 

 

 

 

〜日付の変わる3時間前〜

 

「お、おわった…」

 

なんとか、本当になんとか終わった。時間も余裕を持とうと思ってたのに気づいたらこんな時間に。

にしても……分かっていたけど皆アインズさんのこと大好きなんだな……。

でも1番嬉しかったのは、みんなが口を揃えて「優しいアインズ様が沢山見れて嬉しい」と言ってくれたことだった。まさかアインズさんとの計画の結果がこんな形で見れることになるとは思わなかった。

 

「あとはアインズさんが、帰ってきてから……」

 

必要なものリストと自分のアイテムボックスの二つと睨めっこしながら、足りないものがないかを念には念を込めて確認していく。

そして私がやることも…。

 

「うん、パンドラ達と何度も練習したし、大丈夫……大丈夫……」

 

そんなこんなで気づいたら約束の時間が迫っていた。

予定だともうすぐアインズさんが……

 

なんて思ってると伝言(メッセージ)の魔法が飛んできた。

 

『お疲れ様ですアテナさん』

 

『おつかれ、さまです。あいんずさん』

 

『ハムスケの用事も無事終わりましたので、そちらに合流できます。どちらに行けば宜しいですか?』

 

『ナザリックの円卓の間に、おねがいしま、す。私もそこにいますから』

 

『分かりました。少々お待ちくださいね』

 

それから数分後、漆黒の鎧に身を包んだアインズさんと簡易的な服装に身を包んだナーベラルが転移してくる。すぐに装備を普段使いのものへ戻していたけど。

 

「お待たせしました」

「いえ、ぜんぜんです。あ、ナーベラル、ありがとうね。それじゃあ、これから…」

「ハッ!承知しております。それでは、失礼します!」

 

ナーベラルにも事前に伝えていたからか、特に何か言及されることなくこの場を離れていく。

 

「……」

「? どう、したですか?」

「あ、いえ。ナーベラルにしては珍しくすんなりいなくなったなぁと」

「…きのせい、だと思いますよ?」

「そうですかね?特に問題は無さそうなので大丈夫だとは思いますが。それでアテナさん。一体どうしたんですか?」

 

予想通り、時間を空けてくれと頼んでおいた事について聞かれたので、一緒に行きたい場所がある事、その場所について安全確保はみんながやってくれている事、できれば簡易的でラフな格好になってもらうようにお願いする。

 

アインズさんは二つ返事で了承してくれ、自室へ装備を取りに戻った。

今のうちに私も着替えにいこう。

 

 

 

 

 

「一体どうしたんだろう。アテナさんにしては珍しい」

 

アテナさんの要望に合うラフな格好があるかはわからないが、とりあえず適当にローブをはじめとした適当な装備を取り出してみる。

と言っても、俺自身が魔法詠唱者(マジック・キャスター)だからか取っておいた装備はローブばかりなんだけど。

 

「……お、これとか良さげじゃないか?」

 

空色を基調とした簡易なローブが目につき、それを試しに装備してみる。……うん、シャルティア達と戦ったときの茶色のローブの色が変わっただけだなこれ。違うと言えば腕周りの部分が肘までしか布に覆われていないあたりか?

 

ま、これでいいか。

 

メッセージをアテナさんに使い、数コール鳴ったところで繋がる。

 

「アテナさん、こちらは準備終わりました」

 

『え⁉︎も、もう、ですか⁉︎』

 

「はい。着替えるだけなのでちゃちゃっと済みました。この後はどちらへ向かえば?」

 

『さ、さっきと同じ、ところ、おねがいします。私、もう少しかかる、です』

 

「わかりました。ではお待ちしていますね」

 

 

 

「お待たせ、しま、した」

「いえ、全然待っていま……せ……」

「?」

 

それから数十分経ち、円卓の間にアテナさんがやってくる。

その装いはいつもの白を基調とした、鎧と巫女服が合わさった戦巫女とでも呼ぶのが相応しい装備ではなく、黒を基調とした(こういっちゃなんだが)かなりラフな薄着を、下には濃い紫のスカートを着てた。特に、その。何がとは言わないけど上半身の側面部分はほとんど肌が見えているので目のやり場に困る。

 

「アテナさん、その装備は…」

「私がアバター作るのに、参考にしたゲームキャラクターのを、真似して作ったやつ、です。NON装備(幽都)って、いいます。普段着みたいな、ものです」

 

ああ、そういえばアテナさんはアテナさんでかなりの凝り性だったっけ。

昔流行ったパズルゲームに出てくる戦女神アテナに似せて作ったらしいから、この装備もそれに付随して作ったんだろう。

 

 

ただそれはそれとして目のやり場に困る。

特に上半身。一歩間違えたら見えたらいけないところまで見えてしまいそうなんですけど。

 

 

「アテナさん、非常に、非常に可愛らしいです。とても似合っています」

 

「ッ⁉︎あ、ありがとう、ございます…」

 

顔を真っ赤にする彼女へ、できれば何か上着か何かを渡そうと思ったが、記憶している限りだと女性物なんて持ってるわけがなく。

 

「(出来る限り顔のあたりを見るように心がけよう…)」

 

「…?どうしたんですか?」

 

「何でもありません。それはそうと、これからどちらへ?何かありましたっけ?」

 

「んー……ナイショ、です。場所だけ教えちゃうと、トブの大森林です」

 

「それはまた、なぜ」

 

「ナイショ、です。あいんずさん、驚いて欲しいので、目隠し、していいですか?」

 

「ええ、構いませんよ」

 

その場に屈み、頭の位置を下げる事でアテナさんが俺の後ろから目隠しをつける。

 

「それじゃあ、出発します」

「わかりました」

 

 

 





ちなみに、アテナの装いはパズドラの闇アテナ(闇光のほう)まんまだったりする

手抜きだって?そうだよ(開き直り)



さて、次回は誕生日パーティー編
ちなみにアインズ様の誕生日については、調べても出ませんでした。

あのガイコツ主人公、リアルの情報少なすぎんよ。
それはそうと、がんばりまっす。

それでは読んでくださりありがとうございました
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