ゾンビブレイド「グルルルル……」 ゾンビアイスマン「ブフ~~~……」
スピード「……どうやらうまく撒けたみたいだな」
ケイト「アンタ、一人だけ先に逃げたでしょ。足速いからって」
スピード「隠れ場所を見つけるためだ。実際この隠れ家を発見しただろ」
ウィッカン「この建物に認識阻害の魔法を展開しておく。少しは時間が稼げるはずだ」FOOOO……
ハルクリング「ヴィジョン、下ろすよ」ドサッ
ヴィジョン『EEE……ありがとう……ございます』バチバチ
キャシー「ああ、ヴィジョン。かわいそうに」
エリ「いや、ロボットだから噛まれてもゾンビにならなくて済んだんだ。ある意味運がいい」
ウィッカン「ロボットじゃなくてシンセゾイド」
エリ「アメリカ、いつになればポータルを開ける?」
アメリカ「多少キツいけど……あと10分くらいは休ませてほしい」
エリ「ビリー、それまで魔法は保つか?」
ウィッカン「あくまで気休め程度だからね。このまま静かにしていればバレないハズ――」
<PEEEEEEEEEEEEEEEEEE!
ヴィジョン『あ、すみません。私のエラー音です。盲腸のあたりに異常があるみたいです』
ウィッカン「えっ」
ゾンビアントマン「グラアァァアアアアアア!」BAKOOOOOOOOOMMM!
キャシー「わー! 見つかっちゃったあー!」
エリ「アメリカ! ポータルを開け! 今スグ!」
アメリカ「ああっ! クソッ! やってやるよ!」
☆<BOOOOOOOOOOOOMMM!
エリ「行け行け行け! みんな飛び込むんだ!」
ゾンビアントマン「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
ハルクリング「わああああああああああああああ!」
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ハルクリング「どわあっ!」ドサッ
アメリカ「はあ……はあ……しんどっ……もう今日は店じまいだかんな」ゼイゼイ
ウィッカン「な、なんとか逃げ切ったみたいだね……」
スピード「こんどはどんな世界なんだ……?」
ケイト「またバケモノの世界じゃないわよね……」
エリ「ヴィジョン、調べてくれ」
ヴィジョン『スキャン終了しました。ここは――』
ソーレックス「キシャアアアアアアアアアアアア!」GLUNCHHH!
ヴィジョン『HOGEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!』
キャシー「わあちゃああああああ!」
エリ「なんてこった! ヴィジョンがまた喰われちまった!」
スピード「このひとでなしー!」
ソーレックス「ペッ!」ベシャ
ケイト「は、吐き捨てた。肉じゃなかったから……」
ウルヴァリンラプトル「ギキャアアアーーー!」 アイアンマンプテラ「グエェーーー!」
ウィッカン「こ、ここは恐竜の世界だー!」
エリ「アメリカ! ポータルを!」
アメリカ「んな無茶な――」
ソーレックス「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!」
アメリカ「~~~っ! ええい! やったらぁ! だらっしゃあああああ!」
☆<BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMM!
エリ「GO! GO! GO! 行け行け行け!」
ソーレックス「グワアアアアアアアアアアアアアアア!」
ハルクリング「ほああああああああああああああ!」
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルクリング「どへあっ!」ドサッ
エリ「UHHH……皆無事か?」
ケイト「なんとかね……でもアメリカが……」
アメリカ「ハッ…! ハアッ……! ハア……! ……クッソ……ダメだ……無理しすぎたっ……しばらくポータルは開けそうにない……」
ウィッカン「ありがとうアメリカ。君のおかげで助かったよ」
キャシー「ヴィジョンはダメだったけど」
ヴィジョン『GGG……EEE……』バチバチ
ケイト「病院に連れてってあげないと。いや修理屋かな? 車の修理工でいいのかな」
スピード「なんにせよここがどんな世界かだ。見たところ普通の世界っぽいが……」
エリ「アメリカ、ここが君の世界なのか?」
アメリカ「……いや、違う。似ているけど――」
<BOOOOOOOMMM!
ケイト「!? な、何!?」
アボミネーション「GGRRRAAAAAAAAAAAAAAHHHHH!」
スピード「な、なんかハルクっぽいヤツが暴れてるぞ! でもどこか魚っぽい……?」
ウィッカン「あれはアボミネーションだ。ハルク並の巨体とパワーを持つ危険なヤツだよ」
キャシー「どうしてスーパーヴィランってああも街中で暴れるんだろう」
エリ「状況が飲み込めんが見て見ぬフリはできない! いくぞみんな!」
アボミネーション・・・ハルクと同等以上のパワーを持つスーパーヴィラン。本名エミル・ブロンスキー
魚のエラのようなものが着いたハルク似のパワーキャラだが、人間の姿には戻れない
<CLANGGG!
アボミネーション「RAGHH……!」ジロリ
ハルクリング「パトリオット、君のシールドスローあんまり効いてないっぽいぞ」
エリ「くそ、キャップのようにはいかないか」
アボミネーション「RRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAGGGGHHHHH!」
エリ「来るぞ!」
ケイト「!」
\BOOOOOMM!/
ケイト「ありがと。でもわざわざギリギリで助けてくれるなんて、なんだか恩着せがましいと思わない?」
スピード「お礼はいいよ」
アボミネーション「GGGGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHH!」
キャシー「二人とも! 油断しちゃ――」
>WHAAMM!<
スピード「!」
ケイト「な、なに……あれ……!? 巨大な……拳!?」
Ms.マーベル「そこまでよ大者さん。スマッシュの時間はおしまい。ここから正義の花道よ!」
ハルクリング「だ、誰だあれ?」
ウィッカン「わからない。コスチュームからしてヒーローっぽいけど……見たことないヒーローだ」
カマラ(Ms.マーベル)「私はMs.マーベル。ここは危ないから下がってて!」
ウィッカン「Ms.マーベル!? ブロンドじゃないじゃないか」
ハルクリング「それに能力も全然違うぞ」
アボミネーション「RRRRRAAAAAAAAAAA!」
THWIP!>
/KICK!/
アボミネーション「RRRGGGHHHHH!」
シルク「カマラだけじゃない。私達もいるわよ」チャクチ
カマラ「ちょっとシルク! 本名言わないでよ! マナー違反でしょ!」
ハルクリング「こ、今度は女の子版のスパイダーマン!?」
ウィッカン「また知らないヒーローだぁ!」
スピード「ふーん、美人じゃん」
<VVVEEEEEEEEEEEE!
アボミネーション「AAAAIIIEEEEEEEEEEEE!」
アイアンハート『リパルサー出力82%。あなたくらいならこれで十分ね』
ハルクリング「さらにはちっちゃいアイアンマンんん~~~!?」
ウィッカン「知らないヒーロー見本市だああああああ!」
ケイト「なんかアナタ達ハシャいでない?」
Ms.マーベル・・・ひょんなことからスーパーパワーを得たヒーローオタクの少女。本名カマラ・カーン
元々MARVELヒーローが大好きでファンフィクを自作するほど。特にキャプテンマーベル(キャロル・ダンバース)の大ファンでコードネームは彼女の以前のものを拝借した
能力は身体を自在に変形させるもの。身体を部分的に巨大化させたりもできるので、拳を大きくして殴ったりすることが多い
シルク・・・かつてスパイダーマン(ピーター)が遺伝子操作されたクモに噛まれた日、同じクモに噛まれた少女。本名シンディ・ムーン
パワーを得て以降、とある事情で十年以上監禁されており、近年ようやく陽の下に出てこれた
能力はスパイダーマンと同じく怪力や超身体能力、危機を察知するスパイダーセンスに加え、身体から直接糸も出せる
コミックでは(ピーターほどではないが)大人として描かれているが、このバースではティーンエイジャーという設定
アイアンハート・・・自作でアイアンマンに迫るアーマーを作り上げた天才少女。本名リリ・ウィリアムズ
アイアンマン(トニー)本人も目を置く才能の持ち主で、彼が昏睡状態に陥った際にその意志を継ぐ形でアイアンハートとして活動するようになった
能力は超ハイテクアーマーと天才的頭脳
アボミネーション「RRGGGHHHHH……」ガクリ
<FOOOOOMMM……!>
アイアンハート『フォースフィールド展開完了。これでもう安心よ。ラフトに転送するわ』PI
カマラ「二人ともご苦労さま。まったく、いい加減“クローン”の相手をするのもウンザリね」
シルク「そんな悩みももう終わりよ。ヤツの居場所を突き止めた今、直接叩いて決着をつけよう」
カマラ「ええ!でも……その前に、あなたたち!」ビシッ
キャシー「えっ、は、はい」キヲツケッ
カマラ「そのコスチュームイケてるわね! ハンドメイドなの!? かなり手が込んでるし愛情が注がれてるのもわかる! イイわっ! グーよグーッ!」
エリ「な、なんだ? どういうノリだこの子」
シルク「気にしないで。カマラはヒーローオタクなの」
カマラ「その衣装はアスガルド人モチーフ? それにあなたはハルクに似てるわ! あなたのカッコもホークアイでしょ! すっごくいいわ! めっちゃナイス!」
ウィッカン「ありがとう。君もステキな衣装だね」
ハルクリング「そのでっかいイナズママーク、ミズマーベルへのリスペクトを感じるよ。イカスだな」
カマラ「そうでしょそうでしょ! ありがとう! 自分でも気に入ってるのこのコスチューム!」
シルク「オタク談義はさておき、あのアボミネーションのクローンに立ち向かうなんて勇気あるのね」
キャシー「クローン?」
アイアンハート『ここ最近、スーパーヴィランのクローンがよく暴れてるの。パワーも知性も本物には劣るけど、厄介な相手よ』
ウィッカン「スーパーヴィランのクローン軍団……想像しただけでため息が出るな」
カマラ「アベンジャーズのコスプレする気持ちは十二分に分かるけど、それでも素人がスーパーヴィランと戦うなんて危険よ。コスプレはルールとマナーを守って楽しまないと」
エリ「こ、コスプレだと!? 誰がコスプレ……あっ、俺が一番コスプレだわ」
スピード「君達何者なんだ? この世界でのアイアンマンやスパイダーマンのサイドキックか何かか?」
カマラ「私はMs.マーベル、こっちの彼女がシルク、そしてアイアンハート」
アイアンマン『世界の平和と自由を守るヒーローチーム……』
シルク「私達が“アベンジャーズ”よ」
エリ「なっ! なっ! ぬゎんだってぇぇ~~~~~!?」
アスガルド人モチーフ~・・・当初ウィッカンはアスガーディアン(アスガルド人)と名乗っていた
俺が一番コスプレ~・・・エリ(パトリオット)のコスチュームは第二次大戦中のキャプテンアメリカの相棒であるバッキー少年を模している
ウィッカン「君達がアベンジャーズ!?」
ハルクリング「子供じゃないか!」
エリ「そんなの信じられるもんか! しかも女の子だし!」
ケイト「エリ、聞こえてるんだけどー?」
スピード「わかった、君達はアベンジャーズの下部チームだろ? 見たところティーンエイジャーだし、キッズアベンジャーズとかアベンジャーガールズとかそういう感じのアレだよな?」
シルク「いいえ、正真正銘正規のアベンジャーズよ」
カマラ「ツイッターのアカウントにも公式マーク付き」
ハルクリング「ついったーってなに?」
アメリカ「どうやらこの世界のアベンジャーズは彼女達十代のヒーローで構成されてるらしいね」
エリ「じゃ、じゃあキャップはどこ行ったんだよ? ソーは? トニースタークは?」
カマラ「彼らは引退したわ。ヒーローだっていつまでも現役じゃいられないからね」
アイアンハート『今は英雄年金で悠々自適な暮らしをしてるの。タヒチで』
シルク「で、新しい世代のヒーローである私達がアベンジャーズを継いだのよ」
ウィッカン「僕らの知ってるアベンジャーは皆隠居してるってことか……」
アイアンハート『そういうあなた達は何者? 私のアーマーによるとあなた達のデータが公的には一切存在してないのだけど』
ハルクリング「俺達は――」
エリ「こことは違う世界からやって来たアベンジャーズだ」キリッ
ケイト「ヤング、ね」
ついったーってなに~・・・この時期のヤングアベンジャーズが刊行されていたのは2000年代半ば。なので今から見るとけっこう昔に当たる
シルク「そう……ヤングアベンジャーズ……ヤング、ね」
エリ「おい、なんでそこ強調するんだ」
カマラ「違う世界からやってきたって……別のアースのヒーローなの!? スゴイ! マルチバースの無限の可能性の一つなのね! インフィニットアースズのスーパーヒーロー!」
シルク「カマラ、他社のイベントを連想する単語は避けなさい」
アメリカ「私はアメリカ・チャベス。私の世界を救うために助っ人を求めてやって来た。Ms.マーベル、シルク、アイアンハート……あなた達も力を貸してくれない?」
エリ「なに!? ちょっと待てよ。俺達だけで十分だろ。十代の女の子を仲間になんて危険で不安だし背中を任せられないぞ!」
ケイト「エ~リ~?」
エリ「すまん女性軽視じゃないんだすまん」
シルク「さっきから随分私達のことを見下してるようだけどそっちこそ子供じゃない。私達はアベンジャーズとして修羅場をくぐり抜けてきたわ。あなた達の方がヒーローとして心配なんだけど」
エリ「舐めるなよ! 俺達は征服者カーンを倒したことだってあるんだ!」
シルク「カーン? あんなの1ダースは倒したわ」
エリ「クローンだろ!」
キャシー「ちょっとちょっと、ケンカする必要なんてない。私達はヒーロー仲間なんだから、協力して世界を救いましょう」
シルク「……そうね。あなたの言う通りだわ」
カマラ「でもその前に一つ、私達からもお願いがあるの」
キャシー「?」
カマラ「私達のこの世界は今、“ミスターシニスター”が造るクローン軍団の脅威にさらされてる。ヤツはヴィランのクローンをどんどん差し向けてきているの」
アイアンハート『私達の仲間もヤツに攫われてしまった……今度はヒーロー達のクローンを造る気よ』
シルク「そうはさせない! その前にヤツを倒す!」
カマラ「だけど……恐らくシニスターだけじゃない。裏で糸を引いてる黒幕がいるハズよ」
アイアンハート『お願い。攫われた仲間達を助け出すのに協力して。私達の世界を守るのに手を貸して』
スピード「……こりゃまた面倒なことになってるらしいな」
ハルクリング「シニスターだけじゃなく謎の黒幕まで相手となると何が待ってるかわからない。危険な戦いになるな」
ケイト「でも、答えは決まってるわよね」
エリ「ああ……俺達も協力する。一緒に世界を救おう」
「では、君達も我が輩の敵ということになるな」
カマラ「!」
\KA-BOOOOOOOOOOOOOOMMM!/
ウィッカン「ゴホッ……ゴホッ……な、なんだ!?」
ケイト「ありがとうアイアンマン。フィールドで守ってくれたのね」
アイアンハート『どういたしまして。それと私はアイアンハートよ』
スピード「今の攻撃は……」
エリ「!」
レッドスカル「小童が何人増えたところで我が輩の計画に支障は無い……このレッドスカルの偉大な野望を何人たりとも邪魔させんわ!」