ヤングアベンジャーズ「少年期の終わり」   作:ゼブラーの野郎

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♯5 KIDS WAR

 ――アベンジャーズタワー

 

 

ピーター「――って子供ばっかりじゃないか!」ガクー

 

アメリカ「そうは言うけどピーター、彼らは別世界のアベンジャーズだ。ここに来る前に別の世界でも戦ってきた心強い味方だよ」

 

ピーター「だけどティーンエイジャーの少年少女を戦いに巻き込むなんて……」

 

グウェン「アベンジャーズもFFもX-MENもいない今、手段を選んでる場合じゃないって言ったのはあなたでしょ」

 

ピーター「アメリカ、グウェン、そしてマイルス、僕は本心では君達を戦わせたくない。子供だからね。だから他の世界のアベンジャーズを呼んできてくれとアメリカに頼んだ。でも連れて来たのがまたまた子供じゃ本末転倒だよ」

 

マイルス「たしかに未成年のヒーロー活動は禁止されてる。でもそんなこと言ってる場合じゃない。あなただって十代の頃からずっとスパイダーマンをやってるじゃないか」

 

ピーター「……」

 

アメリカ「ピーター、彼らは本物のヒーローだ。少しは頼ってみてもいいんじゃないか?」

 

ピーター「……わかった。だが危ないと思ったらすぐに手を引かせる。君達もだ」

 

 

エリ「話し合いは終わったか? だったら質問したいことが山ほどあるんだが」

 

ピーター「君は異世界のバッキー・バーンズ? それともキャプテンアメリカの子孫とか?」

 

エリ「俺はパトリオット。このアベンジャーズのリーダーだ」

 

ケイト「ヤング、ね」

 

ウィッカン「そ、それよりも! スパイダーマンが簡単に素顔を晒していいんですか? それにアベンジャーズの創設メンバーって……」

 

ピーター「君達の世界ではどうか知らないけど、僕は世間に正体を公表している。強大なヴィランと戦うためにトニーやピム博士らとアベンジャーズを結成したんだ」

 

スピード「俺達の世界とは色々歴史が違うみたいだな」

 

ハルクリング「アメリカ、君の世界もなかなかおもしろおかしい世界らしいな」

 

アメリカ「実はあたしはこの世界の生まれじゃないんだ。元々は別の……遠い世界で生まれた。色々あってこの世界に流れ着いたんだ」

 

キャシー「そうなんだ。流浪の民なんだね」

 

ケイト「私が知る限り一番タフな女の子だわ」

 

グウェン「アメリカ、パワーが不調だったのによく戻ってこれたわね」

 

アメリカ「まあね。ポータルを開く度にキツかったけど、少しずつ調子が戻ってきた。今なら数分間隔でポータルを開けるくらいだよ」

 

ケイト「ねえ、それより……この世界のヒーロー達が全滅したって本当なの? とても信じられないんだけど……」

 

ピーター「それは……」

 

 

ロキ「嘘じゃないさ」

 

 

 

 ロキ・・・雷神ソーの弟にして悪戯の神。霜の巨人の王の息子として生まれたがソーの父オーディンによって育てられた

 嘘で人を欺くだけでなく幻覚や魔法も行使できる。アスガルド人としての身体能力もあるので普通の人間よりもはるかに強い

 元祖アベンジャーズが結成するきっかけもロキによるものだった

 

 この世界の生まれじゃない~・・・アメリカは『ユートピア・パラレル』という次元世界で二人の女性の間に生まれた。

 

 

 

ケイト「ロキ!?」バッ

 

ウィッカン「なんでロキがここに……って、なんかちっこい気が」

 

エリ「わかった! ロキの息子だ!」

 

キッド・ロキ「残念ながらちょっと違うな。俺は生まれ変わったんだよ。文字通りな」

 

ピーター「彼は間違い無くアスガルドのロキだが、色々あって改心したんだ。昔はよく僕達アベンジャーズと対立したけどソーや彼の母親の尽力で子供として転生したんだ」

 

マイルス「もう地球を滅ぼそうとかアスガルドの王座を狙おうとするのはやめたんだって。まあイタズラはしょっちゅうやるけど」

 

ロキ「気付いたのさ。王になっても面倒事や他人のケツをふくことばかりで全然楽しくないって。俺は自由でいたいのさ」

 

アメリカ「いつまでも子供のままイタズラしてたいってだけだろ」

 

キャシー「ロキが味方なんて不思議な感じだね」

 

ケイト「もう一つ質問。アメリカはこの世界に危機が迫ってるって言ってたけど……詳しく聞かせてくれる?」

 

ピーター「……数日前、“アイツ”が宣戦布告をしてきた。悪党にとっちゃアベンジャーズもFFもいない今、絶好のチャンスってわけさ」

 

 ピーター「予告された襲撃は今日……なんとか間に合って良かったけど、“アイツ”はとんでもないスーパーヴィランだ。出来れば君達を戦わせたくない」

 

 ピーター「それでも今は……大勢の命がかかった一大事だ。戦わずして“アイツ”に屈するわけにはいかない……みんな、手を貸してくれるか」

 

ハルクリング「もちろんだ!」

 

ケイト「ところでスパイダーマン、その“アイツ”って一体――」

 

 

 <ASSEMBLE! ASSEMBLE! ASSEMBLE!

 

マイルス「アベンジャーズ警報発令! 街で事件発生の報せだ!」

 

スピード「なにその警報」

 

マイルス「ピーター、みんな、行こう! 僕らがやらなきゃ誰がやる!」

 

エリ「よし、俺達の……異世界のアベンジャーズの力を見せてやるさ!」

 

ケイト「ヤングだけどね」

 

 

 

 キッド・ロキ・・・とある事件でロキが殺され、後に子供の姿で転生した。ソーと和解し、ヴィランではなくヒーロー側につくことを選んだ

 コミックの展開ではアメリカ・チャベスと同じく後のヤングアベンジャーズに加わった

 

 

 

 ――ニューヨーク

 

 <THWIP

 

マイルス「親愛なる隣人、スパイダーマンの登場だよ」チャクチ

 

エリ「そしてアベンジャーズもな」ザッ

 

ケイト「ヤング、ね」

 

エリ「しつこいぞケイト。いちいち付け足すな」

 

ケイト「だって実際子供だし」

 

グウェン「みんな見て。警報の原因はアレみたいよ」

 

 

 <CHOOOOOMM!

 

 「わー!あぶなーい!」 「みんな逃げてー!」 「バケモンだー!」

 

ヴェノム「RRrrrrr……」

 

 

ピーター「エディ!? どうして彼が街を襲ってるんだ!?」

 

スピード「知り合いなのか?」

 

ピーター「あれは共生生物シンビオートを纏ったエディという男だ。昔は僕とずっと対立してた。一方的にキラわれててね。でも長い戦いの末に改心したんだ」

 

 ピーター「元々僕個人を付け狙ってたけど悪事を働くやつじゃなかったんだ。ましてや罪無き人を襲うなんてしない。僕と折り合いをつけてからは弱き者達の守り人として悪人と戦っていたんだけど……」

 

スピード「どー見てもいい人じゃないぞ。ビルや路上をしっちゃかめっちゃかに壊してる」

 

ピーター「おぅいエディ! なにやってるんだ! 酔っ払ってるっからってやっていいことと悪いことがあるぞ!」

 

ヴェノム「パアァーカァー……待ってたぜ」ニタァ

 

 <FSHOOOOOMP! FSHOOOOOMP! FSHOOOOOMP!

 

ピーター「! 危ないっ!」

 

エリ「うわっ!」FOOOMMP!

 

キャシー「わっ!」FOOOMP!

 

ウィッカン「!」

 

ハルクリング「ビリー!」バッ! FOOOMP!

 

ウィッカン「!?……テディ!」

 

ピーター「シンビオートだ……! 共生体を分離させて寄生させたんだ。つまり三人は……彼らはヴェノムになった!」

 

シンビオートパトリオット「SSHAAAAAAAA!」

 

シンビオートスタチュア「KKYYYAAAAA!」

 

シンビオートハルクリング「GGRRRAAAAAAAA!」

 

 

 

 ヴェノム・・・地球外から来た共生生物シンビオートを纏った超人。スパイダーマンのヴィランでもあるが共闘することもある。本名エディ・ブロック

 元々ピーター個人に恨みを持ってはいたが後にわだかまりを解消し、虐げられる人々を守るために戦うようになった。一人称はエディとシンビオートを指して『俺達』

 能力はスパイダーマンに似たもので基本的に上回っている。また、スパイダーセンス(危機感知能力)を無効化できるので、スパイダーマンにとって天敵と言える

 

 

 ヴェノムになった~・・・シンビオートは分裂して他の人間に取り付くことができる。より凶悪なカーネイジを始め、似た能力を持つ者が複数派生している

 シンビオートをばらまく爆弾がニューヨークに落とされ、市民がヴェノム化する事件もあった

 

 

 

グウェン「うわあ! 増殖タイプのエイリアンなの!? ピーターよくこんなのと何年も戦ってたわね」

 

ケイト「エリ! キャシー! テディ! 気をしっかりもって!」

 

ピーター「ダメだ。シンビオートの弱点は高周波か炎だ。無理矢理剥がすのは得策じゃない」

 

ケイト「!……わかった。三人は私達でなんとかする。スパイダーマン、あなたはあの大元を」

 

ピーター「ああ、僕がなんとか――」

 

マイルス「僕がやる!」THWIP!

 

ピーター「マイルス!? ダメだ! 君にはまだ早――」

 

マイルス「ヴェノムにヴェノムブラストを食らわせてやるのが8つの頃からの夢だったんだ!」FZAAAKK!

 

 \スカッ\ ガシッ!

 

マイルス「あっ! 足を掴まれ――」

 

ヴェノム「遅い」

 

 BAMMMMM!>

 

マイルス「ぐべっ!」

 

グウェン「よくもマイルスをイジメたわね!」THWIP! THWIP!

 

ヴェノム「弱いぞ」ガシ!

 

グウェン「わわわっ! ウェブを引っ張るなんてズルい!」

 

 <SWOOOSH SLAMM!

 

グウェン「ARGHH!」

 

ヴェノム「お前らのような弱虫がスパイダーマンを名乗るなんてな。パーカーはもっと強く、もっと素早く、もっと賢かったぞ!」

 

ピーター「よせよエディ。おだてて油断させよったってそうはいかないぞ」THWIP! KICK!

 

ヴェノム「GAHH!……そうだ、このキックの深さ、角度……これこそ本物のスパイダーマンだ。そうだよなパーカー」ニヤァ

 

ピーター(エディの様子が明らかにおかしい……まさか“ヤツ”が何か仕組んだのか……!?)

 

ヴェノム「さあ! きやがれスパイダーマン! 最後の勝負だぁ!」

 

 

 

ウィッカン「テディ! 僕だよ! ビリーだ! 正気に戻って――」

 

シンビオートハルクリング「GRAAAAAHHHHH!」

 

スピード「危ない!」SPEED!

 

 \CHOOOOM!/

 

ウィッカン「っ!……あ、ありがとう。助けてくれて……」

 

スピード「なにやってんだ! 今のアイツは敵なんだぞ。説得できる状態じゃないんだ」

 

ウィッカン「で、でも……テディは僕をかばってああなったんだ。僕がなんとかしないと……僕の声ならきっと彼に届くはず――」

 

スピード「しっかりしろビリー! アベンジャーだろっ!」

 

ウィッカン「!」

 

スピード「動揺するのはわかるが本当に仲間のことを思うなら冷静に対応するんだ。俺達なら出来る。いや、すべきだ!」

 

ウィッカン「……ありがとうトミー。少し落ち着いたよ。なんだかお兄ちゃんみたいだね」

 

スピード「バカいえ。俺は弟の方が気が楽でいい」

 

アメリカ「ちょっと、なにわけわかんないこと言ってんの。ケイトをアシストするんだ。さっさと片付けよう」

 

スピード「いいぜ、10秒間だけ付き合ってやるよ」

 

ウィッカン「よぅし! みんなを助けよう! 僕達ヤングアベンジャーズの友情パワーで!」

 

スピード「うへ、こんなガキっぽいこと言うヤツが兄弟だったら苦労するぜ」

 

 

 

ピーター「君らしくないぞエディ。アンタは子供をブったりするようなヤツじゃないだろ。なにがあったんだ」THWIP

 

ヴェノム「俺達はお前をブチのめせればそれでいい。それだけが望みだ!」THWIP

 

ピーター「僕をおびき寄せるために街で暴れたり子供を殴ったりしたのか?罪無き人々を傷付けることなんてしない男だっただろ」THWIP

 

ヴェノム「だまれ!」THWIP

 

ピーター「僕とのわだかまりも水に流して自分の力を人々のために使うと決めたハズだ。君は根は悪い人間じゃない。悪党に成り下がるのかい?」THWIP

 

ヴェノム「……俺は……俺達は昔の自分に戻りたかったんだ! 何も気にせずただお前との戦いを純粋に楽しんでいたあの頃に!」

 

 ヴェノム「わ、悪くない気分だった……正義の為に戦うのは……みんなに感謝されて……だが何か満たされなかった……もう一度周りを気にせずお前と心ゆくまで戦いたかったんだ!」

 

 ヴェノム「正義だの悪だのそんなことはどうでもいい。俺達は俺達のやりたいことをやるんだ!」

 

 ヴェノム「おかげで……今はいい気分だぜ」

 

ピーター「……ほんとにそうかい?」

 

 

 

ケイト「弱点は高周波音波って言ってたわね。ちょうどおあつらえ向きな矢があるわ」スッ……

 

アメリカ「マジで色んな矢があるんだな。小腹が空いたからチーズバーガー矢くんない?」

 

シンビオートパトリオット「KSSYYYAAAAAAAAA!」グワッ

 

ケイト「アメリカ、ふざけてる場合じゃない。エリの盾が邪魔だわ。お願い」

 

アメリカ「OK」ポキポキ

 

シンビオートパトリオット「KWWAAAAAAAAA!」ブォン!

 

アメリカ「どらぁ!」BACOMMM!

 

ケイト「今だ! ソニックブラストアローをプレゼントするわ」SHOT!

 

 <RREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!

 

シンビオートパトリオット「GGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」SKREEEEEEE!

 

エリ「――……ぐっ……うう……す、すまんケイト……一つ貸しだな……」

 

ケイト「二つよ。一つ目はデートを途中でキャンセルされたやつ」

 

エリ「おい……冗談だろ。ありゃ俺の落ち度じゃない。それにデートなんかじゃなかったってば」

 

ケイト「よかった。いつものエリに戻ったわね」ニッ

 

 

アメリカ「次いくぞオラァ!」ブォン!

 

シンビオートハルクリング「KKSSHHHAAAAAAAAA!」バサァ! バッサバッサ

 

アメリカ「あっくそっ! 飛んで逃げた!」

 

ウィッカン「テディは変身能力で翼を生やせるんだ」

 

アメリカ「あたしだって本調子なら飛べるんだぞ! いい気になるなよ!」コノヤロー

 

ウィッカン「僕が彼の動きを止める。止まれ止まれ止まれ止まれ……チンカラホイ!」FOOOOM!

 

シンビオートハルクリング「!?」ピタァリッ

 

ウィッカン「今だケイト!」

 

ケイト「アイアイ!」SHOT

 

 <RRREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!

 

アメリカ「魔法で動きを止めて射貫くか。大したコンビプレーだな。あたしも飛行能力が使えるんだけど披露するまでもなかったね」

 

シンビオートハルクリング「AAARRRGGGHHHHHHHHHHHHHHHH!」バサバサ……

 

 \ASPHALT!/

 

ケイト「ありゃ、墜落しちゃった。大丈夫テディー?」

 

ハルクリング「GGHHHH……あ、ああ……なんとか……ありがとケイト、ビリー」

 

ケイト「さあ、後はキャシーだけだけど――」

 

シンビオートスタチュア「KSSYYHHAAAAAAAAAAAAAAAA!」ZOOOM! ZOOOM!

 

ケイト「巨大化した状態じゃシンビオートに覆われている面積が大きすぎて引き剥がせないわ。手を考えないと」

 

スピード「ケイト、その超音波アローをありったけよこしてくれ」

 

ケイト「なにするつもり?」ジャラ

 

スピード「巨大化したキャシーの体表を駆け抜けて、全身に矢を突き立てる。全身至る箇所に音波をくらえばきっと剥がれるさ」

 

ケイト「なるほど。でもキャシーの胸とかヘンなトコ触ったら目ン玉に矢をブッ刺すからね」

 

スピード「バカ、そんなことするもんか」

 

ケイト「そりゃそうか。ごめんヘンなこと言って」

 

スピード「頬にキスするだけさ」

 

ケイト「やっぱブッ刺す」スッ

 

スピード「やめろやめろ! 冗談だってば冗談!」

 

シンビオートスタチュア「GGRRRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」

 

ケイト「ほら、ふざけてないで人助けしなさい」

 

スピード「はいはい。最近の女の子ってのはタフだよな……」

 

シンビオートスタチュア「GGGAAAAAAAAAAAAAAA!」グワァ!

 

スピード「今助けるぞキャシー。FLASH(一瞬)のうちにな」

 

 

 >>>SPEEEEEEEEEEEEEEEEED!>>>

 

 

スピード「――ケイト! 今だ!」

 

シンビオートスタチュア「RRA?」

 

ケイト「超音波の大合唱よ」ポチ

 

 \RREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!/

 

シンビオートスタチュア「AAAAAAAAAAAAAAAAAA!」

 

キャシー「――……げほっ、げほ……あ、ありがとう……トミー……」

 

ウィッカン「さすがだね、兄弟」ポン

 

スピード「生まれつきのスピード狂なのさ」

 

 

 

 \SLLAAAAAAMMMM!/

 

ピーター「RGHHHッ!……ゴホッ……つ、強くなったねエディ。ジム通いでも始めた……?」

 

ヴェノム「楽しいなァパーカー。お前と戦ってる時だけが俺達が俺達でいられる。さア立ちやがれ。もっともっとやり合おうぜェ……!」

 

ピーター(凶暴性だけじゃなくパワーも増してる……このままじゃ……)

 

グウェン「ピーターから離れなさいこのモンスター!」THWIP!THWIP!

 

ヴェノム「ハズレだ」THWAP!

 

グウェン「うっ!」FOOOMMP

 

ヴェノム「指をくわえて大人しく見てろ。お前らニセのスパイダーマンじゃ相手にならねェんだよ。なあパァーカァー?」

 

 

マイルス「――やいヴェノム。偉そうに言ってるけどホントのとこは僕達が怖いんだろ?」ザッ

 

ヴェノム「あァ?」

 

マイルス「僕やグウェンのように若いスパイダーマンを相手にする勇気がないんだろう。ロートルのオジンなピーター相手じゃなきゃ戦えないんだ。違うか?」

 

ピーター「よ、よせマイルス! 挑発するんじゃない!」

 

ヴェノム「チビ助……俺達を怒らせたいのか?」

 

マイルス「“俺達”ね。一人じゃなんにも出来ない証拠だよな」

 

ヴェノム「いいだろう。先にテメェから始末してやる!」グオッ!

 

 >BAAAAPPP!<

 

ヴェノム「!?……こ、これは……」ベッチャアァ~

 

マイルス「可燃性ウェブカートリッジを破裂させたのさ。近距離まで近づけるのは骨が折れたし僕も多少とばっちりくらうけど、これでアンタは頭からガソリンをかぶったも同然だ」

 

 マイルス「ところで……今のアンタにヴェノムブラストを打ち込んだらどうなると思う?」ZAAAK……

 

ピーター「マイルス! ダメだ!」

 

ヴェノム「バカな! テメェも火だるまに――」

 

マイルス「FLAME ON!」<ZZZPPPRRRRAAAAATTTTT!

 

 >BBOOOOOWWWWWWWWWWWWWW!<

 

ヴェノム「AAAIIIEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」BBOOOWWWW!

 

ピーター「マイルス!」THWIP!

 

マイルス「――……」

 

ピーター「マイルス! 返事をしろ! マイルス!」

 

マイルス「――……ピーター……大丈夫だよ……」

 

ピーター「なんてことを……自分もろとも着火するなんて」

 

マイルス「あなただってそうしただろ……? 運がいいことにちょっと火傷したくらいで済んだ」

 

ピーター「……ああ、本当に運がいい」

 

エディ「――……う……ぐ……うう……」

 

 <SHOT CLANG CLANG CLANG

 

ケイト「戦闘不能のヴェノムをチェーンアローで拘束したわ。これにて一件落着ね」

 

スピード「マジでなんでもアリだなその矢筒」

 

 

 <CLAP CLAP CLAP

 

ロキ「お見事。なんとか尖兵を倒すことができたな」

 

アメリカ「あ? どういうことだロキ。いきなり現れて何言ってんだ」

 

ロキ「全部“ヤツ”が仕組んだことさ。ヴェノムは“ヤツ”につけ込まれたんだ。心の奥に抑えてた嫉妬心を膨れ上がらせて暴れさせたのさ」

 

 ロキ「なぜかって? 最後のアベンジャーであるスパイダーマンにぶつけて疲弊させるためさ」

 

ピーター「……ロキ、何を言ってるんだ」

 

ロキ「俺も“ヤツ”の誘いを受けたよ。正直迷ったがね、今の俺は子供だし、“ヤツ”とコトを構えるのは避けたい。だから話に乗ったんだ」スッ

 

キャシー「……なに、その水晶玉みたいなの」

 

ロキ「アスガルドの宝物庫から拝借した。コイツに呪文を唱えりゃ周囲一帯を完全なる障壁で覆う。解除の呪文を唱えない限り何があっても破れないバリアをね」

 

グウェン「まさか……あなた!」

 

ロキ「そのまさかさ。さあ、呪文を唱えるとするか。ポコペンポコペン ダ~レガツツイタ……」ムニョムニョ……

 

 

 \FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMMM……/

 

 

ロキ「これでニューヨークは完全に封鎖された。外にも出れないし中にも入れない。つまるところ……逃げ場はないってわけだ」

 

 

 「ご苦労だった、悪戯の神よ」

 

エリ「!」

 

ウィッカン「まさか……“ヤツ”って……彼のこと?」

 

キャシー「そんな……あの男が……!」

 

ハルクリング「こいつは……参った……」

 

 

ドクタードゥーム「ヒーローどもよ、貴様らの命運もここまでだ。DOOM IS COMING AND DOOMSDAY IS COMING!(ドゥームが来たりて終末をもたらす!)」

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