「直接出迎えることが出来ず申し訳ありません。」
「いやいや、急な訪問だったから仕方がないさ。」
執務室に提督より多めの勲章を付けた男が入ってくる。
彼は提督と仲が良い訓練学校の上司だった人間である。
長崎での用事が終わった後、ついでに佐世保へ話があると言うことでやって来たのだ。
「前置きはなしで本題へいこう、あの二人はどういった性格や艤装を持っていた?」
二人とは無論かつらぎとあきづきである。
「根はしっかりしていています。また艤装は我々の所持装備を凌駕する見たこともない性能や武器を有しています。」
「所属などについては?」
「元日本国海上自衛隊第一護衛隊群第一護衛隊所属だと言っていました。現在は日本海軍に協力してもらう代わりに物資や施設などを貸し出すという形で落ち着いています。」
「何とか敵対は避けることが出来たのか。」
「はい。」
「よかった…これであの新種がこちらの南西諸島方面に来ても何とか迎撃は出来そうだ…。」
上官は二人が日本海軍側に留まるかどうかをかなり気にしていたらしい。
「あれそんなに強いんですか?」
「横須賀の連合艦隊が七隻大破しながら何とか追い返したほどだ、油断ならん。あと名前は空母棲鬼1 IIIになったぞ。」
「空母型…の新種は厄介ですね。(だせぇ…ネーミングセンスどうなってんだ。)」
「にしても新種の深海棲艦に続いて見たこともない艦娘…イレギュラーはイレギュラーを呼び寄せるってか?」
「すんません洒落にならないです…。」
「まぁ話したかったのはこれだけだ。」
上官は話に区切りを付けた。
「正門までお送りします。」
「はっはっは、気持ちだけでいいよ。」
「そうですか…それではまたお越し下さい。」
「分かった。」バタン
「…1 IIIねぇ…。新手の強力な新種か。」
提督は一人呟く。
「やっぱりタイミング的にもなんか因果関係とかありそうなんだけどな~。」
「変な研究施設もあったし…分からんことだらけだ。」
そんな感じで提督はしばらくぼやいていた。
余談であるが、空母棲鬼1 IIIと名付けられたそれは最初少し変わった風貌をしている空母棲鬼という認識をされていただけであった。
海軍上層部は突然現れたこれを何処かのはぐれた個体だと判断し、艦隊を向かわせた。
出撃した艦隊も「なにやら突起が増えただけ、護衛もいないから」と思い不用意に近づいてしまったため攻撃を受けたのである。
まず最初に驚いたことは武装や航空機搭載数の多さである。
航空機は憶測であるが単艦で約400機だと見積もられている。
次に射程距離と探知距離の長さである。
空母が搭載している砲にしては妙に長く、電探と思われる物も日本海軍の最新型を超える性能であるようだった。
結局艦隊は撤退を余儀なくされ、現在でも討伐には至っていない。
空母棲鬼1 III(ワン マークスリー)と読みます。
だせぇって思うかも知れないがこんくらいしか思いつかんかった。
名前の由来は言うまでも無くXperia1 III。
次機種変するときはあれが欲しい。