ストックに余裕があるので投稿しました。
「瑞鶴、ちょっといいか?」
「なに?磯風。」
「今無線から何か聞こえた。」
「何かって何よ?敵艦隊の通信とか?」
「いや、暗号化されていないようだ。」
磯風が不思議に思いながら無線と向き合っている。
確かに無線から雑音混じりで何か聞こえなくもない。
「なにこれ?」
「呼びかけているようだが周波数が少しずれてるのかもしれん。」
すると無線が雑音混じりで声を流し始める。
『ーー ー、こちら日本 海上自 所属護 艦かつ ぎ、貴 隊との通 を行いたい。』
通信の半分くらいは聞き取れなかったが内容は把握できた。
「ん~聞いたことない部隊ね。貴艦隊って私達のこと?通信したいみたいだけど。」
「周りに他の艦隊がいないからそうでは?」
念のためレーダーで確認する。
「皆何かレーダーに映ってる?」
「阿武隈異常ありません。」
「初風異常な~し。」
「朝霜異常ないよ~。」
「天霧異常なし。」
全員レーダーに反応がない。かなり遠くにいるらしい。
「磯風、対応して?」
『…分かった。こちら日本海軍佐世保鎮守府第2艦隊所属磯風。』
『ザザザ…こ ら護 艦 らぎ、貴艦に聞きたい が るの。現在地を て欲しい だ れど。』
また聞き取れなくもない通信が送られてくる。
『現在地を知りたいのか?貴艦隊がいる場所は分からないが我々は小笠原諸島近海を航行している。』
しばしの沈黙。
『突然で し訳な が貴 隊と合流 た 。』
通信は艦隊との合流を求めてきた。
「瑞鶴、どうすればいい。」
「えっ!?え~っと…どこの所属か分からない以上合流は危険だと思うけど…。」
「でも救助要請だったら?」
初風が割って入る。
「救助要請?」
「あまり知られたくない任務を遂行してたけど何かしらの事情で合流せざるを得ない、とかね。」
「少なくとも攻撃の意思はないようだしいいんじゃないか?」
天霧も賛成する。
「攻撃隊発艦させておけば?」
朝霜も肯定派らしい。
「…合流させる、瑞鶴、いいか?」
磯風も乗った。
「皆賛成みたいだし仕方ないか…。攻撃隊発艦!磯風、合流許可出して。」
『こちら佐世保第2艦隊、合流を許可する。』
『感謝 る。そ の位置 知って ので今から う 』
通信はこちらの位置を知っているらしい。
「おや、向こうさんはこちらの位置を知っているらしい。」
「え」
「瑞鶴もまだまだだな。」
磯風に索敵能力をいじられてしまった。
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「8時方向に2隻の所属不明艦を確認!」
天霧が叫ぶ。
「嘘!?レーダーには映ってないよ!?」
朝霜が混乱しながら反応する。
「レーダーの故障か?いやしかし…。」
磯風は一人で呟いている。
反応はそれぞれだ。
「レーダーに映らない艦…一体…。」
瑞鶴が疑問を解決しようと思考を回転させていると…。
『もしもし?合流許可を出したのはあなたたちの艦隊で間違いないかしら?』
通信が入る。雑音は嘘のように消えている。
周波数を特定出来たらしい。
『間違いない、我々だ。君達は一体どこの所属か教えて欲しいのだが。』
磯風が直ぐに返信を送る。
『私達は元日本国海上自衛隊第一護衛隊群第一護衛隊所属のかつらぎとあきづきよ。』
今度ははっきり所属を聞き取ることが出来たが、日本国という部分以外は全く知らない単語だった。
『海上自衛隊?第一護衛隊群?それに元ってどういうこと?』
初風が聞き返す。
『2人とも引退して除籍済み、おまけに解体されているってこと。気がつくと海の上にいたの。何が何だか…。』
相手も自分たちの境遇をよく分かっていないようだ。
気がつくと海の上にいたと言う点は普通の艦娘と同じである。
『それより無線越しでは話しにくいから隣まで行っていいかしら。』
「…いいか?」
磯風が問う。
「見たところ空母型に単装砲と機関銃だけの巡洋艦だし、いざとなればやるわよ。」
瑞鶴はかなり余裕を持っている。
見た目の武装の少なさやレーダーに映らないということは彼女にとって、さほど問題ではないらしい。
「「「「了解。」」」」
大量の文をコピーするのが面倒くさいので結構分割してます。