慣れてきました。合流シーンです。
「初めまして、合流許可感謝するわ。私は護衛艦かつらぎよ。」
「護衛艦あきづきです。」
二人は合流に関して感謝を述べ自己紹介をした。
「初めまして、佐世保の磯風、瑞鶴、阿武隈、初風、朝霜、天霧だ。」
磯風が全員をまとめて紹介する。
「早速で申し訳ないけど、あなたたちが所属していた海上自衛隊ってなに?」
瑞鶴が代表として話を進める。
他の面々は黙って聞いている。
「自衛隊を知らないの?日本を防衛するための組織よ。私達は日本の海を守る海上自衛隊所属だったのよ。」
「自衛隊?日本の海を守る組織なら日本海軍でしょ?」
「???…日本は憲法で軍隊の保有は禁じられているわよ?一般常識よ。」
「いや、そんな憲法日本にないわよ?」
二人の間の何かが決定的に違うため一向に進まない会話が続く。
「確かに戦後制定はされたけど深海棲艦との戦争に呼応してすぐに改正されたわ。」
瑞鶴がこいつ何言ってんだという顔で言う。
「…。」
「…?」
ふと瑞鶴があることを思い付き質問する。
「ねぇ、あなたっていつ就役したの?」
「就役?実艦なら2028年だけど。」
さらっと飛び出した2028年という単語。
それは佐世保艦隊を驚愕させるには十分な威力を秘めていた。
「「「「「「2028年!?!?!?」」」」」」
「…誰も彼もうるさいわね。別に驚くような事ないでしょ?」
「かつらぎさん、嫌な予感がします…。」
あきづきの感はよく当たる。嫌なときに。
初風がそっと付け加える。
「今1972年よ?…。」
……。
「「…は?」」
ほら、当たった。
(…これ、いわゆるパラレルワールドとかいうんじゃないのか?)ヒソヒソ
(あ~ありそう。)ヒソヒソ
(あたし聞いたことあるぜ、それ。)ヒソヒソ
自分たちの後ろで朝霜と阿武隈、天霧がオカルトチックな話をしている。
「なぁ、深海棲艦を知ってるか?」
磯風が恐る恐る聞く。
「なにそれ?宇宙人か何か?それともゲームの敵かしら。」
残りの3人も同意せざる得えない答えが返ってくる。
「第二次世界大戦って知ってる?」
瑞鶴が聞く。
「何?馬鹿にしてるの?連合国と枢軸国の戦いでしょ。日本は大東亜共栄圏だったけど。」
今度の答えは普通だった。
「あなたたちパラレルワールドは分かる?」
「知ってるわ…。ああ、何となく全貌が見えてきたわ。」
かつらぎが頭を抱え始めた。
「第二次世界大戦後のどこかで分岐した世界に来てしまった、ということですかね。それも過去に。」
あきづきが1番言って欲しくないことを言ってしまった…。
そして訪れる沈黙。
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両方の世界の流れを確認した。
すごい違った。
そしてかつらぎは崩れ落ちた。
「何でこんなことに…。」グハッ
かつらぎが今にも泣きそうな声と顔で呟く。
「やっと中露を押さえ込んで除籍して激動の人生を終えることが出来たと思ったのにぃ…。」
あきづきが背中を撫でている。
「かつらぎさぁん、泣かないで~。」
そこへ瑞鶴がやってくる。
「あの~とりあえずうちの提督に連絡しようか?ほら、燃料食料のこともあるし…。」
「あ…お願いします。」
あきづきがかつらぎの代わりに応える。
「佐世保鎮守府へ、こちら第2艦隊旗艦瑞鶴。応答願います。」
「ーーこちら佐世保鎮守府提督、瑞鶴どうした?」
「提督さん、連れて帰りたい娘がいるんだけど、いい?」
「?、いいぞ。今までいちいち許可取ることなんてしなかっただろ?」
「じゃあ2028年生まれの娘連れて帰るね。」
「????????」
提督の頭ははてなで埋め尽くされた。
2028年?どういうこと?と思う。
「…2028年?」
「うん、未来で就役して退役、解体されたって言ってるよ。」
「???????????????」
ますます分からない。
「…まぁ何言ってるか分からんから連れて帰ってこい。あと艦種教えろ。」
「空母と駆逐艦だよ。」
「はい…分かった。帰投しろ。」
「了解、通信終わります。」
無線の音が消える。
「二人とも、いこう?OK出たからさ。」
「「はい…。」」
艦隊は白い航跡を残しその場を離れた。
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「なぁなぁ、未来の日本ってどんな感じなんだ?」
朝霜が目を輝かせて聞いてくる。
「未来の日本?ん~そうねぇ、ちゃんと先進国入りは果たしてGDPが世界3位になってるわよ。」
「GDPが世界3位!?」
「戦争には負けちゃったけど復興もして自国の文化もちゃあんと残ってるわ。」
「へぇ~。」
天霧も感心している。やはり興味があるらしい。
「ただ戦争は起こらなかったけどなりかけたことはあったわね。」
「え?」
「2000年代初頭から始まった中国の強引な海洋進出やインド軍と中国軍が両国の国境で衝突したり…とかね。」
「中国が?」
「ええ、その魔の手は日本にも向けられたわ。尖閣諸島海底の石油資源や沖の鳥島周辺のレアアースを狙ってね。」
「尖閣諸島って石油あるのか~。」
朝霜がほーんと唸っている。
「それに対抗するために建造されたのが私、かつらぎ型よ。姉妹艦は2隻いたわ。中国に懸念を持つアメリカ、イギリス、フランス、イタリアの空母やドイツみたいな西側諸国などの艦隊と訓練をかなりの回数こなしたの。」
「西側オールスターって感じの国々だな。」
天霧が興奮気味に反応する。
「写真あるわよ。」
おもむろにかつらぎがタブレットを取り出し写真を見せる。
そこには横に並んだかつらぎ、ジョージワシントン、カールビンソン、クイーンエリザベスが映っていた。
ちなみにこのタブレットは腰に取り付けられていた。
フォルダには海上自衛隊が撮影したと思われる写真があった。
「この手前から2番目が私よ。」
「これ?結構大きくない?」
阿武隈も混ざってくる。
「私310mあるから。」
「「「デカっ!?」」」
3人が声を上げる。
「艦載機が大型したからね。」
「未来ってすげーなぁ。」
「ねぇ、手前は誰なの?」
初風まで聞いてくる。
「アメリカのジョージワシントンよ。」
「ジョージワシントン?このこと知ったらワシントンさんが喜びそうだ。」
「あら、ワシントンがいるの?」
今度はあきづきが質問する。
「アメリカから派遣された戦艦ワシントンさんがいるわ。」
「へぇ。」
思ったより会話は弾んだ。
先頭で少し離れた位置にいる瑞鶴と磯風は…
「未来か…。深海棲艦がいなければ我々もああなっているのかもしれないな。」
「ええ。それに320mの空母なんて作れるのね…。」
多分次は遅くなります。