異界でかつらぎとあきづきが奮闘する話   作:短SAM

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部活長いよ…。






4話 これが標準の性能なの

「佐世保に着くぞ。」

 

「お~。見た目は違うけど懐かしさを感じるわね。」

 

「そうですねぇ。」

 

かつらぎとあきづきが感慨にふけっている。

 

「いや~疲れたな。」

 

佐世保の艦隊はいつもと変わらないと思われる振る舞いをしている。

 

「じゃあ、到着して点呼したら皆解散していいわよ。私が報告しに行くわ。」

 

瑞鶴が呼びかけた。

 

そのまま港に着くと言われた通り皆解散した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「瑞鶴です。失礼します。」

 

「おう、何もなかったか?」

 

「はい、特に異常はありませんでした。」

 

ほーん、と提督が流す。

 

「で、そこにいる二人が連れて帰ってきた娘か?」

 

「かつらぎです。」

 

「あきづきです。」

 

「あー…瑞鶴、ちょっと説明を頼まれてくれ。」

 

瑞鶴が説明を始める。

 

といっても要点を掻いつまんだだけである。

 

「にわかには信じられないな。」

 

「私達も信じたくないわ…。」

 

また肩を落とすかつらぎ。

 

すかさずあきづきが寄る。

 

「しかし未来から来た艦ねぇ。嘘だろう。」

 

「はぁ?今艦載機出してミサイル打ちましょうか?」

 

提督の疑いにかつらぎが食いついた。

 

「ちょ、ちょっとかつらぎさん。燃料を使っちゃうんですか?それにミサイルなんて精密機器は補給不可能ですよ?」

 

あきづきが慌てて止める。

 

「あっ…確かにミサイルは補給出来ないから使いたくないわね…。」

 

「なぁ、さっきから言っている"みさいる"とは何だ?」

 

提督がミサイルという単語について質問する。

 

この世界は深海棲艦の出現で現代兵器の開発が著しく遅れ、ほぼ止まっていると言っても過言ではない。

 

「ミサイル?…そうね、あなたに分かりやすく言うなら勝手に敵に向かって飛んでいく誘導式の噴進弾かしら。」

 

「我々の主力兵装です。」

 

「馬鹿な!?そのような兵器は大本営で検討すらされていないぞ!?」

 

提督は声を荒げる。

 

それもそのはず。

 

勝手に飛んでいく噴進弾など彼らからすればただ夢である。

 

「いや、ミサイルは第二次世界大戦末期にドイツが開発してたじゃない。」

 

「ん?ああ、たいした役に立たないと全てスクラップにされたあれか。」

 

「「えぇ…。」」

 

「っと、そんなことより私達これから先どうすればいいのかしら?」

 

「拾ってきちまったからな、面倒はみる。ちゃんと働いてもらうぞ。」

 

「そう…所属ではなく契約という形でいいかしら?」

 

「いいぞ、俺も正直深くは突っ込みたくないからな。」

 

かつらぎとあきづきが息を吐きながら体の力を抜く。

 

今後の生活に指針が出来たお陰らしい。

 

「そうだな、今から演習場で使ってもいい武器の性能を見させて貰おうか。」

 

「え…私使っていいのCIWSしかない…。」

 

「私も主砲とCIWSだけです…。」

 

「なんかよく分からんがさっさといくぞ。あ、瑞鶴上がっていいぞ。」

 

「ひゃっひゃい!」ビクッ

 

瑞鶴は話について行けずほぼ寝かけていた。

 

 

 

 

 

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演習場は広くて綺麗だった。

 

整備が行き届いているように見える。

 

「ここが演習場?綺麗ね。」

 

「俺は掃除にはちとうるさいからな。」

 

「そんな顔してますね。」

 

「あら提督、新入りの娘?」

 

佐世保に行く道中話題に上がったワシントンがいた。

 

彼女は射撃訓練をしていたらしい。

 

「ようワシントン、今からこの二人の性能を見ようと思ってな。一緒に見るか?」

 

「ええ、見るわ。新入りなんて久しぶりだもの。」

 

なんて会話をしながらかつらぎが艤装を付け準備を終える。

 

「で、お前は何が使えるんだ?」

 

「お前とか言わないでよ…。私空母だから対空砲3基だけよ。」

 

「対空火器少なくない?」

 

ワシントンが不思議そうに質問する。

 

「他のは全部ミサイルのESSMやRAMだから使えないのよ。」

 

「???」

 

ワシントンは聞き慣れない単語に困惑している。

 

「提督、聞いたことのない対空火器なのだけれど。」

 

「こいつら自分たちは未来で運用されていたっていってるんだよ。」

 

「未来?」

 

かつらぎがすかさず答える。

 

「私は2028年に就役して2060年に除籍したわ。」

 

「今から60年近く先の話じゃない!?」

 

「で、どんな性能か見に来たわけ。」

 

「それは提督が見に来るはずだわ…。」

 

ワシントンは割とあっさり信じた。

 

提督への信頼はかなりのようだ。

 

「かつらぎ、CIWSの試験開始しま~す。」

 

演習場の奥から航空機が複数飛んでくる。しかもレシプロ機。

 

「…全部撃ち落とせばいいの?」

 

「そうだぞ。まぁあれは性能のいい機体だから全部落とs(ダダダダダダダダダ

 

「はい、終わり。」

 

とてつもない連射速度の銃撃音に驚いて提督とワシントンがかつらぎに目を向けると航空機はいなかった。

 

「「」」ポカーン

 

二人は固まっている。

 

「やっぱりレシプロ機はカモね。」

 

「…え?航空機は?」

 

ワシントンが聞いてきた。

 

「そこ。」ユビサシ

 

あきづきが指摘する場所には海の藻屑になりかけている航空機の残骸があった。

 

「「…。」」

 

「「ええええええええええええ!?!?!?」」

 

鎮守府敷地内全てに届きそうな声を提督とワシントンが上げる。

 

「どっどうやったんだ!?航空機をあの一瞬で撃ち落とすなんて!」

 

「これは高速で近づくミサイルを迎撃する物だから、レシプロ機くらい余裕よ。」

 

「あっあきづき…だったかしら、みっ未来の艦は皆あれをそっ装備してるの?」

 

ワシントンが痙攣している。

 

「形や性能に差はありますが皆装備してますよ。もちろん私もです。あれは西側諸国のベストセラーと言われるCIWSです。」

 

提督はこの事が信じられなかったので同じ事を3回繰り返し、3回同じ結果を見た。

 

「提督、私もあれ欲しいわ。」

 

「ワシントン、俺もそう思う。」

 

その後あきづきの主砲の試験を行った。

 

結果は同じく百発百中の精度を見せられた。

 

あまりにも無慈悲な射撃であった。

 

おまけに主砲で航空機を撃墜したので二人は更に混乱した。

 

「すいませんでしたぁ!」

 

提督がかつらぎに煽ったことを謝罪した。

 

土下座で。

 

「謝るのは私じゃなくて開発者にね。」

 

まったくもってその通りである。

 

「うぅ…とにかくミサイルについては明石と夕張に相談するから…。ワシントン、二人を寮の部屋に案内してあげてくれ。」

 

「ええ…。」

 







いいとこで区切れなくて長くなりました。


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