限定ドロップ死ぬほど出ないの私だけ?
ザザザ
「何だろうこれ?」
あきづきが不思議そうに呟く。
「なにが?」
「対潜ソナーになんか変なのが映ってるんです。」
確かにタブレットには不可解な影がある。
「あきづきさん、ちょっと見せて。」
阿武隈にタブレットを渡す。
「…これ敵の潜水艦だよ!多分通商破壊を狙ってるんだわ!」
「えっ!?対潜装備もってきてないぞ!?」
「戦艦にはお手上げだな~。」
「あ。見つかったっぽい。」
「え”。」
潜水艦が一斉に回頭を初めて船首をこちらへ向ける様子がうかがえる。
「逃げるか。」
「いや逃げ切れないよ~。」
「敵の真上に居続けるとかどうかしら?」
潜水艦への対応に会議は踊る。
「かつらぎさぁん、何とかしてぇ(泣)。」
阿武隈が涙目で助けを求めてくる。
果たして旗艦がそれでいいのか。
「あきづきパス。」
「はぁ~…しょうがないですね。」
あきづきが溜息をつくと同時に格納庫のシャッターが開く。
中からSH60Kが現れる。
「また面白そうなのが出てきたな。」
「変なレシプロ機ね。」
何人かそれでどうするのか、と訝しげな視線を向ける。
ヘリは発艦すると潜水艦を確認した場所へ飛んでいった。
「ソナーが正常に動くといいのですが…。」
「心配しなくても大丈夫よ。」
あきづきの不安をかつらぎがカバーする。
やがてヘリは目標地点に到着するとホバリングで制止してソナーを投下する。
「…。」ヘッドホンツケ
あきづきは真剣にソナーと向き合っている。
「いました、数3です。」
「アスロックでやっちゃいましょ?」
「了解です!」
「スゥ 目標敵潜水艦3隻!VLS1から3番、アスロック発射用意!」
ジリリリリリリ
あきづきの艤装から警戒を促すアラームが鳴り響く。
「うおっ!?なんだなんだ!?」
「危ないので少し離れていてください!」
「危ない?」
「発射準備よし!アスロック発射初め!サルボー!!」バシュウウウウ
艤装からアスロックが煙を出しながら高速で発射される。
「てっ敵の攻撃か!?」ゲホゲホ
「いや、どうやら今飛んでいったアレの音みたいね。」ゲホゲホ
空に残る三本の線を追うとそれが見えた。
「ひえ~…。」
「おっそろしい速度だな…アメリカ軍でも持ってないぜあんなの。」
サウスダコタが遠い目をする。
アスロックは地平線の彼方(水中)へ消えていった。
「あれ飛んでいったけど水中の敵を空から倒すなんて無理でしょ?」
しばらくして放心していた天津風が聞く。
「いや、水柱を3本確認しました。レーダーとソナーの反応もなくなったので撃沈確実です。」
「…。」
反応がないので顔を上げるとあきづきとかつらぎ以外の4人が若干引いている様子がうかがえた。
何か恐ろしい物を見るような目に悲しさを覚える。
「あのぅ…そのような目をされると辛くなるんですが…。」
「あ…ごめんなさい。あまりにも私達の戦い方とかけ離れてたものだから…。」
「怪しい…何者…。」
6人に微妙な空気が漂い始める。
((((((非常に居心地が悪い…。))))))
全員がそう思いながらそそくさと帰路についた。
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「報告はしておくから各自解散してください。」
「はーい。」
「おーう。」
佐世保に着くとすぐに解散した。
ようやく気まずい空気から解放される。
「辛かったわね…。」オチャグビッ
「まさか戦い方に引かれるとは思いませんでした…。」
「いつの時代もこうなのかしら。」
二人は港のベンチに腰掛けて会話する。
「これから慣れてもらうしかないわね。」
「艦の時はこういう苦労はありませんでしたから。」
「きっと皆が経験して乗り越えてきたんでしょうから頑張りましょう。」
「はい。」
日が傾き始めたので部屋に戻る。
「ん?」
「どうされました?」
「あの掲示物、私達の事みたいね。」
道中廊下の掲示板に二人の着任を知らせる紙が貼ってあった。
「全員の前で自己紹介とかじゃなくてよかったわ…。」
「質問攻めにされたりする、と…考えただけで恐ろしいです…。」
あきづきは震えている。
その後部屋につくと二人はしっかりと別の布団で寝た。
「おやすみなさい、私夕御飯は遠慮するわ。」
「食堂は食券制なので助かりますね、おやすみなさい。」
今年熱くない?