Cityの外よりも隠された場所 作:イエローケーキ兵器設計局
あのあと、立ち直ったファーゴと私は増援でやってきた黄昏石と付き添いで来た少佐の副官"サイクロプス"、そして少佐と面会することになった。少佐は終始、副官に怒られていたが。
副官『隊長、お怪我は!?』
少佐『大丈夫だ。すまない。』
副官『勤務地に反乱軍が出たと聞いていても立ってもいられなかったんです!どれほど心配したと!』
副官がポカポカと叩いている。あの口調……もしかして交際関係にあるのだろうか?
9「(ぼけーっとした顔で見ている)」
ファーゴ……気持ちはわかる。なぜここで
黄昏石「……。」
黄昏石を初めて見た。クラゲに形容する人間が居たが、なるほど確かに巨大なクラゲだ。でもどうやって?
副官『光学迷彩……は流石にご存知でない?』
私『光学迷彩……ご存知では無いですね。』
副官『
黄昏石がその巨大な姿を触手の先から背景の建物の色に合わせて消していく。なるほど。なるほど。
副官『アメトリン、
姿を消していた黄昏石は今度は傘の方から姿を現す。恐ろしい技術だ。
9「すげぇ……」
副官『これが私達の技術です。』
少佐『うん……?電探に反応が。高速で飛来する2つの反応。片方はとても反応が小さい。鳥じゃあないだろうな。ちょっと見てくるよ。』
副官『私の飛行ユニットを使ってください。』
少佐『恩に着るよ、サイクロプス。』
ARMSを交換した少佐は空に飛び上がる。
副官『えーと……貴女がファング練習生?』
少佐に顔のよく似たDOLLSが、声をかけてくる。
9「はい、このDOLLSがファング練習生であります!」
副官『ありがとう……えーと……』
9「私はMiG-9、ファーゴであります!少佐の活躍に驚嘆しておりました!」
副官『ふむふむ……ファーゴさんね。ありがとう。』
副官『早速で悪いのだけれど……ファング練習生、彼の随伴よろしくね。』
私『え?』
副官『そしてファーゴさん、貴女は私と校舎の片付けをしましょう。』
9「了解であります。」
「ファング、頑張れ」と小声で言うファーゴ。練習生はつらいよ。
何事もなく格納庫で準備が整えられていたARMSと共に空に飛び立つ。先に上がっていた少佐が驚きつつ、随伴してくれた。左からは黄昏石が光学迷彩を起動しながら接近している。
事件はその時だった。
少佐『……む?』
航路図を見て、ある方向を向き、また航路図を見てはある方向を向く少佐。
少佐『ここは飛行禁止区域です!所属不明機、減速しなさい!』
黒十字帝国学連による定期的な領空侵犯かと思っていたが、事態は深刻なものだった。挑発にしては高速すぎる。
少佐『応答がない……当該機が
少佐『アメトリン、
触手を上下に振って反応をする黄昏石。こうしてみると少し可愛い?
少佐『エアポスト!こちらゲスト1!所属不明機に信号を送りたい!許可を!』
管制「エアポスト、了解。接近し、信号送れ。」
少佐機は急加速して芥子粒にすら見えない空の向こうの機体に近づいていく。
ソニックブーム……理論では知っているけれど、現実で聞く日が来るとは。
少佐『赤色十月同盟学連の領空を侵す所属不明機に告ぐ!武装を放棄し、われに続け。』
少佐『繰り返す、赤色十月同盟学連の領空を侵す所属不明機、武装を放棄せよ。』
これは……行ったほうが良いんだろうなぁ……
私『っ……』
赤い強い光。黄昏石の発光信号だった。
私『ワ・レ・ニ・ツ・カ・マ・レ……?』
触手を棚引く射撃練習用の吹き流しのように伸ばす黄昏石。
ありがたく掴ませていただこう。
私『速い!速い!!速い!!!』
超音速機に掴まったことに等しい。
あの大きくて高速で飛ぶ飛行物体が……
少佐『……エアポスト、こちらゲスト1。撃墜許可を。』
管制「ゲスト1、可能な限り市街地から離れるように。残骸が市街地に落ちては困る。」
少佐『ゲスト1、了解。』
管制「ゲスト1、君のコードは
少佐『了解。』
管制「ウェポンフリー。」
管制「アメトリン、エンゲージ。」
管制「マドンナリリー、エンゲージ。」
私『ファング、エンゲージ。』
こうして、所属不明機との空戦が始まった。そして、少佐の恐ろしさを知ることになる。
次回はコラボ回です。素人小説書き様の「陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらでも生き残る」という作品とコラボさせていただきます。
この度はありがとうございます。