Cityの外よりも隠された場所   作:イエローケーキ兵器設計局

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 私が覚えているのは少佐とその副官であるサイクロプスにLa-11から引き剥がされたこと、La-11に赤い液体を少佐が何回もかけていたことだけ。

 だから、これは伝聞になる。
 私の全ての過去は真っ赤な嘘で、私ではない者の記憶であった。



コラボ回:エナメル質

 

 戦車戦の途中に双発の火を吹かないジェット機が轟音とともにIS-4M、1両を破壊した。3両いたが1両は私がハッチをこじ開け、37mmでめちゃくちゃにしてしまったらしい。

 

 さて、ここまでは普通の高性能なDOLLSならできる。私はDOLLSではなかった。らしい。

『移送中の新型DOLLS、輸送機とともに吹雪に消えぬ』

 およそ一年と数ヶ月前、赤色十月の新鋭ジェット戦闘機型DOLLSがロールアウトした。彼女は名前をMiG-9といい、ウラル山脈を構成する山であるナロードナヤ山を越える輸送機に乗ってとある場所へ移動中だったらしい。しかし悪天候により運悪く乗機は消息不明。遭難判定を出された。生存者は居ない、そうされていた。しかしMiG-9は帰ってきた。記憶にやや混濁が見られるが過度なストレス環境に居たが故と判断され詳しく検査を行ったりすることはなかったという。ARMSが全く適合しないのも事故や体質のせいだとされ、飛行時間が足らず1年間を棒に振るように留年するに至った。

 私がLa-11と出会ったのはこの頃であった。気さくとは言えない日陰者の彼女は重度の機械オタク……いや、機械狂だった。なぜ彼女と友人になったのかはわからない、覚えていない。

 

 私がIS-4Mのハッチをこじ開けて乱射したというが、全く記憶にない。だけれど興味深い資料が車両の中にあった。

『MiG-9のレントゲン写真』

 私は岩石等でできていた。DOLLSではなく、私は……災獣だったんだ。

思い知らされて私は暴れまわったという。

『整備会の新鋭DOLLS、その正体は災獣!?』

 そして、私を落ち着かせようとしたLa-11を刺し殺そうとしたらしい。

 

 一部始終を見ていた人物が居る。ATLAS部隊隊長とその副官、つまり姉弟であった。

 

ファング『……かりして!ファーゴさん!』

私「……ファング?」

ファング『少佐!ファーゴさんが!』

少佐『おやおや……お疲れ様。』

少佐『えーと……君はMiG-9、愛称はファーゴだね?』

私「はい。」

 雪上に毛布を敷いただけの簡易ベッドに寝かされていた。

少佐『立てるかい?』

 少佐が手を差し伸べている。私はその手を取ろうとした。した。そこからの記憶がない。

 

──────────────────────────

 

 ここからは私、La-11"ファング"が記録を遺しましょう。

 ファーゴさんが少佐の手を取ろうとした瞬間、彼女の目が空虚のように感じました。

少佐『……うわぁ!』

 少佐が何かの衝撃を物理的に受けたのか吹っ飛んで転ぶのも見ました。N-37Dから銃剣を展開し、今にも少佐を刺そうとするファーゴさん。間一髪で副官さんが取り押さえようとしたけれど、弾き飛ばされてしまっていました。

私『ファーゴさん!』

9『……(判別不可能な音声)』

私『正気に!戻って!』

副官『災獣だ……DOLLSに擬態していたのか……』

私『……。』

少佐『危ない!離れて!』

 少佐が右目(※1)に銃剣を刺されながらファーゴさんを投げ、地面に叩きつけました。けれども災獣……いえ、ファーゴさんはピンピンしていました。

少佐『くっ……』

私『私が説得します。自分にとっての数少ない友人ですから。』

副官『……自分で言うのね……』

 

 お互い、機関砲に銃剣を装着して相見えていました。本当は戦いたくない。死なせたくないし、死にたくない。でも、友人を見殺しにするわけにはいかない。そう思って立ち向かいました。

私『ファーゴさん……初めての喧嘩ですね……』

9『……(判別不可能な音声)』

私『武器を捨ててはくれないですか?』

 武器を捨てる代わりに銃身を下向きに傾けて突進してきたので勿論受け流します。銃剣から火花が散る。白刃戦用のエネルギー場の刃でも火花は散るのですね。

私『戦いたくないです。正気に戻ってください!』

9『キャハハハハハ……』

 とても素早い切り返しに危うく左腕を機関砲ごと斬られるかと思いました。災獣……恐ろしく強いですね……そう思っていました。

私『……!』

 視界が暗転し、激痛が走りました。耳は段々と聞こえなくなって、何があったのかわからなくなりました。でもわかったこともありました。

 私は地面に横たわっていて血を流して倒れていました。斜めに刺さったN-37Dと、泣きじゃくる人影。誰かがN-37Dから人影の手をゆっくりと離させ、同時に誰かが私に刺さった杭に液体か何か冷たいものをかけていました。全身が冷えて、何もわからなくなって、気がついたらテントの中でした。そばには椅子に座って手錠をかけられたまま辛そうな表情で眠るファーゴさん。そして移送計画でしょうか、ボードに貼った地図に書き込みがなされていました。

 

 

 

 

 

※1:後でわかったけれど、ずっと昔に娘に撃たれて右目を失明したらしい……少佐って何人家族?

 

 

 

 

 




 (´・ω・`)小説難しい……

 今回も「陸自はドールズフロントライン、海自は艦これとアズールレーン、空自はアッシュアームズ三つの世界でバラバラになりながらも生きる」という素人小説書き様の作品とコラボさせていただきました。次回もコラボが続く予定です。よろしくおねがいします。

コラボ先の作品リンク
https://syosetu.org/novel/259629/61
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