勇者になったけど、色々と面倒だったので、自由にやろうと思います。 作:碧天奏音
早朝、朝日が窓から差し込んで来る頃。部屋のドアがノックされ、メイドが部屋にやって来た。
「ルーシュ様、ルーシュ様、起きてください」
「…………ん」
「あ、ルーシュ様起きました?」
「……おかげさまで、いつもありがとう。マヤ」
僕はいつものように、メイドのマヤに起こされる。この子はメイドのマヤ。僕が小さい時に捨てられてるこの子を見つけて、放っておけなくて拾ってきた、獣人の女の子だ。
「早くしないと遅れちゃいますよ?今日だけは、遅れたら一大事ですからね」
そう。今日は、僕が勇者かどうかの適正検査を受けるため、教会に行かなければならないのだ。
「ルーシュ様はいつもねぼすけさんですから、今日は少し早めに起こしたんです。そしたらすんなり起きるのでびっくりしちゃいましたよ」
「あぁ、ごめんごめん。でもマヤのおかけでいつも助かってるよ。ほんとにありがとう」
「ほんとですよ……もう、このマヤちゃんに感謝してくださいね?」
「はーい」
僕は身を起こして支度をする。するとそこに1階から足音が聞こえてきて、部屋のドアが開いた。
「ルーちゃん?そろそろ降りてきなさい、ご飯ができてるわよ」
「母さん、その呼び方やめてって言ってるでしょ。もう子供じゃないんだし」
「別にいいじゃない、減るもんじゃないし、お母さんからしたらまだまだルーちゃんは子供なのよ?」
「はいはい、着替えたら行くから、先に下行って待ってて」
こうやって僕のことをからかってくるのは、僕の母親の、メリナス・エルザ。毎日僕をからかってくる。ほんとに親バカで、めんどくさい親だ。
「ほら、お母様も呼んでることですし、行きますか!」
「そうだな」
そうして、1階に降りると、父親がコーヒーを飲んでいた。
「おお、ルーシュ、おはよう」
「おはよう」
「よく眠れたか?」
「全然寝れなくてとても寝不足ですよ」
「そうかぁ、まぁ、朝食しっかり食べて、元気出せよ!」
「そういう父さんはよく眠れたの?」
「寝れたぞ、母さんが夢に出てきてな……」
「それ長くなるやつじゃん」
「まぁまぁ、聞けって」
といい、僕の目の前で長々夢のことを語るのは僕の父、メリナス、クロムハーツ。元剣豪で、今は、王都騎士団の先生をやっている。要するに、超人気者だ。そんな父の隣の椅子に座ると、母親が朝食を持ってきた。
「よし、今日はルーちゃんの大事な日なので朝からお母さん頑張っちゃった☆」
「たしかに、今日のご飯はなんだかいつもより3倍は豪華ですね……」
「ま、とにかく食べよっか」
そうして、僕は朝食を済ませた。そして、支度を終わらせた。
「それじゃ父さん、母さん、行ってきます」
「お父様、お母様、行ってまいります」
「2人とも、行ってらっしゃい」
「全力で頑張ってな」
そうして僕はマヤと家を出た。
この時、僕は知らなかった。まさか、勇者がこんなにも窮屈で、退屈だったことを。
処女作です。至らないところが沢山あると思いますが、暖かい目で見守ってください。好評だったり、自分の気分が乗れば続きを書くかも、知れません。良ければコメント等残していってくれると今後の参考になりますので、よろしくお願い致します。