勇者になったけど、色々と面倒だったので、自由にやろうと思います。 作:碧天奏音
「ルーシュ君。君には国を守る責務があります。魔族から国を守り王国のために……」
「それ何回目ですか……?もう聞き飽きましたよ……」
もうこんな話を早3時間はされ続けている。疲れた。
何故こんなことになったかと言うと、僕がやらかしたからだ。遡ること4時間前……
「ルーシュ様!楽しみですね!きっとルーシュ様なら勇者になれますって!」
と、僕の隣でワクワクしているのはメイドのマヤ。僕の適性検査の付き添いをしてもらっている。それもそのはず、僕はこれから勇者になる素質があるかどうかの適性検査を受けに行くのだ。
「ありがとう。そう言ってくれると僕も安心するよ。」
と、マヤに励まされながら僕は王城へ足を運んでいく。
「にしてもすごく賑わってますね〜、何で適性検査ってだけなのにこんなに人がいるんですかね」
「僕もよくわかんないけど、勇者の誕生を見てみたい〜とかそんな感じじゃないかな?」
そう、ここベルニカ王国では、適性検査が行われる際に祭りが開かれる。その為人々が沢山集まってきて、すごく賑わっているのだ。
「にしても多いな……」
「ですね……」
僕達は王国の人の多さに苦笑いしながら街を歩いていると
「ねーねーそこの可愛いメイドさん、俺たちと遊ばない?」
「沢山楽しいことしようぜぇ?」
と、2人の男が主人の僕の方を見向きもせずに薄気味悪い笑みを浮かべながらマヤの前に立ち塞がった。僕は"あえて"何もしないでその1部始終を見ていた。
「え、えと……」
マヤは困惑しながら周りを見回していたが、僕と目が合うと、何かを察したようにすっと落ち着きを取り戻した。そして次の瞬間、、、男たちは宙を舞った。マヤが物凄い速さで足払いをしたのだ。男たちは地面と強く衝突して泡を吹いている。
「マヤ、大丈夫だったか?」
「はい!教えてもらった通りに出来ましたよ!!」
マヤはとっても嬉しそうにしている。僕はマヤに色々なことを教えていた。マヤは魔法の才能と体幹がとてもすごく、風、水、雷の魔法を使える。なのでこんな街のチンピラに絡まれても僕が手を出す必要もなくコテンパンにしてしまう。まぁ、マヤは可愛いから絡むのは分からないでもない。
「にしてもすごいな。風の魔法を使ったのか?」
「はい、"身体強化"で体を軽くして足払いをしただけですよ?」
「そんなサラッとできるものなのか……ほんとにマヤはすごいな」
「そんなことないですよ、これでもルーシュ様に追いつける気がしないですもん」
「そうかな?まぁ、そのうち追いつくよ」
「いつか勝てるように頑張りますね!!」
と、話していると、騒ぎを聞きつけたのか、周りにいつの間にか人が集まっていた。
「この2人……どうします?」
「王国の衛兵に渡せばいいんじゃないか?」
「そうですね。」
と、僕達は2人を駆けつけた衛兵へと引き渡し、王城へと向かった。
読んで下さりありがとうございます!!まだまだ至らないところが沢山ありますので、暖かい目で見てください。感想、アドバイス等、コメントしていただけるととても次回の励みになりますのでよろしくお願いします。