勇者になったけど、色々と面倒だったので、自由にやろうと思います。 作:碧天奏音
あの後、僕達は宿屋に来ていた。とりあえず、机に3人で座っているのだが、空気が氷魔法でも使ってるのかというくらい冷たい。動けない。助けて欲しい。
「えーっと、その…………2人は付き合ってるんですか?」
「そんなわけないでしょ!」
「いやいや、違うから!」
シオンが訪ねてきたのを食い気味に僕とマヤは否定した。
「この子はさっきも見てたと思うけど、僕のメイドだよ。彼女とかじゃないよ」
僕が言うと少しマヤが一瞬だけ悲しそうな顔をした。
「そうなんですね……じゃあ結婚してくれますか?!」
「いやいや、なんでだよ……と、とりあえず、友達からってことで……ダメ?」
「そうです!友達からにしましょう!そんな結婚なんて大事な事簡単に決めちゃダメですよ!」
僕らが話していると黙っていたマヤが急に言った。
「そうですね……そうします」
シオンも納得したらしい。物分りがいいのになんでこんな突撃求婚してきたのか……と、僕が考えていると、、、、
「じ、じゃあ……お二人の冒険について行くのは……ダメですか?」
シオンが申し訳なさそうに言った。
「僕は別にかまわないよ」
「私も大丈夫です」
僕もマヤも了承した。
「ありがとうございます!!」
「たーだーし!ルーシュ様とは別の部屋ですからね?私と一緒に寝てもらいます」
「?!」
マヤが注意すると、シオンが図星をつかれたように跳ねた。
「やっぱり連れていくの辞めようかな……」
「しませんから!なんにもしません!すいませんでしたぁぁぁ!!」
シオンの叫びが宿屋に響いた。
「それはそうと、シオンは……適性検査のところにいたよな?」
僕はシオンの叫びを無視して続けた
「無視ですか……ま、まぁ、いましたけど……」
「僕に求婚したりとか、冒険に着いていきたいとか、僕が勇者になったのに憎くないの?」
「はい、だって私最初から勇者に興味とかないですもん」
「え?」
「えぇ?」
僕とマヤの声が重なった。
「適性検査に行けば、強い人と会えるかなって思って来たんです。そしたらとてもかっこいいルーシュさんに出会ったんですから、来て良かったです」
僕とマヤはどう反応したらいいか分からなくなった。
「な、なんで強い人を探してたの?」
「強いひとに着いて行ったら楽しそうじゃないですか、しかも勇者のお供とか、ゴブリン倒したり、遺跡の謎解いたりしたいですもん」
「そ、そういうもんなのか……」
僕が謎に納得していると、マヤが言った。
「ルーシュ様に着いていくなら結構な腕前が欲しいですけど大丈夫なんですか?半端な腕前だと足でまといになります」
と、マヤらしくないことを口にした。
「あ、それなら今から私と手合わせします?ちょうどルーシュさんと手合わせしたかったんですよねー」
と、シオンがワクワクしながら言った。
「なんか手合わせする流れになってるけど僕するとか言ってないよ?」
「え、してくれないんですか?」
シオンがしゅんとしながら言った。
「わかったよ、じゃあ……マヤに勝ったら手合わせしてあげるよ」
「え?私ですか?」
「本当ですか?!」
2人の声が重なった。するとマヤが僕に囁いてきた。
「元はと言えばマヤが言い出したことだし、マヤに勝ったら、手合わせしてあげるよ」
「えぇ……私また戦うんですか?」
「マヤが言ったんじゃん、足でまといになるって」
「だって、独り占めできないじゃん……」
マヤがボソボソ言っているが聞こえない
「ん?なんて?」
「なんでもないです!」
マヤが珍しく大きな声を出した。
「そ、そっか」
僕がびっくりしていると、シオンが言った。
「2人とも!はやくやりましょうよ!!」
「そうだね……移動するか」
そうして僕らは平原へと向かった。
読んで下さりありがとうございます!!まだまだ至らないところが沢山ありますので、暖かい目で見てください。感想、アドバイス等、コメントしていただけるととても次回の励みになりますのでよろしくお願いします。