戦姫絶唱シンフォギア×マジンガーIF 魔神と二人の英雄の三重奏   作:紅野新

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 この話は、第4話の後半で束が出会った重症を負った男の看病をするお話しです!


番外編、星の歌姫と王と呼ばれた男

束「ねぇ……まだ目覚めないの?」

 

ユーマ「うん……でも無理はないよ。医者からも全身骨折、身体の至る所にあった裂傷や銃で撃たれたような傷、手当を受けた時の出血量を見れば、寧ろ生きてる方が奇跡に近いって言われていたし」

 

束「うん……」

 

 孤児院から帰った後、私はそこで倒れていた人物を拾い、看病をしていた。治療を行なった医者からは生きている事が奇跡な程の怪我を負っていたことが分かった。現在は治療が進んだ事であらかた完治してきているが、まだ目覚めてはいなかった。

 

?「う、ううっ…此処は…」

 

束「よかった…目が覚めたんだね!」

 

ユーマ「君…大丈夫?」

 

?「確か余は…あのスキマに入ってから……ん、なのは…それにユーノ…なんで此処に……」

 

束「えっ?」

 

?「違う…のか…………まさか…」ボソッ

 

束「どうしたの?」

 

?「いや、なんでも…ない……」

 

 私をなのはで、ユーマ君をユーノと呼んでったのは一体…どういうことかな?それに…なんで蒼河君と同じ顔をしてるのかな?

 

束「あ、自己紹介を忘れてたね。私の名前は芳乃束。隣に居る男の子は、私のマネージャーのユーマ・スレンダーで、彼処でソファに座ってテレビを見てるのは、アリス・ヴァイタル。今台所で、お粥を作ってるのは、月原すずねだよ。君…兜蒼河君の親戚かな?」

 

蒼河?「何で余の名前を……確かに余…いや、私の名前は博麗蒼河ではあるが?………質問を返す様で済まんが、今は何年だ?」

 

束「ええ…2043年だよ…全く…翼ちゃんに頼まれた仕事をしていたら…貴方が倒れてたもん!」

 

蒼河(Another)「そうか……だが、私の記憶が正しければ今は新帝歴309年、外の世界は神世紀305年だった筈………」

 

束「神世紀、何それ?……もしかして…貴方も別の世界の相助君とあのオーラントと同じく…別の世界から来た人間?」

 

蒼河(Another)「オーラント?確か、奴は数千年前に滅びたボーレタリアの12代目国王だったはず……いや、確か蓮夜が昔その世界に飛ばされた話をしていたな……もしや」

 

 蒼河君は、オーラントの存在を知っているようだった…それに…数千年前ってことは…オーラント、厳密に言えば彼が統治していた国諸共既に滅んでいたことになっている。まさか復活したのかな?

 

束「確か…タコみたいな化け物と竜を呼び出してたよ!」

 

蒼河(Another)「タコ……飛竜……おい、どんな感じだ?」

 

束「確か……こんな感じの…」

 

私は蒼河くんのお願いを聞いて、翼ちゃんや響ちゃんから聞いた特徴や私が見た記憶を元にして絵を描いてそれを見せた。

すると何かを思い出したのか蒼河くんの表情が徐々に青褪めていった。

 

「…………ア、アイツかぁぁぁぁ!!!?」

 

束「知ってるの、だったら教えてくれないかな?この前…私の友達を痛めつけたのと私の友達を誑かして弄んだ落とし前をつけたいから!」ゴゴゴゴゴ!

 

蒼河(Another)「待て!!それはこっちが聞きたいわ!命からがらスキマで逃げきったかと思えば平行世界にいるわ、蓮夜の奴が何故かお前等の友達に攻撃したとかで、色々ありすぎてこんらんしてんだ!せめて、どういうことか説明してくれ!!」

 

束「実は言うとね。ゴニョゴニョ!」ゴゴゴゴゴ!

 

蒼河(Another)「成る程…………てか、あいつ、私がいない間に何やってんの!?」

 

ユーマ「ねぇ、ちょっと待って。さっきあの人が言った蓮夜ってまさか平行世界の蓮夜博士!?」

 

束「蓮夜博士って…確か…死んでなかったっけ?」

 

 オーラントの正体が、まさかの蓮夜博士だったなんて…でも…確か…死んだはずだよね…

 

蒼河(Another)「はっ?私のダチを勝手に殺すな。てか俺の知る蓮夜は爺さんじゃないぞ」

 

束「私の世界の蓮夜博士は、蒼河君のお爺さんで、超合金Zと光子力とマジンガーZとグレートマジンガーを一人で、作り上げた天才科学者だよ。でも…ドクターヘルの部下に殺害されたよ!」

 

蒼河(Another)「そうか、世界は…広いものだな…。おい、少し聞いてもいいか?」

 

束「何?」

 

蒼河(Another)「おまえ、あそこで私を見つけたのなら近くで鎧を纏っていた奴は見なかったか?」

 

束「ええーっ?見てないよ!」

 

ユーマ「それに…あの時、見つけたのは君だけだよ!」

 

蒼河(Another)「そうか…………てなると逃げた時に逸れたのか」

 

 どうやら…仲間が居たようだけど…私達が見つけたのは、平行世界の蒼河君だけだし…仲間なんて一人も居なかったような…。

 そして…外から車の音が聞こえた。どうやら、私が呼んだ助っ人が来たみたい!

 

束「そのようだね…ああ。私が呼んだ頼もしい助っ人が来たよ!」

 

相助(Another)「オロロロ…俺を呼んで…来てみれば、俺と同じ平行世界の人間か…オロロロ…」

 

蒼河(Another)「何だお前は……後…吐くな!」

 

相助(Another)「すまん…酔い止めを飲み忘れてた…俺の名は…アイスケ・T・クローディア…オロロロロ!」

 

蒼河(Another)「……クローディア…!?」

 

相助(Another)「なんだ…オロロロロ!」

 

蒼河(Another)「お前…………滅亡迅雷連合国の一つの国の、滅国の王族か!?」

 

 ええーっ!?平行世界の相助君って、王族だったの!?それは初耳だよ。それに…相助君の故郷を知ってるの?それにしても…相助君って、酔いやすい人だったんだ!

 

相助(Another)「昔の話だ…ちょっと待って…なんで…俺の故郷を知ってるんだ?まさか…お前は、あの時の生き残りか…オロロロロ!」

 

蒼河(Another)「馬鹿な!?あの国は150年前の我が国との戦争によって滅んで、生き残りはいなかったって伝わったはず!?だから、袋で吐け!」

 

相助(Another)「滅亡迅雷連合国じゃない。滅亡迅雷共和国だ…オロロロロ!」

 

蒼河(Another)「こっち側の呼称だ!てか、複数の国が連立してる時点で連合じゃないのか!?」

 

相助(Another)「ようやく治まった…俺達は、金髪の少女に見逃さられたからだ!」

 

蒼河(Another)「金髪…………もしやテスタロッサ最高司令か?」

 

相助(Another)「テスタロッサ?」

 

蒼河(Another)「………フェイト、フェイト・テスタロッサだ。あの人はあの戦争に参加していたからな。まぁ、今じゃ帝国統合監察軍の最高司令官だけど」

 

相助(Another)「ああ…あの金髪のフィアッセのそっくりさんか!」

 

蒼河(Another)「(誰だよ)………まさか、よりにもよってあの戦争の生き残りと出会うとは……」

 

相助(Another)「他にも居るが…今は、逸れてる…んんっ…何処かで見たことがある顔だな…」

 

 相助は、蒼河の顔をよく眺めた。そして…相助は、蒼河の顔を見て驚愕した!

 

相助(Another)「………おい、ちょっと待て。その口ぶりから察するに、お前。銀河幻想帝国の奴か!?まさか、この世界を支配に来たわけじゃないよな…」

 

蒼河(Another)「んな訳あるか。平行世界の支配なんて対費用効果や統治の面で、旨味がほとんど無いから、そんな無駄金使いなことをする訳ないだろ。……そもそも、この私がこんな状態の時点でそうだと思うか?」

 

相助(Another)「そうだよな……だが、お前、どこかで見た様な…………」

 

蒼河(Another)「あぁ、そう言えば。私のもう一つの名前を言ってなかったな。私の…………余の名前はゼアス…【ゼアス・ヴィンセント・リーゼス・フリードリヒ・シュタインズ・ギャラクシア】……銀河幻想帝国の第479代目“元"皇帝だ」

 

ユーマ「ゼ、ゼアス……」

 

アリス「……束。あんたとんでもない人を連れてきちゃったわね」

 

束「あ、あははは……」

 

相助(Another)「お前…まさか…臆病者で軟弱ものって噂の479代目だったのか…」

 

蒼河(Another)「軟弱だと。あぁ、それは昔の話だ。自分で言うのもなんだが、これでも今は飴と鞭の使い分けが上手い賢帝の名で知られているのだか…」

 

ユーマ「自分で言うの(ry「あぁ!?」……いえ、すいません」

 

 ユーマは、蒼河に自分で言うのかそれと発言しようとしたら、蒼河はユーマを睨んだ。そして…ユーマは、蒼河から滲み出る恐ろしいオーラに当てられた恐怖のあまりに、怯えてしまった!

 

相助(Another)「まあ…いいだろう…ならば…お前も協力してほしいことがある!」

 

束「でも、ちょっと待って。何でその皇帝さんが血だらけで倒れていたの?」

 

相助(Another)「………はぁ!?あの国だと皇帝は絶対不変の最高権力者だぞ!!何でそんな事に!!……いや、待て。もしかしてだが…お前の世界で一体何があったんだ?」

 

蒼河(Another)「あぁ、その通りだ。実はな私の世界で門閥貴族達がクーデターを起こしやがったんだよ。しかも、かなり慎重かつ綿密に事を起こしたから、おかげで私は失脚。部下にして友である蓮夜や統夜、最後まで私に付いてきた三ノ輪と、命からがらスキマで亡命して今に至る。あぁ…この傷は追手からみんなを守った時に付いたもんだ」

 

相助(Another)「アイツら…遂にやりやがったか…」

 

ユーマ「どう言うことなの?」

 

相助(Another)「いいか…黙ってよく聞いてくれ。もしかしたら…後々とんでもないことが起きる可能性があるレベルだ!」

 

 相助君がそう言うなんて…これは相当大変な事なんだね!

 

蒼河(Another)「クーデターを起こした門閥貴族は、我が国の特権階級である帝国貴族の中でも古来より帝国を支えてきた者達の家柄に与えられた敬称みたいなもんだ。当然だが黎明期の頃から国を支えてきた奴らを蔑ろに出来ない関係上、帝国でも重要な役職に付いていたり経済を支える大企業を複数運営していたりするから帝国では無視できない程の影響力を持っているんだ」

 

束「そうなの…!?」

 

すずね「でも、普通に考えたらそうだよね。だって蒼河くんの国を建国当時からずっと支えていた人達の子孫を排除するのは簡単な事じゃないから……」

 

アリス「でも、そう言う奴らって大抵時代が経てば腐敗するのがオチじゃないの。増して蒼河のいた国ってさっきの話から察するに、建国してかなりの月日が経ってる筈だから、それはもう末期レベルで腐敗し切ってんじゃないの?」

 

 アリスがそう言うと、蒼河は先程の話からそこまで見抜いたアリスの頭脳に一瞬関心しつつも話を続ける

 

蒼河(Another)「お前さんの言う通りだ。私の国はかれこれ数千年に渡る長い歴史のおかげで門閥貴族共はもう手遅れな程に腐敗を極めていたよ。まともな奴らもいたにはいたが、どれも少数派で、大抵は家柄の威光を傘に着て民への横暴や過酷な搾取を働いて、豪奢な生活と宮廷闘争、議会や同じ貴族との政争に明け暮れてる奴らばかりさ。

それだけなら良かったが、実は水面下で皇族とも対立してたんだよ。主に跡取り争いや皇帝との軋轢から生じた政治的対立からな」

 

相助(Another)「風の噂だと皇帝とも対立していたと聞いたことがあるが、まさかほんとうだったのか…」

 

蒼河(Another)「そのまさかさ。実際皇族と門閥貴族の対立はあの戦争が起きる前、それこそ俺の世界に【バーテックス】と呼ばれるこっちで言うノイズよりもタチの悪い化け物が襲来してきた時からあったからな。

実際にあった例を挙げると、皇族と親族関係になるために自分の娘を送り込んだりした奴や死んだ皇帝の子にして自身の孫を皇帝にしてその後ろ盾となって権威を振るおうとした奴もいた。それだけならまだしも早く自分の子を次期皇帝にして権力を握る為にその当時の皇帝を謀殺とした奴もいたからな」

 

ユーマ「う、うわぁ……」

 

 流石に覚悟していたとは言えど、テンプレにしてはあまりにも酷すぎる腐敗ぶりにユーマはドン引きするしかなかった。余談だが、そのバーテックスが襲来した時は流石に不味いと一致団結して何とかしたらしいが、その後にまるで元に戻ったかの様に対立する様になったらしい。

 

蒼河(Another)「そもそも私が皇帝になったのもかなり複雑でな。本来次期皇帝になる筈だった皇家の皇太子が女と金の問題で失脚したせいで、皇家の皇位継承者が居なくなっちまった。私の家は皇族であるギャラクシア皇家に次ぐ家格を持つ帝国五宗家の一つでな。もし、本家で皇位継承権を持つ子が何らかの理由でいなくなった場合、五大宗家から皇帝を輩出する決まりだ。

本当ならこれは話し合いで決めるものなのに、先帝であった父がよりにもよって死ぬ直前に次の皇帝は博麗家から出すとか言ったから、誰を皇帝にするか五宗家で揉めに揉める事になった。結果、次期皇帝として俺の妹達が選ばれるはずだったのだ……」

 

アリス「それ……絶対アンタの父さんが悪いよね………。明らかに余計なこと言ったせいでその皺寄せがアンタらに回ったってことでしょ…」

 

すずね「と言うより、蒼河君って妹がいたの?」

 

蒼河「あぁ、6つ下の博麗ひなたと8つ下の博麗霊夢がいるな。厳密に言えばひなたは実の妹では無くて同じく五大宗家の一つである上里ってところから来た義理の妹みたいなもんだが、どっちにしろ私にとっては大事な家族だ」

 

 蒼河はそう言うと、置いて来た妹達のことを思い出したのか暗い表情になる。この事から彼にとっては本当に大事な家族であることは誰の目からも明らかである。

 

束「でも、その妹達が選ばれただけで…どういう問題があったの?」

 

相助(Another)「確かに妹達の誰かが皇帝になるだけなら良かったのだが、その後見人と妹達がいた立場が問題だったんだ!」

 

蒼河(Another)「そうだ…。それを推薦していたのは我が国でも最大派閥を誇る門閥貴族【ヴァルテンブルク家】だった。しかも、ヴァルテンブルク家は先帝の姉…私の叔母に当たる人物を妻に娶っていたから皇族の外戚として絶大な権力を握っていた。オマケに当時は妹達もかなり幼かったから、そんな奴が後見人の時点でもう飾りとして裏から操る魂胆が見え隠れしてたんだよ。おまけに本来なら妹達は皇帝になることは普通なら不可能なのに、それを捻じ曲げようと働きかけていたしな」

 

束「普通なら不可能?」

 

蒼河(Another)「私の家系は帝国五宗家の一つであるのと同時に帝国発祥の地【幻想郷】を構成する博麗大結界の維持と管理を任された社家でな。先帝が存命していた頃は妹のひなたと霊夢は巫女を、私はアイツらのまとめ役として禰宜に付いていた。

古来より博麗家から皇帝を出す時は博麗の巫女或いは禰宜(巫女の男版みたいなもの)と皇帝の兼任は禁じられている。ヴァルテンブルグ家はそれを無視して妹の誰かを皇帝にしようとしたのだが、流石に無理があったのか他の門閥や議会からの反発はかなり大きく、加えて八雲紫やスカーレット伯爵、妖怪の山の天魔殿が圧力をかけたお陰でその話は白紙撤回。改めて話し合った結果、私が適任だと言う結論から禰宜を辞めて皇帝に即位したのさ」

 

束「あの……禁じられてる理由は、巫女さんか禰宜さんが皇帝になったら…結界が歪んでしまうとか…かな?」

 

蒼河(Another)「いや、単に権力が集中しすぎて門閥貴族は勿論のこと、大きな力を持つ大妖怪や有力者の反発を抑えるためだ。まぁ過去に已むを得ぬで理由から合意を得て兼任した例もないわけではないが、本来はあってはならないことだからな」

 

相助(Another)「おい、話しているところ悪いが、お前の話についていけなくてアリスとすずねが唖然としてるぞ」

 

蒼河(Another)「あっ…」

 

 蒼河は、アリスとすずねを見てみると、二人は話についていけずに唖然として固まり続けていた。

 

相助(Another)「なんか……すまん。お前らにとってこの話は難しかったのか、混乱してるだろう。まぁ、一国家のドロドロとした裏事情なんて普通聞くもんじゃないし……って、そうだ!蒼河。お前に重大なことを伝える!」

 

蒼河(Another)「ん、なんだ?」

 

相助(Another)「終焉の魔神には、気をつけろ。何か嫌な予感がするんだ……」

 

蒼河(Another)「何だと……まさか実在していたのか!?」

 

相助(Another)「ああ…蓮夜もそいつと一度戦った!」

 

 驚愕していた蒼河は、青褪めた顔色をすぐに戻してなんとかしようと対策を考えようとした瞬間…すずねは、二人に声をかけた!

 

すずね「あのーー……」

 

相助(Another)「どうした?」

 

蒼河(Another)「ん?」

 

すずね「近くにこんなものが落ちていたのですが……」

 

相助(Another)「それは!!」

 

蒼河(Another)「あーー!それは私の装備じゃないか!道理で近くになかったと思っていたらお前らが持ってたのか!?」

 

 蒼河は、すずねから受け取った装備を近くに置いて、受け取った袋からとある小瓶を取り出した。其れには「伊予島印の試作型エリクサー」と書かれたラベルが貼られていた。

 

蒼河(Another)「あったぞ。杏が魔理沙と共同で完成させたエリクサーの試作品だ。今までは勿体無いから放置していたが、これさえ飲めば恐らく……」

 

 蒼河は小瓶の蓋を取って一気に飲んだ。蒼河はあまりの苦さに渋い表情を浮かべたものの、飲みきって少し経つと彼が負った傷がみるみる癒えていった結果、蒼河は瀕死の重傷から、一気に回復した!

 

蒼河(Another)「うぐ…。味はアレだが効果は覿面か。良薬口に苦しとよく言ったものか……」

 

 蒼河は薬の感想を一言言うと、先程相助から聞いた終焉の魔神について考える一方で、自分がこれから取るべき行動について深く考えた。

それから暫くして、ふとテレビを見てみると何やらプロレスの試合番組が映っていた。

 

司会『おっと、すずね選手!フィニッシュのフリューゲルスマッシャーが炸裂!』

 

蒼河(Another)&相助(Another)「「ええーっ!?」」

 

相助(Another)「レスラーだったの!?」

 

すずね「うん…アイドル活動をしながら、プロレスをしているの!」

 

アリス「私は社長をやりながらアイドルよ!」

 

蒼河(Another)「ほ、ほぉ…。若いのに…お前ら凄いな…」

 

ユーマ「いや、貴方がそれ言う」

 

 蒼河と相助は、すずねとアリスの経歴を聞いて驚いてしまった…。いやいや。あんたらもすげーから。特に蒼河。ユーマも言ってるがお前は此処にいる人よりも凄い経歴持ちだから。そして…相助は、束達が集めた情報を聞き出した!

 

相助(Another)「んで…翼の第六感は、当たっていたか?」

 

束「そうそう!収穫が大きかったよ!」

 

相助(Another)「そうか…任務…ご苦労!」

 

ユーマ「妙だったのは、孤児院の中に、入って中を捜索しても…子供達が居なかった…」

 

束「それに…全ての部屋が、ホコリまみれだった…まるで、一ヶ月間誰も住んでないような建物のように…」

 

アリス「街の人によると…最近、子供達と凛も見かけないそうだって!」

 

すずね「最近だと…孤児院の中は、神隠しになってる噂らしいわね…」

 

相助(Another)「恐らく…孤児院の外に居た大量のノイズと何か関係してるかもしれない!」

 

束「……」

 

 回送

 

翼『恐らく…凛は…子供達を…人質に…されて…るから…従っているかも…しれない…すまないが…凛が居た…孤児院を…調べて…くれ…』

 

束『!!』

 

そして現在

 

束「翼ちゃんの予想通りだったよ…翼ちゃん…」

 

蒼河(Another)「……………」

 

束「ん、どうしたの蒼河君。そんなに考え込んで?」

 

蒼河(Another)「いや、何でもない」

 

 蒼河は束に何でもないと言った。しかし、彼の心にはある疑問が浮かんでいた。

 

蒼河(Another)(話から察するに蓮夜が私の捜索のために誰かと協力しているのは明白だ。それに奴の性格から考えて恐らく、この世界に迷い込んだ時にお世話になった義理も考えられるが、いくら恩があっても蓮夜が子供を人質にする様な奴とは手を組まないはず……。

それなのに何故奴はそんな奴と協力しているのだ?…まさか私の捜索以外にも別の目的が……)

 

 蒼河は現在、何処かにいるはずであろう親友の行動について考え続けた。しかし、今まで必死に逃亡していた事で生じた疲労や命が助かったと安堵した反動で、徐々に眠気に襲われる様になり、加えて考え込んでいたらいつの間にか暗くなっていたので、蒼河は久しぶりの心から安らげる睡眠を堪能する事にした。

 

 それから数日後……

 

 束サイド

 

蒼河(Another)「よし…出来たぞ。これを食え!」

 

束「あ、ありがとう……」

 

 エリクサーの効果で怪我が完治した蒼河君は、このまま何もしないで過ごすのは性に合わないからと私たちがよく集まるアリスちゃんの別荘で住み込みで働く様になった。普段は家事全般を行いつつ、自分の部屋で武器の手入れや何やら何処から出したか不明なパソコンと睨めっこしたり、外で相助君や私と鍛錬をしたりして過ごしていた。そして今、蒼河君はキッチンでプリンを作っていた。そして、プリンが完成してからは全員分を机に置き、自分の部屋に戻っていった。

 

束「……」

 

アリス「どうしたの?」

 

相助(Another)「少し…格納庫を借りる。俺の機体の整備してくる!(女子の恋バナは、男が居たら駄目だからな!)」

 

すずね「いいですよ…」

 

ユーマ「僕も蒼河君を見張ってるよ。あの人偶に入ったきりで出てこなくなる事があるからね!」

 

 何かを察した相助君は、格納庫を借りて、自分自身の機体を整備に出かけた。それにしても…相助君の機体って、どんな感じだろう?こっちの世界ではグレンダイザーだから…あっちもグレンダイザーに似てる機体かな?ユーマ君も蒼河君のところに監(ry…ゲフン、見張りに行った!

 

アリス「それよりどうしたのよ?束!」

 

束「ええット…何ていうか…蒼河君(※博麗の方)を見ると…胸がドキドキするの…」

 

すずね(もしや…これって!)

 

アリス(間違いないわ…)

 

アリス&すずね((恋してる顔だ!))

 

 相助サイド

 

相助(Another)「これをこうして…これでよし…」カチャカチャ!

 

 俺はエクシアとウイングガンダムをミキシングしたような見た目をした自分自身の機体を整備を終了した。ユーマは、代わりに俺の機体を整備してくれるって言ってくれたが…丁重に断った。ありがたかったが俺の機体を他人に触れてほしくない!

 

蒼河(Another)「おい…お前の機体って何て、名前なんだ?」

 

相助(Another)「あぁ、お前の世界だと伝わっていなかったな。俺の機体は、ガンダムエクシア・カナフだ!」

 

蒼河(Another)「エクシア・カナフ…か。いい機体じゃないか」

 

相助(Another)「へへ、お褒めに預かりて光栄です!」ピコピコ!

 

蒼河(Another)「………課金しながらお礼言われるとコメントに困るのだが…」

 

ユーマ「いやいや!プ〇セカで、推しを当てるために、課金しないで下さい!」

 

相助(Another)「今度こそ当たれよ…レオ○ードメンバー!」

 

ユーマ&蒼河(Another)「「だから…課金をするな!」」

 

 ひびみくサイド

 

未来「響…課金は、程々にしたほうがいいよ!」

 

響「未来。課金って、食事みたいな物だよ!」ポチポチ!

 

未来「課金のボタンを押しながら喋らないで、それに…〇〇〇〇〇〇〇〇円も注ぎ込んで…しばらく…お米じゃなく、もやし一本にしようかな…」

 

響「ごめんなさい!程々にするから!」

 

 私は、未来に必死に土下座をした。結果、課金を程々にする代わりにもやし一本生活にならずに済んだ。良い子の皆、課金は程々にしようね。立花響とのお約束だよ!

 

 Anotherサイド

 

相助(Another)「おい…そろそろ時間だが、準備はもう大丈夫か?」

 

蒼河(Another)「あぁ、装備もしっかりメンテはしといたから準備万端だ」

 

相助(Another)「よし…俺の守護霊に乗れ!」

 

蒼河(Another)「おい…何故お前の守護霊が…ア○アなんだ…まるで意味が分からんぞ…」

 

相助(Another)「次の任務だ…乗れ!」

 

 私はコイツの守護霊に乗り、現場に向かった…また酔い止めを飲み忘れたのかこいつは、途中で何回も車酔いをしてゲ○を吐きまくり、何度もサービスエリアに寄って、しま○らに寄って、洋服を買った…。コイツのせいで、只でさえ元の世界にいた頃から金欠状態だった私の財布がほとんどこいつのゲ○袋に注ぎ込んでしまう羽目になった。…こいつ、本当に…あの国元王子だよな…。それと同時に私は無事に元の世界に戻れるのか不安になってきた…

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