今回は晴司がライブ会場である子と出会い、戦います。
それでは本編をどうぞ!
とあるライブ会場
ここで今、ある計画と同時進行で、奏と翼の【ツヴァイウィング】のライブ準備をしていた。
「スゥ………ハァ~…………」
「緊張してるのか翼?」
「奏…………」
ライブステージの裏で、緊張を解すため、深呼吸するツ翼。
その翼に奏が声をかける。
今回のライブは、観客に歌を聞かせるのと同時に、装者の2人が歌うことで発生する【フォニックゲイン】で、新たに発見された完全聖遺物【ネフシュタンの鎧】を覚醒させるためである。
そのためというのもあるが、人の前で歌うのに、翼は緊張していた。
「奏は、緊張しないの?」
「するさ。でも、それ以上に、こんなおっきな
ステージで歌える嬉しさが大きくて、緊張な
んて吹っ飛んだよ‼」
「そっか♪」
「それに今日は、
緊張して、失敗なんてできないよ‼」
「そ、そうよね//////」
「だから翼、あいつにいいとこ見せるため
にも、楽しくやろうぜ♪」
「……うん‼私も、
よう、頑張るわ‼」
「いい顔だな、2人とも‼」
「伯父様……⁉」
「ダンナ」
奏と翼が話している所へ、翼の伯父である弦十郎がやって来た。
「2人とも、今日は頼んだぞ‼」
「任せておきなダンナ‼あたしらの歌で、会場を
盛り上げてやるよ‼」
「そして、私たちのフォニックゲインで、ネフ
シュタンの鎧を覚醒させてみせます」
「期待してるぞ2人とも‼」
そう言った弦十郎は、その場を後にし、奏と翼は、ライブの準備に取りかかった。
その頃、ツヴァイウイングのライブ会場の外で並ぶ人々の列の中で、1人の女の子が暗い顔をしていた。
「はぁ~……私、このユニットの事、あまり知ら
ないだよな~」
彼女の名は
どこにでもいる中学生である。本来彼女は、友人である
するとその時
「どうかした?」
「えっ?」
後ろから、1人の人物が響に話しかけてきた。
話しかけられた響が後ろを振り返ると、1人の青年がいた。
そこにいたのは、晴司であった。
「急に声かけてゴメンね?俺は総魔 晴司。君が
元気なさそうにしてたから声かけたんだ」
「わ、私は立花 響っていいます。すみません。
せっかく皆さん楽しい雰囲気なのに、1人だ
け暗くなったりして」
「気にしない気にしない♪誰だって急に暗くな
ることがあるさ。ちなみに、立花さんが暗く
なったのは、友だちが急に来れなくなった…
とかじゃないかい?」
「そ、そうです‼何故分かったんですか!?」
「いや~、俺も知り合いと見に来る予定だった
んだけど、急に来れなくなったみたいでさ、
さっきの自分と同じに見えただけだよ」
「総魔さんもだったんですね?」
「うん。あと、俺のことは名前で呼んでもいい
よ?名前の方が、言いやすいでしょ?」
「それじゃあ晴司さんで‼私のことも名前で呼ん
でください‼」
「それじゃあ響ちゃんで。列が進む間、一緒に
話でもしてよっか♪」
「はい‼」
響は返事すると、晴司と話始める。
晴司から教えられる、ツヴァイウィングの話を聞いて、響は1つの疑問を抱いた。
「あの、晴司さんは随分、ツヴァイウィングの
お2人のクセとか知ってますけど、どういっ
たご関係なんですか?」
「ああ~……奏の奴とは幼馴染みで、翼は俺の
従妹で、経営してる喫茶店の常連なんだよ」
そう。転生した晴司は、奏の幼馴染みであり、翼の従兄で、今では喫茶店を経営していた。
地元の住民は勿論、全国からも有名な喫茶店で、良く芸能人等も来る。
「そうだったんですね!?いいな~、有名人とそ
んな関係だなんて」
「そんなものかな?」
「そんなものですよ‼」
晴司と話して、完全に元気を取り戻した響。
そして列はしだいに進んでいき、晴司達は中へと入ると、売店でペンライトを購入し、会場内の席に座る。
「人、いっぱいいますね~」
「まぁ、人気ユニットのライヴだからね。
そうだ響ちゃん、思い出として、写真でも
撮ろうか」
「いいですね‼撮りましょう‼」
晴司はそう言うと、スマホを取り出して、響とのツーショットを撮った。
すると、会場内の明かりが消え、ステージに明かりが灯る。
「あっ、ライヴ始まるみたいだね。後で、もう
1回写真撮ろうか?さっきの写真も、後で響
ちゃんのスマホに送るから」
「はい‼ありがとうございます‼」
晴司の言ったことに、お礼を言う響。
するといつのまにかステージには、衣装に着替えた奏と翼がおり、音楽が流れると同時に歌い始めた。
奏たちが歌い始めると、会場内の観客たちが歓声をあげる。
「アハハハ♪楽しいですね晴司さん♪」
「そうだね♪(相変わらずいい歌だよ、奏、翼)」
そう思いながら奏たちの歌を聞き、頬笑む晴司。
やがて歌が終わり、観客たちから、アンコールの声があがる。
「もっと盛り上がっていくぞぉおおお‼」
『『『『『オォオオオオオオ‼』』』』』
奏は観客たちのアンコールに答え、翼と共に、再び歌い始める。
だがその時
―ドガァアアアアアン―
「ッ⁉なんだ⁉」
突如、ステージの一部が爆発した。
そしてそれと同時に、開閉された天井から、大量のノイズが出現した。
「の、ノイズだぁあああああ⁉」
ノイズを視界に捉えた観客たちは、悲鳴をあげながら慌て逃げ惑う。
「の、ノイズ⁉」
「響ちゃんは先に逃げろ‼俺は避難誘導する‼」
響に逃げるよう言った晴司は、慌て逃げ惑う観客たちの避難誘導を行う。
「皆さん‼慌てず避難してください‼押さずに‼
出口はこちらです‼落ちついて‼慌てず避難し
てください‼」
冷静に避難誘導していく晴司。
避難していく人数が減ってきたその時、晴司はまだ響が避難していない事に気がつく。
「響ちゃん‼早く逃げろ‼」
「えっ――きゃあ⁉」
晴司の声に気づいた響であったが、足場が崩れ下へと落ちてしまう。
「いたた……はっ‼」
落ちたことで足を怪我してしまった響。その響の前にノイズが迫る。
「響ちゃん‼」
まずいと思った晴司は、その場を駆け出す。
その時だった。
「うおりゃぁああああああ‼」
『『『$¥*§¢℃#@⁉』』』
ガングニールを纏った奏が、【アームドギア】と呼ばれる槍で、響の前まで来ていたノイズを撃退した。
「奏·············」
ノイズと必死に戦う奏。
その奏に、晴司は違和感を感じた。
「どうしたんだ?何か変だぞ?」
「くっ‼時限式じゃここまでか‼」
奏が服用している【LiNKER】の効果が切れてしまい、ガングニールが機能を停止寸前だった。
その時
『¥∞¢℃&#@$§』
「くっ⁉」
大型のノイズが、奏に向かって液体を放つ。
それに気づいた奏は、槍を前方で回転させて攻撃を防ぐが、槍に亀裂が入ってしまう。
そして
「·········えっ?」
「しまった⁉」
「響ちゃん⁉」
槍の一部が砕けてしまい、その破片が奏の後ろにいた響に突き刺さり、大量に出血してしまった。
ノイズの攻撃が止んだのを確認した奏と晴司は、響の元に駆けつける。
「響ちゃん‼しっかりしろ‼」
「おい‼しっかりしろ‼目を開けてくれ‼生きる
ことを、諦めるな‼」
響に必死に呼び掛ける晴司と奏。
すると、奏達の呼び掛けに答えたのか、響の瞳がうっすらと開く。
それを見て安心する晴司と奏。
するともう1人のシンフォギア装者である翼が、天羽々斬を纏った状態で駆けつける。
「奏‼大丈夫⁉」
「大丈夫だよ、翼」
奏が無事だと分かり安心する翼。
すると奏は立上がり、ノイズがいる方へと体を向ける。
「いつか········体の中空っぽにして、おもいっ
きり歌ってみたかったんだよな」
「奏?」
「今日はこんなにも聞いてくれる奴等がいる
んだ··········あたしも全力で歌うよ」
「奏·········まさか絶唱を⁉」
【絶唱】········それは装者への負荷を省みず、シンフォギアの力を限界以上に解放する歌。
だが強力な分、装者への負荷が大きく、最悪の場合体ごと消滅してしまう。
奏が絶唱を歌おうとしていることに気づいた翼は、奏に駆け寄って必死に止める。
「やめて奏‼今のあなたが絶唱を歌ったら
死んでしまう‼」
「ノイズを倒せるなら、それでもやるさ······
あんた、その子を連れて早く逃げてくれ」
「··········死ぬなよ」
晴司は響を抱き上げ、出口に向かって走り出す。
出口から出た晴司は、救急隊員を見つけ、すぐに近寄る。
「すみません‼この子をお願いします‼」
「これは酷い!?すぐに病院へ‼」
「お願いします‼」
「ち、ちょっとあなた!?」
晴司は響を救急隊員に預け、奏たちの元へ向かう。
会場内へ戻った晴司が目にしたのは、翼が必死で奏に絶唱を使わせまいと、説得している場面だった。
「お願いよ奏‼考え直して‼」
「でもこうするしか、他に方法はないんだ‼
やらせてくれ‼」
翼の説得を無視して絶唱を歌おうとする奏。
そんな時、一体のノイズが近づいてきていた。
『¥β〒∞%¥¢§#』
「ッ!?奏危ない‼」
「ッ!?」
ノイズは、奏に向かって攻撃する。
もうダメだと思った奏は、目を瞑る。
だが
〔ブラスト!プリーズ!〕
「させるかっての!」
『@$=°¢●%Ⅲ¥#!?』
「「·········えっ?」」
迫ってきていたノイズを、ウィザードリングの1つ、【ブラストウィザードリング】をドライバーに翳し、魔法陣から魔力弾を放つ。
ノイズは魔力弾に当たった事で炭素化して崩れさり、奏と翼は聞き覚えのある音声と声に反応して、瞑っていた目を開く。
「ふぃ~·········ギリギリだったな」
「せ、晴司!?」
「なんであなたが!?それにその魔法陣·······
まさか!?」
奏と翼は、晴司が戻ってきた事、先日自分達の前に現れた、ウィザードと同じ魔法陣を展開している事に驚きを隠せないでいた。
そんな2人をよそに、晴司は奏の元へと歩み寄る。
「な、なんだよ?」
「··········このバカ‼」
―パァン―
「·········えっ?」
「奏っ!?」
奏に近づいた晴司が、叫びながら奏の頬を引っ叩く。
突然のことに奏は唖然とし、翼は驚いていた。
「人に生きることを諦めるなと言った奴が、簡単
に生きることを諦めるんじゃねぇ‼そんなんじゃ
誰も救えないぞ‼」
「ッ!?··········でも」
「お前には仲間がいるだろ‼仲間を信じないでど
うする!?仲間の奇跡を信じないでどうする!?希
望を持たないでどうする!?」
「晴司············」
「最後まで諦めるな‼希望を捨てなければ、きっ
と奇跡は起きる‼」
「奇跡が········」
奏が口ずさむと、晴司が所持しているウィザードリングの1つが光だした。
「な、なんだ!?」
「コレは··········まさか··········」
晴司は光輝くウィザードリングを嵌め、ドライバーに翳した。
〔ミラクル・プリーズ!〕
「な、なんだこりゃ!?」
リングを翳すと、魔法陣が展開され、魔法陣から光が飛び出し、奏の周りを回りだす。
すると、アーマについていたキズが消えていき、砕け散った槍が、元通りに直った。
「な、直った!?」
「しかもなんか、力が溢れてくる‼」
「どうやら、このリングはお前に力を与える事
ができるみたいだな」
「マジか!?ありがとな晴司‼」
「気にするな············さてと」
晴司はノイズの方へ体を向ける、ドライバーを操作する。
〔シャバドゥビタッチ・ヘンシ~ン!シャバドゥ
ビタッチ・ヘンシ~ン!〕
「変身!」
〔チェンジ!プリーズ!〕
晴司は左手に嵌めている、変身用ウィザードリングの1つである【チェンジウィザードリング】を、ドライバーに翳しました左手を前へつき出す。
すると、晴司の目の前にオレンジ色の魔法陣が展開し、晴司に向かって動きだし、晴司を通過する。
通過した事により、晴司の姿は仮面ライダーウィザード ノーマルスタイルへと姿を変えた。
姿を変えた晴司は、右手に嵌めていたウィザードリングを取り外すと、別なウィザードリングを嵌め、ドライバーへと翳す。
〔コネクト・プリーズ!〕
「さぁ、ショータイムだ!」
「あたしらも行くぞ!翼!」
「ええ!」
晴司はウィザードリングの1つである【コネクトウィザードリング】で小さな魔法陣を展開し、手を入れてウィザーソードガンを取り出し、ノイズに向かって駆け出す。
奏と翼も、それぞれのアームドギアを構えて、晴司に続いてノイズに向かって駆け出した。
「オラァアアアアアア‼」
『『『¥〒%∞$¢β℃#!?』』』
「ハァアアアアアアア‼」
『『『$%¥β〒¢∞℃#!?』』』
「テリャァアアアア‼」
『『『¢¥§∞$%〒#℃!?』』』
晴司達は、それぞれの武器でノイズを次々と倒していく。
すると、大型のノイズが液体を吐き出す。
いち早く気づいた晴司は、素早くウィザードリングを変え、ドライバーへと翳した。
〔ディフェンド!プリーズ!〕
「あらよっと!」
ウィザードリングの1つ【ディフェンドウィザードリング】の魔法で、正面に魔法陣を展開し、液体を防ぐ。
「あとはアイツだけなのに!!」
「液体のせいで、近づけない‼」
「なら、任せてくれ」
〔バインド・プリーズ〕
晴司は再びリングを変え、【バインドウィザードリング】をドライバーに翳す。
すると、大型ノイズの周りに魔法陣が展開し、そこから鎖が飛び出して大型ノイズを拘束した。
「鎖で拘束した!?」
「魔法ってなんでもアリかよ········」
「さぁ、フィナーレだ」
〔キャモナスラッシュ・シェイクハンズ!
キャモナスラッシュ・シェイクハンズ!〕
〔チェンジ!スラッシュストライク!〕
「ハァッ!」
『¥%Ⅱ□$=°#†#!?』
晴司はウィザーソードガンのハンドオーサーを起動し、チェンジウィザードリングを翳す。
それによって刀身に魔力が集束され、晴司はその魔力を斬撃として大型ノイズへと放った。
大型ノイズはその斬撃で真っ二つになり、炭素化して崩れさった。
「よっしゃー‼ノイズを全部撃退した‼」
「やったわね、奏‼」
「ああ‼」
ノイズを撃退でき、喜ぶ奏と翼。
そんな2人を見て、仮面の下で微笑む晴司。
そして晴司は、テレポートウィザードリングで、その場から去ろうと、右手のウィザードリングを変えようとする。
その時だった。
「ッ!?(体が動かない!?)」
急に体が動かなくなってしまった。
晴司はどうにかしようとするが、まったく動かない。
どうしたものかと考えていると·····
「無駄ですよ。どんなことをしても、体を
動かすことは叶いません」
「ッ!?(この声は!?)」
突然聞こえてきた声に、聞き覚えがあった晴司は、驚きながら視線を声の聞こえてきた方へと向ける。
そこにいたのは2人の男性―――弦十朗と、奏と翼のマネージャーで、風鳴家に代々仕える家系の1人、
「初めましてだな、ウィザード。俺は風鳴 弦十
朗。そこにいる2人の上司だ」
「は、初めまして(知ってるよ!!2人の上司なの
は初めて知ったけど、アンタの事は子供の頃
から良く知ってるよ!!)」
「状況からして、君が2人を助けてくれたのだ
ろう。その事について礼を言いたい。2人を
助けてくれて、ありがとう」
そう言うと、弦十朗は晴司に向かって頭を下げる。後ろにいた緒川も、続くように頭を下げた。
そして頭を上げると、弦十朗の顔つきが変わった。
「そんな君にこんな真似をして申し訳ないが、
我々と共に来てもらう」
「(ですよね~!!どうしましょ~!!)」
思ってた通りの展開に、どう切り抜けるか悩む晴司。
すると次の瞬間
「ふん!!」
―ドゴォ―
「ゲフゥウウ!?」
一瞬で近づいてきた弦十朗に顔面を殴られ、晴司は地面を転がり、瓦礫に激突した。
それを見た奏と翼は、弦十朗へと詰め寄る。
「な、何してんだよ旦那!?」
「いや、また逃げられても困るからな。意識を
かる為に殴った」
「だからといってあの人を········晴司さんを殴る
なんて!!」
「え············せい····じ?」
「ウィザードの正体は、晴司なんだよ!!」
「なん········だと!?」
「えぇ!?晴司さん!?」
奏と翼から明かされたウィザードの正体が晴司である事を聞き、驚きを隠せない弦十朗と緒川。
そんな2人をよそに、奏と翼は殴り飛ばされた晴司の方へと視線を向ける。
瓦礫に衝突したことにより、土煙が上がっていたが、土煙がおさまり、晴司を視界に捉える事ができた。
視界に捉えた晴司は、変身が解除され、ピクリとも動かなかった。
「せ、晴司?」
「··························」
「せ、晴司さ~ん!?」
一切反応しない晴司を心配し、慌てて晴司の元に向かう奏と翼。
対して晴司はというと
「(あ~····まさかいきなり殴るとは·········想定外
だっ······つ···········の·······)」
薄れゆく意識の中でそう思っていた晴司は、慌てて自身の元に向かってくる奏と翼、唖然とする弦十朗と緒川を視界に入れたのを最後に、気を失った。
to be next magic
今回はここまでです!
次回は晴司が色々説明します。
次回も是非読んでください!