初めましての方は初めまして。
そうでない方はイーブイブイ!
ショロッブイです。
夏休みじゃないです暑休みです。そんなことを言いながら毎日頑張ってます。今年はオリンピックをやっていますがなにやら騒がしいですね。私は深くは突っ込みたくはないです。
さて、今回はロトムとの戦いが終わったその後の話となります。アレスシティでの物語は次の展開へと変わります!
今回も楽しんでくださいね!
ソウマとレイラは電化製品店でロトムと戦闘をした後、共に戦ったライボルトのライゴウ、エレキブルのライゴウと一緒にロトムたちの話を聞いていた。
「それで、なにがあったのか聞かせてくれるかい?」
ライゴウが優しく問いかけたところロトムたちは黙っていたが、いつしか1体のロトムが話し始めた。
「ワタシタチ、オウチヲオイダサレタ。アタラシイオウチ、サガシテタ。」
「なるほどな、元々住んでいたところを誰かに追い出されて、さまよっていたってことか。」
デンゴウが話したあと、レイラはロトムにこう聞いた。「じゃあ、なんでこのお店で暴れていたの?」
するとロトムは
「ハイレルモノイッパイ、ココオウチ二シタカッタ。」
と答えた。
「ならば、ロトムが奪われた住処を取り戻せばいいんじゃないかな?」
とソウマが提案すると、全員が首を縦に軽く振った。
「ロトム、元々どの辺りに住んでいたんだい?」
「ハツデンショノチカク...。」
ライゴウの問いに、ロトムは怯えるように答えた...。
「ライゴウ、発電所の近くだと...。」
「あぁ、川上の方だね...。」
2体の顔つきが変わったことを不思議に思ったレイラは、
「発電所って何かあるんですか?」
と明るく聞いた。
すると、デンゴウが重々しく口を開いた。
「お前たちはこの街に来たばっかりみたいだな、それなら知らないのも当然だな。」
周りがだんだんと暗くなってきた。
「1ヶ月ほど前、発電所で火災が起きたんだ。原因は不明、誰がやったかもわからないんだ。」
「そんなことが...。」
「俺たちも、もちろん解決のために調査に乗りだした。だが証拠が一向に見つからん、その時間は発電所に見張りが何体も居たらしいんだが、誰もその姿は見てないらしいぜ。」
「完全犯罪ってことか...。」
「そうだね、今回の事件は1週間で復旧したからよかったけど、もっと長引いていたら大惨事だっただろうね。」
「ソウマ、もうこんな時間なんだね...。」
気づけば空は茜色に染まっていた。
「これ以上考えていても今は仕方ない、明日に俺とデンゴウで発電所の様子を見に行きつつ、ロトムたちを住処に返してくるよ。」
「ありがとうございます!ちなみに、デンゴウさんとライゴウさんは何をされてるんですか?」
「そういや言ってなかったね、デンゴウ!いつものいくよ!」
「おう!」
「俺はライゴウ!」
「そしてデンゴウ!」
「この街の事件は!」
「すべて任せろ!」
「アレスシティ警察!ライデンコンビだ!」
「おぉ〜!」
レイラは目を輝かせて2匹を見ていた。
「警察官だったんですね!」
「あぁ、だからロトムたちは任せてくれ!君たちはゆっくりとアレスシティを楽しんでくれ!」
「はい!あとはよろしくお願いします!」
「おう!任せてくれよ!」
「レイラー...。」
ソウマが話している間、レイラはずっとライデンコンビのことを見ていた。
「カッコいい...!」
「ほら、あとは任せて僕たちは宿探しだよ〜。」
そう言ってソウマはレイラの首の毛を軽く噛んで引っ張っていった。
「やめてぇ〜!痛いからぁ〜〜!」
...
「デンゴウ、面白いイーブイたちだったな。」
「あぁ、動きはまだまだだが素質はある。将来大物になるかもな。」
「確かに、俺たちみたいにな。」
「はっはっはっ、昔話ならまた後でやろうぜ!」
「そうだな!」
~登場ポケモン紹介~
デンゴウ <エレキブル♂>
ライデンコンビの〝デン〟の方。兄貴分で力が強く、コンビのパワー担当。街の子どものポケモンたちからの人気が高い。ライゴウとは同期で、共に何年もアレスシティの治安を守ってきた。
[宿の個室]
「ベッドにダ〜イブ!!」
ボーン!
レイラがベッドにダイブして、周囲にほこりが舞った。
「ケホッケホッ、レイラ、ほこり立つからやめてよ。」
「でも楽しいじゃん?」
「わかるよ、わかるけどやめて...。」
(うぅ...花粉症で苦しめられた記憶が蘇る...。この世界には花粉症の概念はないらしいからいいけど...。)
ちぇ〜っとレイラは不満そうな顔をした後、話を続けた。
「それにしてもさ、アレスシティはすごいね!」
「レイラ的にはどのあたりがすごいの?」
「色んなものが電気でガシャガシャ動いてるところがすごいの!今まで見たこともなくてさ!」
レイラは少し興奮気味に話していた。
「そうなんだね〜、レイラって田舎っ子なんだ〜。」
「そういうソウマはどうなのさ?この感じ、すごくない?」
「すごいと言うより懐かしいなんだよね。前世の景色ってこんな感じだったし。僕は機械よりもこの街の発展具合に驚いたかな。」
「前世の世界はそんなに発展してたんだ...行ってみたいなぁ〜!」
そんな話をしていると、レイラのお腹がぐうぅ〜と鳴った。
「おなかすいちゃった。」
とレイラは顔を少し赤らめながら言った。
「ご飯食べに行こうか!」
「うん!」
そう言って2匹は宿を出てご飯を食べに向かった。
...
[アレスシティの路上]
「ここにはどんなご飯があるんだろうね?」
「わかんないや、きっと凄いものが売ってたりするんじゃない?」
「ソウマ、道端にあるあれ、なに?」
レイラが指した方向には、ソウマにはとても懐かしいものがあった。
「あれって...屋台!?」
「屋台って?」
「道端にある簡易的なお店だよ。行ってみよう!」
「うん!」
タッタッタッ
「そこのイーブイさんたち、いらっしゃい!何を食べていくかい?」
屋台の店主は、オレンジのもふもふとした毛をした二足歩行のポケモン、パーモットだった。
ソウマが席に座ると、机にあるメニュー表が目にはいった。
(これがメニュー表か、どれどれ...?)
そこには様々なうどんのメニューがずらりとあり、ソウマは店主にメニューを見た瞬間にこう言った。
「きつねうどん1つ!」
「じゃあ私も同じものください!」
「わかったよ!少し待ってな!」
うどんが慣れた手つきで茹でられており、その間にどんぶりに出汁と醤油などが入れられてスープが作られていた。うどんが茹であがるとどんぶりに入れられて、最後に油揚げが入れられた。
その1つ1つの手順はソウマには新しくも懐かしい光景であった。
「あいよ!きつねうどん2つ!」
「ありがとうございます!」
レイラは横で目をキラキラさせていた。
「お、おいしそう...。」
ここでソウマはとても重大なことに気がついた...!
(は、箸が使えない、箸でうどんが食べれない...!)
「すいません、箸以外のものないですか?」
「あぁ、これでいいかい?」
そう言って店主はフォークのようなものを出してくれた。
「もう一ついただけませんか?」
「おっとごめんね、はい、2つ目だよ。」
「ありがとうございます!レイラ、はいこれ。」
「これで食べるの?」
「そうだよ。見ててね。」
ソウマはうどんをフォークに絡めると、一気にズズッと啜った。
(転生前のうどんと大差ない...!懐かしい!)
「美味しいです!」
「私も真似してみる!」
ズズッ
「美味しい!」
「そうかいそうかい、ところでそこのオスのイーブイさん、あんた転生者だね?」
「そうですが、なんでそれを...?」
「だって啜り方が手慣れすぎてるんだもの!かく言うウチも転生者よ。人間時代はうどん屋の店主をやってたものよ。」
「そうなんですね!」
「とりあえず、早く食べな!うどんが伸びるよ!」
「はい!」
ズズッズズッ
同刻、この世界のどこか...。
[???]
「あの方の目的を達成するために、あいつらは邪魔なんだよな...。手っ取り早く捕まえねぇと。」
「とか言ってお前は前回大敗したじゃねぇか。」
「あのときは変に助けが来て勝てなかったんだよ!」
「まあいいじゃないの、この計画もまだ始まったばかり、段々と相手の弱点を探っていけばいいのよ。さて、私もそろそろ動きますか。」
「おぉ〜!ついに動くのね!あのちっこいイーブイたちなんてぶっ飛ばしてやって!」
「そこまではしないわよ。ただ、ちょ〜っと痛い目にあってもらうだけだから...。」
次回 #13 ドタバタ!?お小遣い稼ぎ! 前編
お楽しみに!
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