四の女神と古龍の戦士   作:バルバトスルプスレクス

2 / 2

 二話目です。


第二話ですか?

 

 遺跡に蔓延っていたモンスター達を退けたネプテューヌ一行。ただ駆逐だけではクエストは終了しないので、内部を含め遺跡周囲の散策を始めた。

 範囲は狭く森に遺跡を中心に半径数メートル程にする。

 

「エンシェント、お前はどう推論する?俺としてはここに奴らの餌っぽいのがあったと思うんだが……そうでもなさそうだな」

<少なくとも、私もユウトと同じ考えだ>

 

 今ユウトが立っているのは遺跡の周囲を見回しながら言った。フェンリル種の痕跡を調べ、ネプテューヌたちと合流して情報交換をした。ネプギア、アイエフ、コンパの三人もフェンリルの痕跡などを調べたり周辺を見居て回ったりしていたが、手掛かりとなるそれを見付けていない。最後にネプテューヌだが、見当たらない。いつもの事だと呆れつつも周囲を見回すと、ネプテューヌの物らしき靴跡が遺跡の入り口の方へと続いていた。

 一度別れてそろそろ三十分が経過しようとしていた。

 

「迷ってるな」

<迷っているな>

「迷ってますね」

「迷ってるわね」

「ねぷねぷ迷子ですぅ…」

 

 好奇心に勝てなかったのか、何か気になるモノを見付けてそれを追ったのか、兎に角今は手のかかる女神様を探しに行こうと、ユウト達は遺跡内部へと進行する。

 携行していたライトのスイッチを押し、真っ暗闇な遺跡内部をユウトらは進んでいく。壁には重要にも思える壁画の表面には、古代ミファース文明の時代に見られる文字やその時代にあった出来事を記す壁画が掘られているだけだ。

 

「アイエフ、確かこの遺跡は何年か前に見つかったんだろ」

「ええそうね。プラネテューヌのデータベースに記録も残ってるけど……」

 

 突然何かを見つけたユウトはアイエフ達に足元を指差して見せた。そこにあったのは、つい最近踏まれた形跡のあるトラップが一つ、その他には先人たちが分かり易くしたのだろうトラップの傍には分かり易く黄色と黒の注意線があり、トラップを囲んでいる。それに対し、踏まれた形跡のあったトラップには注意線が無かった。

 行方不明のネプテューヌ、遺跡内部に続くその足跡、注意線の無い踏まれた形跡のあるトラップ。これらの事から推測する事はただ一つ。

 

「あのバカ入ってすぐ罠に掛かりやがったな」

 

 ユウトのその言葉に、アイエフたちは全力で首肯した。足跡を辿ると、その他にも様々な罠にもかかった事が分かり、ユウトは頭を抱えた。

 

「どうしてこーなんのかねアイツは」

「はいはい、落ち着く落ち着く。ねぷ子見つけてから叱りつければいいじゃないの」

「だよなー、ギア子はあんまし怒らねーし、イストワール様は怒ってもあいつ反省すること少ないし……とにかく見付け次第どうすっか」

 

 固まって行動するユウト達。下手に別れて散策するとネプテューヌの二の舞を演じてしまう恐れがある。それはコンパも理解している。幸い他の罠には踏まれた形跡は見られない。四人はトラップに掛からない様に細心の注意で奥へと向かう。

 

 

 

Now Loading…

 

 

 

 最深部まで近づくうちに、壁画の数が多くなっていた。古代文明の記録とされているそれらをユウトらには楽しんでいる余裕はなかった。しかしモンスターの陰どころか息吹すら感じない。元々そういうモノなのかどうかはユウト達は知らず、今も絶賛迷子中のネプテューヌを捜し歩き続けていた。

 数分あるき続けると、突然ユウトが何かに躓いて転倒してしまった。一体何に躓いたのか、ユウトは確認する。そこには、右手には(かじ)りかけの怪しげなキノコを握りながら目を回して気絶していたネプテューヌだった。

 

「……コンパ、コイツの手のキノコが何か分かるか?」

「え、と……確かヘンカダケですぅ。これをねぷねぷは食べちゃったみたいです。最近見つかった種類で、食べたらどうなるのかはまだ知られてないそうですよ」

<何はともあれ、ネプテューヌは見つかったんだ。帰るとしよう>

 

 エンシェントの一声にユウト達は賛同し、アイエフは懐からダンジョン脱出アイテムを起動する。アイテムを中心に発光し、光がユウト達を包むと一瞬の内にプラネタワーへと送り飛ばした。

 光が止んだ暗いダンジョン内。岩陰から二頭身ほどの生物が姿を現した。

 

「もう行ったっちゅね。それにしても、女神が来た時はさすがにヤバかったっちゅが……あきらかに罠なのにかかるとは、敵ながら情けないっちゅね」

 

 生物は小さな肩をすくめていた。

 

「さて、仕事に戻るっちゅよー」

 

 そう言って生物は暗闇の中へと消え去って行った。

 

 

 

Now Loading…

 

 

 

 翌朝のプラネテューヌ。

 プラネタワーの上昇するエレベーターの中でノワール、ブラン、ベールの三人がネプテューヌの自室を目指していた。今回ここに来たのは、ユウトから呼び出されたからで、正直嫌な予感しかしなかった。ネプテューヌのゲームの誘いはあれど、ユウトの誘いは今まであったかどうか。

 エレベーターが目的の階に到着。密閉された箱の入り口が開き、三人は出迎えのユウトの後に続き、ネプテューヌの部屋へと向かって行った。

 

 

 

To Be Continued




最後辺り出た生物の正体ですが、今のところは明かせません。あのネズミ本鼠とは限らないかもしれませんのでご了承ください

次回をお楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。