IS~インフィニットストラトス~ Noblesse Oblige 作:白姫彼方
~戦闘空域~
「こちら千条院美緒、本部聞こえますか?」
『こちら本部、聞こえているぞ千条院』
「
『わかった。状況が変わり次第連絡を入れる』
美緒は通信を切ると美緒は『カインフィードバックヴォンディン』の前に立つ
「漸く見つけたよ『カインフィードバックヴォンディン』、そしてその搭乗者」
「…………」
「貴女の目的は何?どうして貴女がそれを奪取できたの?」
「…………目標………確認」
『カインフィードバックヴォンディン』の搭乗者は呟き、美緒を見る。
「IS名………『カィンホクキエツァ』………搭乗者………『
「!?」
搭乗者の言葉に美緒は驚き、目を剥く。
「どうして貴女がそれを……!」
「改めて紹介します……『
「『
「記録上ではそうなっていますが……事実は違います。姉妹機として同タイプの私が製造され、ロールアウト直前に『
「貴女の目的は………何?」
「はい、私の目的は『カインホクキエツァ』とその搭乗者の確保、それが遂行できない場合は『カインホクキエツァ』及びコアの奪取です」
「私が………投降すると思う?」
美緒はそう言って、戦闘態勢に入る。
「しないでしょうね……なので奪取を遂行します」
だが直ぐに美緒が
その手には『オクスタンガトリング』は無く、『月光』の青白い光の刀身が輝き、
「かかりましたね?」
「!?しまっ」
――――バリアー貫通、ダメージ250。シールドエネルギー残量650。実体ダメージ、レベル左腕部中破
『スキュラ』を受けた左腕部装甲は半ば爛れ、骨格がほんの少し見えるようになってしまったが、動きには問題無さそうだ。
「いきなさい。『ソルディオス』」
美緒の意図を察しながらも『ブレード』によって動きを阻害され、同じく『ブレード』を展開して反撃しようとした瞬間。
「捕まえたよ」
「!?」
美緒に両肩を捕まれ、『ブレイズ』、『スキュラ』を向けられ、身をよじろうとするが、できず。右腕にある『月光』で振り払う、その際に『ブレイズ』は外れ、『スキュラ』は右腕部に当たる。
――――バリアー貫通、ダメージ250。シールドエネルギー残量600。実体ダメージ、レベル右腕部中破
――――バリアー貫通、ダメージ75。シールドエネルギー残量420。実体ダメージ、レベル左腕部以外軽微
――――バリアー貫通、ダメージ75。シールドエネルギー残量410。実体ダメージ、レベル右腕部以外軽微
美緒は『マイクロミサイル』と『コンテナマイクロミサイル』を放つ、
「『ヤタノカガミユニット』解除!」
美緒は通常形態の『カィンホクキエツァ』に戻す。その頃に爆煙は晴れ、互いの姿が見えるようになる。
「「第666虚数バイパス展開接続開始……イリーガル機関稼動開始確認!『アマテラスユニット』……起動!」」
『カィンホクキエツァ』と『カインフィードバックヴォンディン』から黒い粒子が溢れ出る。
「コード入力
「コード入力
二人が言い終わる直前に『カィンホクキエツァ』と『カインフィードバックヴォンディン』が互いに姿が変わり、同じ姿に変わる。
美緒と白昼夢(さだめ)の瞳に『Return of the primordial System Start』と浮かぶ。その直後に美緒と
『カィンホクキエツァ』――――バリアー貫通、ダメージ350。シールドエネルギー残量150。実体ダメージ、レベル中破
『カインフィードバックヴォンディン』――――バリアー貫通、ダメージ350。シールドエネルギー残量140。実体ダメージ、レベル中破
「「排除……排除……」」
美緒と
体を『月光』の刀身で斬られ様とも互いに表情を変えずに戦う。
互いの目的の為に殺し合う。戦場ではよくある事だが二人の場合は次元が違う。
常人が見ようものなら吐き気を催し、或いは失神をしてしまう……既に互いの血で濡れ、真っ赤に染まっている。
それでも互いに斬り合い、相手を殺すだけを考え二人は……否、二体の『
『カィンホクキエツァ』と『カインフィードバックヴォンディン』も既に稼動限界領域を超えており、何時機能停止になっていてもおかしくはない……それでも戦い続けられるのは『
既に戦闘開始してから三時間は経過している。二人からしてみれば既に丸三日は戦い続けている様に感じられる。それほど密度が濃い戦闘であった。
だがその戦闘も美緒への
『美緒!聞こえる!?』
それはシャルロットからの
『戦闘続行中により……返信不能……』
『いいから聞いて!一夏が……一夏が箒を庇って墜ちた!!』
『!?』
シャルロットの言葉によって美緒は一時的に止まってしまう
「(一夏が……墜ちた……?)」
美緒の思考回路が一時的に硬直する……だが白昼夢(さだめ)がその隙を見逃すはずも無く『月光』を
「ごぷっ……」
貫いた『月光』を