IS~インフィニットストラトス~ Noblesse Oblige   作:白姫彼方

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美緒とアルテミスの解説と

~千条院家本宅地下工房~

 

シャルロットのテストを終えて美緒は研究工房に来ていた。それは『アルテミス』が第一形態移行(ファーストシフト)を通り越して第二形態移行(セカンド・シフト)を起こしたからであった。

 

「それでどうなの?原因はわかった?」

「これが全くと言っていいほどわからねぇな」

 

美緒と豪の前に無数の立体映像のディスプレイが浮かぶもどれも原因不明と表示されており、コアの解析も含めて全て『ERROR』と出る。これには豪と美緒は頭を悩ますしかなかった。

 

「ねぇ、豪」

「ん?なんだ、嬢ちゃん」

「世界での第一形態移行(ファースト・シフト)の定義ってコアが自己の確立と操縦者との同調(シンクロ)だったよね?」

「あぁ、そうだ。第一形態移行(ファースト・シフト)は自己の確立と同調で、第二形態移行(セカンド・シフト)は自己進化と自己追加武装の生成だ」

「ということは……。第一形態移行(ファースト・シフト)は既に終わってるってことじゃないかな?」

「どういうことだ?嬢ちゃん」

「つまりね?『アルテミス』のコアは『カィンホクキエツァ』のコアを使ってるでしょ?それも初期化していないから、自己の確立と私との同調は終えてるよね?それを考えると……。第一形態移行(ファースト・シフト)は不要だったってことじゃないかな。通常なら初期化をしてから新しい機体に搭載するからね。それを含めるといきなり第二形態移行(セカンド・シフト)に移行したのは不思議じゃないよ」

「なるほどな……それなら合点はいくが……。機体との同調はどうなる?第一形態移行(ファースト・シフト)にはそれも含まれているんだぞ?」

「『アルテミス』が何か拒否反応を起こした事ってある?」

「あぁ、あったぞ」

「それはいつ?」

「確か……超小型核融合炉を積む時だったな……。その後もう一度やったら……って。おいおいまさか!?」

 

美緒は豪が辿り着いた答えに肯定する様に、頷く。

 

「そんなことがありえるのか!?自身の肉体(・・・・・)が構成中に同調する(・・・・・・・・・)。なんて事が!」

「束お姉ちゃんが作った物だからね。ありえないことはあ(・・・・・・・・・)りえないよ(・・・・・)

 

それに、と美緒は続ける。

 

「今でもコアは自己進化を続けてる。それが何よりの証拠であり、証明に繋がるよ」

「そう考えるとコアってぇのは……まるで生き物のようだな」

 

豪の言葉に美緒は肯定をして、『アルテミス』を待機状態に戻す。『アルテミス』の待機状態は、黒色のハーフフィンガーグローブだ。

美緒は一夏達のところに行くと伝えて、工房から出た。

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