IS~インフィニットストラトス~ Noblesse Oblige 作:白姫彼方
~IS学園応接室~
美緒がスコールによって連れ去られてから1週間が経った。
一夏はあの後、正確にはその次の日から、地獄の特訓と言う言葉が生温いほどの密度が濃い特訓をしていた。それは美紗緒を含めた第四世代型IS全機を相手に、1対多の実戦を想定した模擬戦を幾度となく繰り返した。
それによって、一夏の戦闘技術は飛躍的に伸び、国家代表を相手に互角以上の戦いを出来るようになったのだが……『白式』本来の問題でもあるエネルギー消費量が一気に増えたのだ。
その理由が
よって、一夏は美紗緒に頼んで千条院家の技術班の班長である天道豪にIS学園に来てもらったのだった。
「態々来てもらって申し訳ないです。天道さん」
「何、いいってことよ。それでどうしたんだ?」
一夏は今までのことを話した。学園祭の最後に『
「なるほどな……事情はよく解った。それで一夏は何をどうしたい?」
「俺は……美緒を助け出したい、その為に『白式』を強化して欲しい」
「解った……すまないが、美紗緒の嬢ちゃん。織斑先生を呼んでくれないか?」
「解ったよ。豪さん」
美紗緒は応接室を出た。暫くすると、千冬を伴って美紗緒は戻ってくる。
「初めまして、千条院家技術班の天道豪です」
「ご丁寧に、IS学園の教師を務めてる織斑千冬です。それでどういったご用件ですか?」
「はい、織斑くんのISを強化する為に整備室をお借りしたいのですが」
「……どうしても必要なことですか?」
「はい、織斑くんが後悔しないように……まして子供が後悔しないようにするのも私たち大人の役目でもあるでしょう?その為に必要なことです」
豪の言葉に暫く黙っていた千冬だが、結局のところ、許可を出した。
豪はすぐに機材とパーツを搬入し、第4整備室で強化を始める。その様子は以前、一夏が見た『白式』の強化とは全然違った様子だった。
一夏もパーツを積んだ時の違和感がないかなどのチェックをして、2時間ほどで出来上がった。
「どうだい?一夏くん。新しくなった『白式』は」
「はい、とても乗り易いです。天道さん、有難うございます」
「なぁに、いいってことさ……それより一夏くん、新しくなった『白式』に新しい名前をつけてみないか?」
「新しい……名前ですか?」
「あぁ、その方が更に愛着が沸くだろうとおもってね」
「わかりました……『
待機状態の『白式』改め『白式改』と新しい名前を貰った『白式改』は喜ぶようにコアを点滅させた。
そして天道が整備室から出ようとしたところ、通信が入る。
「どうした?」
『班長!今すぐテレビを見てください!!』
何か慌てた様子の班員を気にしつつも、天道はテレビをつける。
『―――。よって私たちはイギリス、フランス、中国、日本に宣戦布告をする!!テログループを匿う不穏分子は排除せねばならない!』
この時、今回の宣戦布告によって史上最悪で最大の戦争が始まったのだった。