IS~インフィニットストラトス~ Noblesse Oblige 作:白姫彼方
5人がそれぞれの戦いをしている中、一夏と美緒も戦いを始めていた。だが、今までの一夏と美緒の戦闘では最も激しかった。
『雪月』と『ツヌグイ』が絶え間なく飛び交い、互いの荷電粒子砲が辺り一面を薙ぎ払い、そして一夏と美緒の剣戟で迸る青白いスパークが途絶えることが無くその破壊音や着弾音が響いていた。
一夏が敵軍の戦艦に着艦すると、味方でもあるにも拘らずに、美緒は『グングニル』でその戦艦ごと薙ぎ払おうと撃つ。だが、一夏はそれをスライドする様に避けると追いかける様にもう片方の『グングニル』の荷電粒子砲を放つ。
それさえも一夏は避け、『
その途中にある全ての戦闘機、戦艦、補給艦は一夏や美緒の荷電粒子砲、『月光零式』と『雪羅』のブレードモード、『雪月』と『ツヌグイ』によって破壊され、蹂躙されていく。
美緒が脚撃用の『月光』を展開すると、一夏も脚撃用のエネルギー刃を展開して、より激しさを増す。互いに脚撃を放ち、その反動を利用して2人は距離をとり、『雪月』と『ツヌグイ』を収納して、海面スレスレでの近距離戦に突入する。
互いに超小型核融合炉を搭載している為に、エネルギーが底を尽くことが無く。2人の体力と精神力が持つ限り、戦い続けることが出来る。
そして2人は弧を描く機動を取って、交差する瞬間に剣戟を放つと、青白いスパークと共に海面が数m蒸発、その直後にほぼ同じ場所でまた交差をすると更に数mの範囲で海面が蒸発する。
一夏が海面を蹴り上げ上昇すると、美緒も海面を蹴り上げて後を追い、美緒と一夏で双螺旋を描きながらも『月光零式』と『雪羅』のブレードモードで斬り合う。高度3000フィートに到達すると、二人は脚撃を繰り出し、離れる。
美緒は左腕の『月光零式』を『グングニル』AMモードに切り替えてグレネードを放ちながら、一夏に接近する。それに対する一夏は、グレネードを避け、左腕の『雪羅』をブレードモードからカノンモードに切り替えて、機械翼と共に荷電粒子砲を放つ。
荷電粒子砲を受けたグレネードが爆発するが美緒は然程気にせずに、『グングニル』をENモードに切り替えて荷電粒子砲を放つ。その荷電粒子砲を放ちながら一夏に接近する。
美緒が放った荷電粒子砲を避けた一夏は、近付いてきた美緒をエネルギーブレードで薙ぎ払う。だが、美緒はそれを避け、薙ぎ払った事で隙が出来た一夏に荷電粒子砲を叩き込む。
本来1人であった一夏ならば、そのまま荷電粒子砲を受けていたが、ユキアネサのおかげでシールドエネルギーを消費しながらも無傷で受けきった。それに驚き、一瞬の隙が出来た美緒に対してお返しとばかりに荷電粒子砲を美緒に放つ。
美緒は冷静に『アイギス』を展開して荷電粒子砲を受けるも、照射時間が無制限なので、『アイギス』をほんの少し傾けて受け流すした。本来ならば跳ね返すのだが、照射時間が無制限な為に、『アイギス』で反射することが出来なかった。
だが、受け流したことによって、一夏も照射をする必要がなくなった為。荷電粒子砲の照射を止めて、カノンモードからブレードモードに移行させて美緒に斬りかかる。
『アイギス』を収納して、『月光零式』を展開してから『連続瞬時加速(アクセレート・イグニッション・ブースト)』で、一夏との間合いを詰める。そして2人とも先程と同じ様に斬り合を始める。
衝突しては離れ、また衝突しては離れる。幾重にも斬り結び、脚撃を放ち、その度に青白いスパークが発生し、衝突しあう金属音が鳴り響く。
美緒を援護するかのように何機か、一夏に向かってミサイルが放たれるも、それをユキアネサが感知して『雪月』を射出。ミサイルを遊撃、爆散させ、その際にミサイルを放った戦闘機を破壊する。
そして一夏と美緒が鍔迫り合いをしている時に事態は動いた。
「ユキアネサ!使うぞ!」
―――
一夏の足元から8つのエネルギー体の鎖が伸び、美緒を拘束して上昇する。それを追いかける様に刀剣で出来た8つの蛇が出現して螺旋を描き、そこに一つの刀剣で出来た巨大な紅い眼を持ち、黒い大蛇(オロチ)が産まれた。
「千魂冥烙!祖は全てを飲み込み、切り裂く
―――『
巨大な
だが、そこに
美緒は試しにと『月光零式』から『グングニル』に切り替えて荷電粒子砲を放つが、
背筋に嫌な汗が流れるのを感じた美緒だったが、それを気にする余裕はなく、『
美緒はそれをスライドするように横に移動して避けるが、追尾機能があるのかその刀剣群は角度を変えて美緒に迫る。挟撃するように
美緒と一夏はそれで鍔迫り合いになり、斬り結ぶが、刀剣群と
だが、美緒もそれで負けるはずもなく、その持ち前の人外の判断能力、反射神経、戦略眼、思考速度で一重には避け、反撃を当てていく。一夏も引けを感じさせずに、広範囲の
「――――――?了解。帰還します。
美緒はそう言うと閃光弾を放って、一夏の眼を潰してから『
一夏は眼が慣れてきて、美緒が居た場所を見つめてその巨大な