流星のロックマン DualStar   作:海原羅絃

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第二話 電波変換!! 再び

 「電波変換して助ける!?」

 ハープから出された案に、眉をひそめる。

 「それ以外考えられないでしょ?」

 何とも斬新な考えにスバルは首を縦に振ることができない。ただ、ミソラを助けるとしたら、それ以外方法はないかもしれない。

 電波変換をすれば人間の状態の時よりも何百倍もの力を出せる。あの輪の中だって、電波変換すればミソラだけ引き抜くことなんて造作に過ぎない事だろう。

 「でも、普通に輪が解けるのを待った方がいいんじゃ……」

 「甘いわね。今、ミソラが芸能界でどの地位にいるか知っている? 歌だって先週のオリコンも一位。出演したドラマも数々の賞を獲得!! これ以上ないっていうほど人気なあの子にもしものことがあったらどうするの!!」

 熱烈なミソラに対しての弁論に、スバルとウォーロックはもうビビりまくりである。

 さすがは一流ミュージシャンのマネージャーといったほどだろうか。どことなく、誰かに似ているようでもあるが。

 さすがに芸能界のマネージャーがこれほどの物だったとは、彼らにとって今までの知識は俄かであったに過ぎない。

 「じゃ、じゃあ、電波変換すればいいんですか?」

 ビビりまくって腰が引けているスバルをみて、ジャックは大爆笑。

 「よろしい!!」

 止むを得ず、ハンターをだし、決めつけの言葉を言った。

 「トランスコード003、シューティングスターロックマン!!」

 青い装に身を包んだ英雄、ロックマンはものすごい速さで輪の中へと入っていった。

 「そうだわ!! ここでルナルナ団の出番よ!! ここで一気に支持率を上げるのも夢じゃないわ!!」

 芝居丸出しの発言に耳を傾けていたのはジャックだけだった。

 呆気とした表情のルナ。

 さっきまでいたスバルがそこにいない。

 「スバルなら、電波変換して響のところ助けにいったぞ」

 もとより、こんなはずではなかった。

 予想外の展開に、ルナは顔を硬直させた後、輪が解けたのを見計らって猛ダッシュでロックマンを追いかけたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 電波変換したロックマンは、見事ミソラの救出に成功。

 ウェーブロードを経由して、屋上へと降りたった。

 校門前は、ミソラがいなくなった事により、輪はどんどん崩れていく。

 なお、その輪を掻い潜った人影をスバルたちは視ていないが。

 「え!? スバル君!?」

 「や、やあ」

 実に半年ぶりの再会。一体どう挨拶をしたよいのかわからなかったスバルは、適当に挨拶をした。

 「あれ? スバル君背伸びた?」

 「え、そうかな?」

 自分でもよくわからない。ミソラはスバルとは、久しぶりの対面であったからそう感じたのだろう。

 電波変換をとき、本来の姿でミソラと対面することになると、ミソラは顔を少し赤くした。

 青春真っ盛りの男女だからか、なかなか会話が始まらない。久しぶりなのは二人は承知だが、ハープはこれを見て、我慢できなくなっていた。

 「もう!! あんたたち、久しぶりに会ったんだから何か話でもしなさいよ」

 「おい、それより転校生の件に……って、おい」

 「あんたは私とこっちにいるのよ」

 ハープに連れ去れたウォーロックは泣き叫びながらスバルの名を呼ぶが、全く無視。

 「最近がんばっているね。ドラマもちゃんと見ているよ」

 「いや、大したドラマじゃないけどね。どろどろの昼ドラみたいなものだよ」

 本人はそういうが、これがなかなかの高視聴率を出しいるドラマで、スバルの母もウォーロックも毎週欠かさず見ているのをスバルは知っている。

 「でもなんで転校してきたの?」

 それもそうだ。この時期に転校してくるという事は、何らかの事情があるに違いない。

 スバル自身、少し興味があった。

 「ほら、もしだよ。芸能界を引退したら一般常識とか、計算とか、できてなきゃいけないでしょ? ほとんどは家庭教師の方でやったんだけれど、やっぱり学校という場所にもいきたくてさ」

 明瞭な理由で凄い。と、スバルは感心している。

 自分も同じようなものだった。人と接するのが苦手で信じられなかった。だけれど、学校という場所はこんなにも素晴らしいものだと知った時は、感銘をうけたから。

 「じゃあ、しばらくは一緒だね」

 「うん!」

 二人が満面の笑みを交わし合っていると、ものすごい音が下から聞こえてきた。

 ドドドドドドドドドドドドドド

 その音は屋上へと向かっている。

 「ちょっと待ちなさーい!!」

 物凄い勢いでドアを開けて入ってきたのはルナだった。

 息を切らし、汗を額から流している彼女は何処からどう見ても、スバルを追ってきただろう。

 「星河君!! あなた、ロックマン様になったの!?!?!?」

 熱で頭が暴走しているのか、ロックマンという単語に過敏になっているのか、ろれつが回らなくなってきそうだ。

 「ルナちゃん!! 久しぶりね」

 「あら、ミソラちゃん。お久しぶりね」

 先ほどまでの暴走とは違い、清楚に振る舞う白金委員長。

 「そういえば、委員長はなんでミソラちゃんの転向について知ってたの?」

 「それはね。私たち、今メールやっているのよ」

 「メール?」

 メールとは、あの相手に送って相手が返し、また相手に送るという。

 「なんか珍しいね。二人がメールだなんて」

 「まあ、こっちもいろいろあるからね」

 「そうよ、星河君には分からないわ」

 「……え?」

 どうにも、男という生き物は鈍感だ。

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